大学入学共通テスト(数学) 過去問
令和4年度(2022年度)本試験
問42 (数学Ⅰ・数学A(第4問) 問3)

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問題

大学入学共通テスト(数学)試験 令和4年度(2022年度)本試験 問42(数学Ⅰ・数学A(第4問) 問3) (訂正依頼・報告はこちら)

以下( カキク )に当てはまるものを選べ。

(1)54=625を24で割ったときの余りは1に等しい。このことを用いると、
不定方程式

54x-24y=1・・・・・①

の整数解のうち、xが正の整数で最小になるのは

x=( ア ),y=( イウ )

であることがわかる。

また、①の整数解のうち、xが2桁の正の整数で最小になるのは

x=( エオ ),y=( カキク )

である。
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  • 644
  • 654
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この過去問の解説 (2件)

01

a÷b = c あまり d のとき

a = b×c+d

これを利用します。 

 

54 = 625 , 24 = 16 です。

これを用いてわり算をすると

625÷16 = 39 あまり 1

この式を変形すると

625 = 16×39+1

625×1−16×39 = 1

54×1−24×39 = 1 … A

 

①からAの式を引くと

(54x−24y)−(54×1−24×39) = 0

54(x−1)−24(y−39) = 0

54(x−1) = 24(y−39)

x−1 / 24 = y−39 / 54

 

ここで、整数kを用いて

x−1 / 24 = y−39 / 54 = k とおくと

x−1 = 24k , y−39 = 54k

したがって

x = 24k+1 , y = 54k+39 です。

 

ここに k = 1 を代入すると

x = 17 , y = 664

 

よって、xが2桁の正の整数で最小になるのは

x = 17 , y = 664 です。

選択肢1. 634

誤りです。

選択肢2. 644

誤りです。

選択肢3. 654

誤りです。

選択肢4. 664

正解です。

まとめ

頻出である1次不定方程式の問題です。

kをおいて解を求められるかがポイントです。

参考になった数0

02

整数の性質に関する問題です。

 

大きな数字を扱うことが多いので公式を理解しづらいですが、

小さい数字を代入して考えることで、イメージを具体化することができます。

選択肢4. 664

前問より、

 54x-24y=1から54・1-24・39=1を引くと、

54(x-1)-24(y-39)=0

54(x-1)=24(y-39)

54と24は互いに素であるから、任意の自然数nを用いて、

x-1=24nと表せます。

 

n=1のとき、x-1=24=16、すなわちx=17である。このとき、与えられた数式をyについて解くと、

54(17-1)=24(y-39)

54×16=24(y-39)

54=(y-39)

625=y-39

y=664

 

すなわち、求める答えはx=17、y=664となります。

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