大学入学共通テスト(数学) 過去問
令和4年度(2022年度)追・再試験
問33 (数学Ⅰ・数学A(第2問) 問16)

このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。

問題

大学入学共通テスト(数学)試験 令和4年度(2022年度)追・再試験 問33(数学Ⅰ・数学A(第2問) 問16) (訂正依頼・報告はこちら)

以下( ホ )に当てはまるものを選べ。

国土交通省では「全国道路・街路交通情勢調査」を行い、地域ごとのデータを公開している。以下では、2010年と2015年に67地域で調査された高速道路の交通量と速度を使用する。交通量としては、それぞれの地域において、ある1日にある区間を走行した自動車の台数(以下、交通量という。単位は台)を用いる。また、速度としては、それぞれの地域において、ある区間を走行した自動車の走行距離および走行時間から算出した値(以下、速度という。単位はkm/h)を用いる。

(3)図3は2015年の速度の箱ひげ図である。図4は2015年の交通量と速度の散布図である。これらの速度から1kmあたりの走行時間(分)を考える。例えば、速度が55km/hの場合は、1時間あたりの走行距離が55kmなので、1kmあたりの走行時間は(1/55)✕60の小数第位を四捨五入して1.09分となる。
このようにして2015年の速度を1kmあたりの走行時間に変換したデータの箱ひげ図は( ヘ )であり、2015年の交通量と1kmあたりの走行時間の散布図は( ホ )である。なお、解答群の散布図には、完全に重なっている点はない。
問題文の画像
  • 解答選択肢の画像
  • 解答選択肢の画像
  • 解答選択肢の画像
  • 解答選択肢の画像

次の問題へ

正解!素晴らしいです

残念...

この過去問の解説 (2件)

01

図4にある散布図と設問(ホ)の選択肢にある散布図をみると、横軸にある「交通量」は共通なので、階級ごとの度数(地域数)は同じになります。図4の散布図により、40000台以上の度数は「2」、35000台以上40000台未満の度数は「5」 なので、まず、この点から調べていくと1つの選択肢が除外されます。

 次に、残った3つの散布図について、40000台以上の階級にある2つの地域について調べます。図4より、40000台以上の階級にある2つの地域の速度はおよそ46km/h と 76km/h ですが、これらを1kmあたりの走行時間にそれぞれ変換すると、

(1/46)☓60≒1.30(分)

(1/76)☓60≒0.79(分)

40000台以上の階級にある2つの地域の走行時間が約1.30(分)と約0.79(分)になっていないものは除外し、残った選択肢が正解です。

選択肢1. 解答選択肢の画像

交通量が40000台以上の階級にあるのは1つの地域だけなので、正しくはありません。

選択肢2. 解答選択肢の画像

交通量が40000台以上の階級に2つの地域はありますが、それらの2つの地域の走行時間が約1.30(分)と約0.79(分)にはなっておらず、正しくはありません。

選択肢3. 解答選択肢の画像

交通量が40000台以上の階級に2つの地域があり、かつそれらの2つの地域の走行時間は約1.30(分)と約0.79(分)になっていて、間違いではありません。

選択肢4. 解答選択肢の画像

40000台以上の階級に2つの地域はありますが、それらの2つの地域の走行時間が約1.30(分)と約0.79(分)にはなっておらず、正しくはありません。

まとめ

数学Ⅰの「データの分析」では、「四分位数」、「箱ひげ図」、「標準偏差」、「相関係数」等、多くの用語が出てきます。それらの用語の意味と求め方(公式)をもう一度確認しておきましょう。

参考になった数0

02

この問題は、図3の箱ひげ図を変換した箱ひげ図を選ぶ問題です。

 

下の図4の赤い点に注目しましょう。

 

まず、上の赤い点を1kmあたりに変換します。交通量はおよそ41000です。

速度はおよそ76ですので、変換後の値は、60/76=0.789...≒0.79です。

 

次に、下の赤い点も同様に変換します。交通量はおよそ44000です。

速度はおよそ46ですので、変換後の値は、60/55=1.304...≒1.30です。

 

以上より、(41000,0.79)、(44000,1.3)の点を含む散布図を選べば良いです。

 

 

選択肢1. 解答選択肢の画像

(44000,1.3)の点がなく誤りです。

選択肢2. 解答選択肢の画像

(44000,1.3)の点がなく誤りです。

選択肢3. 解答選択肢の画像

正解です。

選択肢4. 解答選択肢の画像

(41000,0.79)の点がなく誤りです。

まとめ

散布図を変換する問題では、具体的ないくつかの点に注目して解く事ができます。

特徴的な点(離れている点など)に注目すると解きやすいと思います。

参考になった数0