大学入学共通テスト(数学) 過去問
令和4年度(2022年度)本試験
問88 (数学Ⅱ・数学B(第3問) 問4)

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問題

大学入学共通テスト(数学)試験 令和4年度(2022年度)本試験 問88(数学Ⅱ・数学B(第3問) 問4) (訂正依頼・報告はこちら)

以下( キ )に最も適当なものを、次の選択肢のうちから一つ選べ。
問題を解答するにあたっては、必要に応じて正規分布表を用いてもよい。

ジャガイモを栽培し販売している会社に勤務する花子さんは、A地区とB地区で収穫されるジャガイモについて調べることになった。

(1)A地区で収穫されるジャガイモには1個の重さが200gを超えるものが25%含まれることが経験的にわかっている。花子さんはA地区で収穫されたジャガイモから400個を無作為に抽出し、重さを計測した。そのうち、重さが200gを超えるジャガイモの個数を表す確率変数をZとする。このときZは二項分布B(400,0.[ アイ ])に従うから、Zの平均(期待値)は( ウエオ )である。

(2)Zを(1)の確率変数とし、A地区で収穫されたジャガイモ400個からなる標本において、重さが200gを超えていたジャガイモの標本における比率をR=Z/400とする。このとき、Rの標準偏差はσ(R)=( カ )である。
標本の大きさ400は十分に大きいので、Rは近似的に正規分布
N(0.[ アイ ],( カ )2)に従う。
したがって、P(R≧x)=0.0465となるようなxの値は( キ )となる。ただし、( キ )の計算においては√3=1.73とする。
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この過去問の解説 (2件)

01

解答 キ: 0.286

 

解説

「P(R≧x) = 0.0465」となるxの値を求める問題です。

 

前問より アイ:25 カ: √3/80 でした。

問題文の誘導に従い、Rは正規分布 N(0.25, (√3/80)2) に従うと考えます。

R’ = (R-0.25)/(√3/80) とおくと、このR’は標準正規分布 N(0,1) に従います。

z0 = (x-0.25)/(√3/80) とおくと「R≧x」⇔「R’ ≧z0」ですから、

まずは「P(R’≧z0) = 0.0465」となるz0の値を求めることになります。

これは上位4.65%に相当するR’の値はいくら以上なのかを問われています。

 

ここで正規分布表を利用します。標準正規分布の右半分の面積は0.5ですから、

与えられた正規分布表に添えられた図の灰色部分の面積が

0.5 - 0.0465 = 0.4535

になるようなz0を読み取ることになり、それは z0 = 1.68 です。

P(R’ ≧1.68) = 0.0465 となります。

 

最後に「P(R’ ≧1.68) = 0.0465」⇔「P(R≧x) = 0.0465」となるxを求めます。

 

R’ ≧1.68

(R-0.25)/(√3/80) ≧1.68

R ≧1.68 × (√3/80) + 0.25

R ≧ 0.286 (√3 = 1.73で計算して0.28633、結果を四捨五入)

 

したがって P(R≧0.286) = 0.0465 つまり答えは x=0.286 となります。

 

 

補足

以下はア・イ・カの解説です(前問より引用)。

 

アイの解説

例えば「確率pで当たるくじをn回引いたときに当たる回数」のような確率変数を

Zとしたとき、Zが従う確率分布を二項分布といい、B(n, p)と表します。

当たるか外れるかの二択という意味で“二項”です。

 

この問題では200 gを超えるジャガイモを当たりくじとみなして、

問題文からn=400, p=0.25と読み取れます。

よって二項分布 B(400, 0.25) が答えとなります。

 

 

カの解説

「Zの分散→Rの分散→Rの標準偏差」の順に考えていきましょう。

 

まず二項分布 B(n, p)に従う確率変数Zの分散は V(Z) = np(1-p) で求められます。

前問より、今考えている二項分布はB(400, 0.25)つまりn=400, p=0.25 ですから、

V(Z)=np(1-p)= 400×0.25×(1-0.25) = 75 となります。

 

確率変数aZ+bの分散はV(aZ+b) = a2V(Z)という性質があります。

よってRの分散は V(R) = V(Z/400) = V(Z)/4002 = 75/4002

です。

 

したがってRの標準偏差は

σ(R) = √V(R) = √(75/4002) = (5√3)/400 = √3/80

と求まり、答えは √3/80 となります。

選択肢3. 0.286

この選択肢が答えとなります。

参考になった数0

02

二項分布はB(n,p)と表されるので

B(400,0.25)

となります。

 

平均値はnpより

400×0.25=100

となります。

 

確率変数Zに従う比率R=Z/400の標準偏差は、

二項分布Bの標準偏差より

σ(R)

=√(400×0.25×(1-0.25))/400

=√(75)/400

=√3/80

となります。

 

題意よりp=0.0465は下図の範囲になります。

このときのZ0は、0.5-0.0465=0.04535になるような値なので三角表より

Z0=1.68

また題意よりRは近似的に正規分布N(0.25,3/6400)に従うので標準化すると

R0

=(R-1/4)/(√3/80)

=(80R-20)/√3

これが1.68になればいいので

1.68=(80R-20)/√3

になるRを計算すると

R=0.28633

となります。

選択肢3. 0.286

正解です。

まとめ

三角表の見方や標準化を抑えておくことが大切です。

参考になった数0