大学入学共通テスト(数学) 過去問
令和4年度(2022年度)追・再試験
問13 (数学Ⅰ・数学A(第1問) 問13)
問題文
三角形は、与えられた辺の長さや角の大きさの条件によって、ただ一通りに決まる場合や二通りに決まる場合がある。
以下、ΔABCにおいてAB=4とする。
(2)sin∠BAC=1/3とする。このとき、BCの長さのとり得る値の範囲は、点Bと直線ACとの距離を考えることにより、BC≧( タ )/( チ )である。
BC=( タ )/( チ )またはBC=( ツ )のとき、ΔABCはただ一通りに決まる。
また、∠ABC=90°のとき、BC=√( テ )である。
したがって、ΔABCの形状について、次のことが成り立つ。
・( タ )/( チ )<BC<√( テ )のとき、ΔABCは( ト )。
・BC=√( テ )のとき、ΔABCは( ナ )。
・BC>√( テ )かつBC≠( ツ )のとき、ΔABCは( ニ )。
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問題
大学入学共通テスト(数学)試験 令和4年度(2022年度)追・再試験 問13(数学Ⅰ・数学A(第1問) 問13) (訂正依頼・報告はこちら)
三角形は、与えられた辺の長さや角の大きさの条件によって、ただ一通りに決まる場合や二通りに決まる場合がある。
以下、ΔABCにおいてAB=4とする。
(2)sin∠BAC=1/3とする。このとき、BCの長さのとり得る値の範囲は、点Bと直線ACとの距離を考えることにより、BC≧( タ )/( チ )である。
BC=( タ )/( チ )またはBC=( ツ )のとき、ΔABCはただ一通りに決まる。
また、∠ABC=90°のとき、BC=√( テ )である。
したがって、ΔABCの形状について、次のことが成り立つ。
・( タ )/( チ )<BC<√( テ )のとき、ΔABCは( ト )。
・BC=√( テ )のとき、ΔABCは( ナ )。
・BC>√( テ )かつBC≠( ツ )のとき、ΔABCは( ニ )。
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この過去問の解説 (2件)
01
解答 ツ: 4
解説
ツに当てはまる値をxとおきます。
「AB = 4 かつ sin ∠ BAC = 1/3 かつ BC=x」…(※)
を満たすような三角形ABCがただ1通りに決まるようなxの値を求めます。
平面上に AB = 4 となるように 2点A, Bをとり、
点Aを通る直線 l を、直線ABとのなす角の正弦が 1/3 となるように引きます。
点Bを中心とする半径xの円を描くと、この円と直線 l の共有点が点Cの候補になります。
下の図も参考にしてください。
前問(タ: 4 チ: 3)より x ≧ 4/3 の範囲で考えます。
x = 4/3 のとき、円と直線 l の共有点は1つだけであり、
その点をCとしたとき三角形ABCは成立するため、
三角形ABCはただ1通りに決まります。
x > 4/3 のときは円と直線 l の共有点は2つあり、
そのうちx ≠ 4のときはどちらをCとしても三角形ABCは成立しますが、
x = 4 のときは一方の点が点Aに一致するため、
(※)を満たすような三角形ABCを成立させるように
点Cを取る方法は1通りしかありません。
よって答えは BC = 4 つまり ツ: 4 となります。
参考
以下のような場合(円の半径x≠4)は適切な点Cが2個になります。
以下のような場合(円の半径x=4)は適切な点Cが1個のみになります。
この選択肢が正解となります。
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02
下の図のように、Cをどこかに定めると、条件を満たすもう一つの点(C')もあります。ここで、C'はBDに関してCと対称な点です。
たとえばCがDに一致する時は、C'=Cとなり、三角形はただ一つに定まります。
ここで、もう一つの三角形が一つに定まるときの条件を求めれば良いです。
もう一つ、三角形が一つに定まるのは、C'とAが一致するときです。つまり下の図のようになるときです。
このとき、AB=C'B=4となっています。ここで、C'はCの対称な点でしたので、C'B=CB=4となります。
CB=4より誤りです。
CB=4より誤りです。
CB=4より正解です。
CB=4より誤りです。
Cの対称な点を考えると、三角形が一つに定まらないということを発見する必要があるのが難しいところです。
点Cを積極的に動かして、CとC’の様子を確認しておきましょう。
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