共通テスト(数学) 過去問
令和8年度(2026年度)本試験
問42 (数学Ⅰ・数学A(第4問) 問(2)(i)(シ・スセ))

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問題

共通テスト(数学)試験 令和8年度(2026年度)本試験 問42(数学Ⅰ・数学A(第4問) 問(2)(i)(シ・スセ)) (訂正依頼・報告はこちら)

1人対1人で対戦する競技の大会があり、A,B,Cの3人、またはA,B,C,Dの4人で開催される。大会はリーグ戦形式で行われる。すなわち、それぞれの人が他のすべての人と1回ずつ対戦する。引き分けはないものとし、Aが対戦相手に勝つ確率は2/3であり、A以外の2人が対戦するとき勝つ確率はどちらも1/2であるものとする。なお、各対戦の結果は互いに影響を与えないものとする。すべての対戦が終わった後、次の優勝者の決め方により優勝者を1人決める。

<優勝者の決め方>
勝ち数が一番多い人が1人であれば、その人を優勝者とする。そうでなければ、抽選により、勝ち数が一番多い人の中から1人を選び、その人を優勝者とする。
ただし、勝ち数が一番多い人の人数がn人であるとき、それぞれの人が選ばれる確率は1/nであるものとする。

Aが優勝する確率を、A,B,Cの3人でリーグ戦を行うときと、A,B,C,Dの4人でリーグ戦を行うときとで比較しよう。

以下では、すべての対戦の勝敗を対戦結果と呼ぶ。なお、対戦結果は抽選の結果を含まない。対戦結果を示すために表を用いる。例えば、表1は4人でリーグ戦を行ったときの対戦結果の一つを示す。Aから始まる行の✕〇〇は、AがBに負けCとDに勝ち、2勝1敗となったことを示す。また、勝ち数が一番多いAとBの2人が抽選の対象であり、そのことを✓で示す。

(1)A,B,Cの3人でリーグ戦を行うときにAが優勝する確率を考える。

(i)Aが2勝0敗ならば、Aが優勝する。Aが2勝0敗で優勝する確率は
( ア )/( イ )である。

(ii)Aが1勝1敗で優勝するためには、BもCも1勝1敗であることが必要である。例えば、Aが勝つ相手がBであるとき、AがCに負けBがCに勝つことが必要である。表2は、この対戦結果を示し、この対戦結果になる確率は( ウ )/( エ )である。
この対戦結果になり、かつAが抽選により優勝者に選ばれる確率は({ ウ }/{ エ })✕({ オ }/{ カ })である。

Aが勝つ相手はB,Cの2通りあることに注意すると、Aが1勝1敗で優勝する確率は( キ )/( クケ )であることがわかる。

(i)と(ii)から、Aが優勝する確率は({ ア }/{ イ })+({ キ }/{ クケ })である。

(2)A,B,C,Dの4人でリーグ戦を行うときにAが優勝する確率を考える。Aが3勝0敗ならば、Aが優勝する。また、Aが1勝2敗ならば、2勝以上する人がいるためAは優勝しない。
Aが2勝1敗で優勝する確率を、全敗する人がいる場合の確率と全敗する人がいない場合の確率の和として求める。

(i)全敗する人がいる場合で、かつAが2勝1敗で優勝する確率を求める。全敗する人はB,C,Dの3通りある。例えば、Dが全敗するとき、対戦結果の一部を示すと表3のようになる。

Dが全敗する確率は( コ )/( サ )である。Dが全敗する場合、Aが2勝1敗で優勝するためには、AがD以外の2人との対戦で1勝1敗となることが必要である。
以上のことから、(1)の(ii)の結果を用い、全敗する人がB,C,Dの3通りあることに注意すると、全敗する人がいる場合で、かつAが2勝1敗で優勝する確率は( シ )/( スセ )であることがわかる。

( シ )( スセ )にあてはまるものを選べ。
問題文の画像
  • シ:1  スセ:27
  • シ:1  スセ:30
  • シ:1  スセ:36
  • シ:2  スセ:45

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この過去問の解説 (2件)

01

前問までで、

Aが1勝1敗で優勝するためには、A、B、Cが全員1勝1敗になる必要があります。

Aが勝つ相手はB、Cの2通りあり、1つの場合について、

対戦結果になる確率=1/9

3人の抽選でAが選ばれる確率=1/3

なので、

2×1/9×1/3=2/27

です。

また、

Dが全敗するには、DがA、B、Cの全員に負ける必要があります。

その確率は、

2/3×1/2×1/2=1/6

です。

と求めました。

今回は、この2つの結果を使います。

選択肢1. シ:1  スセ:27

Dが全敗した場合、AはDに勝っています。

したがって、Aはこの時点で、1勝しています。

Aが最終的に2勝1敗になるには、残るB、Cとの2試合を、1勝1敗にする必要があります。

さらにAが優勝するためには、B、Cとの対戦結果も含めて、A、B、Cがいずれも全体で2勝1敗となり、3人の抽選でAが選ばれる必要があります。

Dとの試合を除いて見ると、これは(1)(ii)の、

A、B、Cの3人が全員1勝1敗になり、抽選でAが優勝する場合

と同じです。

その確率は、2/27です。

 

Dが全敗する確率は、1/6です。

そのうえで、A、B、Cの対戦が(1)(ii)の条件を満たし、Aが抽選で優勝する確率は、2/27です。

各対戦の結果は互いに影響しないので、

1/6×2/27

=1/81

となります。

つまり、Dが全敗する場合だけを考えると、Aが2勝1敗で優勝する確率は1/81です。

 

全敗する人は、

B
C
D

の3通りです。

どの場合も同じ確率になります。

また、2人が同時に全敗することはできません。2人が対戦すれば、必ずどちらか一方は勝つからです。

したがって、3通りの確率を足せばよく、

3×1/81=3/81

=1/27

となります。

よって、全敗する人がいる場合で、Aが2勝1敗で優勝する確率=1/27です。

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02

「Dが全敗する場合、Aが2勝1敗で優勝するためには、

  AがD以外の2人との対戦で1勝1敗となることが必要である」とあります。

そうなると、A,B,Cの対戦結果は、以下の2通りが考えられます

(表3から新たに書き込んだ箇所を青文字で表しています)。

 

①

\ABCD
A\〇✕〇
B✕\〇〇
C〇✕\〇
D✕✕✕\

②

\ABCD
A\✕〇〇
B〇\×〇
C×〇\〇
D✕✕✕\

※

Aが優勝しなければいけませんので、

B,Cが3勝0敗になるような状況にしてはいけません

(なぜなら、B,Cが優勝してしまい、Aが優勝できないためです)。

表を自分で作成するとき、このことに注意して作成してくださいね。

 

Dとの対戦を除いたとき、A,B,C3人全員が1勝1敗となっています。

A,B,CがD以外の2人と対戦したときに、A,B,C全員が1勝1敗となる確率は、
  (1/9)×2=2/9
    ↑
  ①AがBに勝っている状況で、A,B,Cが全員1勝1敗になる確率((1)(ⅱ)ウ・エより)
となります。①・②の確率は、両方とも同じになりますので、×2で計算できます。

 

A,B,C全員が2勝1敗と、勝ち数が同じですので、

このままではAは優勝するとは限りません。

Aが優勝するためには、A,B,Cの3人の中から抽選で選ばれなければなりません。

Aが抽選で選ばれる確率は、1/3となります。
 

Dが全敗して、Aが2勝1敗で優勝する確率は、

  (Dが全敗する確率)

    ×(Dとの対戦を除いたとき、A,B,C3人全員が1勝1敗となる確率)

      ×(Aが抽選で選ばれる確率)

で計算できます。

  (Dが全敗する確率)=1/6     (コ・サより)

  (Dとの対戦を除いたとき、A,B,C3人全員が1勝1敗となる確率)=2/9

  (Aが抽選で選ばれる確率)=1/3

より、

  (1/6)×(2/9)×(1/3)=1/81

となります。

 

全敗する人はDとは限らず、B,Cが全敗する場合もあります。

Bが全敗して、Aが2勝1敗で優勝する確率も、

Cが全敗して、Aが2勝1敗で優勝する確率も、

上で示した方法と同じ計算をすると考えられます。

以上から、全敗する人がいて、かつAが2勝1敗で優勝する確率は、

  (1/81)×3=1/27

となります。

選択肢1. シ:1  スセ:27

1/27が正解です。

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