共通テスト(数学) 過去問
令和5年度(2023年度)追・再試験
問33 (数学Ⅰ・数学A(第3問) 問6)
問題文
(1)1枚の硬貨を繰り返し投げるとき、この硬貨の表裏の出方に応じて、座標平面上の点Pが次の規則1に従って移動するものとする。
<規則1>
・点Pは原点O(0,0)を出発点とする。
・点Pのx座標は、硬貨を投げるごとに1だけ増加する。
・点Pのy座標は、硬貨を投げるごとに、表が出たら1だけ増加し、裏が出たら1だけ減少する。
また、点Pの座標を次の記号で表す。
<記号>
硬貨をk回投げ終えた時点での点Pの座標(x,y)を(k,yk)で表す。
座標平面上の点Pの移動の仕方について、例えば、硬貨を1回投げて表が出た場合について考える。このとき、点Pの座標は(1,1)となる。これを図1のように、原点O(0,0)と点(1,1)をまっすぐな矢印で結ぶ。このようにして点Pの移動の仕方を表す。
以下において、図を使用する際には同じように考えることにする。
(ⅰ)硬貨を3回投げ終えたとき、点Pの移動の仕方が条件
y1≧−1かつy2≧−1かつy3≧−1 ・・・・・(*)
を満たす確率を求めよう。
条件(*)を満たす点Pの移動の仕方は図2のようになる。例えば点O(0,0)から点A(2,0)までの点Pの移動の仕方は、点O(0,0)から点(1,1)まで移動したのち点A(2,0)に移動する場合と、点O(0,0)から点(1,−1)まで移動したのち点A(2,0)に移動する場合のいずれかであるため、2通りある。このとき、この移動の仕方の総数である2を、四角囲みの中の数字で点A(2,0)の近くに書く。図2における他の四角囲みの中の数字についても同様に考える。
このように考えると、条件(*)を満たす点Pの移動の仕方のうち、点(3,3)に至る移動の仕方は( ア )通りあり、点(3,1)に至る移動の仕方は通( イ )りあり、点(3,−1)に至る移動の仕方は( ウ )通りある。
よって、点Pの移動の仕方が条件(*)を満たすような硬貨の表裏の出方の総数は
( ア )+( イ )+( ウ )
である。
したがって、点Pの移動の仕方が条件(*)を満たす確率は
([ ア ]+[ イ ]+[ ウ ])/23
として求めることができる。
(ⅱ)硬貨を4回投げるとする。このとき、(ⅰ)と同様に図を用いて考えよう。
y1≧0かつy2≧0かつy3≧0かつy4≧0である確率は
( エ )/( オ )となる。
また、y1≧0かつy2≧0かつy3=1かつy4≧0である確率は
( カ )/( キ )となる。
さらに、y1≧0かつy2≧0かつy3≧0かつy4≧0であったとき、
y3=1である条件付き確率は
( ク )/( ケ )となる。
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問題
共通テスト(数学)試験 令和5年度(2023年度)追・再試験 問33(数学Ⅰ・数学A(第3問) 問6) (訂正依頼・報告はこちら)
(1)1枚の硬貨を繰り返し投げるとき、この硬貨の表裏の出方に応じて、座標平面上の点Pが次の規則1に従って移動するものとする。
<規則1>
・点Pは原点O(0,0)を出発点とする。
・点Pのx座標は、硬貨を投げるごとに1だけ増加する。
・点Pのy座標は、硬貨を投げるごとに、表が出たら1だけ増加し、裏が出たら1だけ減少する。
また、点Pの座標を次の記号で表す。
<記号>
硬貨をk回投げ終えた時点での点Pの座標(x,y)を(k,yk)で表す。
座標平面上の点Pの移動の仕方について、例えば、硬貨を1回投げて表が出た場合について考える。このとき、点Pの座標は(1,1)となる。これを図1のように、原点O(0,0)と点(1,1)をまっすぐな矢印で結ぶ。このようにして点Pの移動の仕方を表す。
以下において、図を使用する際には同じように考えることにする。
(ⅰ)硬貨を3回投げ終えたとき、点Pの移動の仕方が条件
y1≧−1かつy2≧−1かつy3≧−1 ・・・・・(*)
を満たす確率を求めよう。
条件(*)を満たす点Pの移動の仕方は図2のようになる。例えば点O(0,0)から点A(2,0)までの点Pの移動の仕方は、点O(0,0)から点(1,1)まで移動したのち点A(2,0)に移動する場合と、点O(0,0)から点(1,−1)まで移動したのち点A(2,0)に移動する場合のいずれかであるため、2通りある。このとき、この移動の仕方の総数である2を、四角囲みの中の数字で点A(2,0)の近くに書く。図2における他の四角囲みの中の数字についても同様に考える。
このように考えると、条件(*)を満たす点Pの移動の仕方のうち、点(3,3)に至る移動の仕方は( ア )通りあり、点(3,1)に至る移動の仕方は通( イ )りあり、点(3,−1)に至る移動の仕方は( ウ )通りある。
よって、点Pの移動の仕方が条件(*)を満たすような硬貨の表裏の出方の総数は
( ア )+( イ )+( ウ )
である。
したがって、点Pの移動の仕方が条件(*)を満たす確率は
([ ア ]+[ イ ]+[ ウ ])/23
として求めることができる。
(ⅱ)硬貨を4回投げるとする。このとき、(ⅰ)と同様に図を用いて考えよう。
y1≧0かつy2≧0かつy3≧0かつy4≧0である確率は
( エ )/( オ )となる。
また、y1≧0かつy2≧0かつy3=1かつy4≧0である確率は
( カ )/( キ )となる。
さらに、y1≧0かつy2≧0かつy3≧0かつy4≧0であったとき、
y3=1である条件付き確率は
( ク )/( ケ )となる。
- ク:1 ケ:2
- ク:2 ケ:3
- ク:3 ケ:4
- ク:4 ケ:5
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この過去問の解説 (3件)
01
「y1 ≧ 0 かつ y2 ≧ 0 かつ y3 ≧ 0かつ y4 ≧ 0」が既に確定している時、
起こり得る場合の数は設問(エ)(オ)から 6 通りで、
確率は 6/16 です。
次に「y1≧0 かつ y2≧0 かつ y3≧ 0かつ y4≧0」かつ「y3= 1」の場合は、
「y1 ≧ 0 かつ y2 ≧ 0 かつ y3 = 1 かつ y4 ≧0」の場合です。
起こり得る場合の数は設問(カ)(キ)から4通りで、
確率は 4/16 です。
よって、
y1 ≧0 かつ y2 ≧ 0 かつ y3 ≧ 0かつ y4 ≧ 0 が分かっている時の
y3 = 1 である条件付き確率は、
(4/16)/(6/16) = 4/6 = 2/3 となります。
ク:2 ケ:3 の組み合わせの選択肢が本設問の解答となります。
設問(エ)(オ)
設問(カ)(キ)
条件付き確率の定義式に当てはめて考えると、
「y1 ≧ 0 かつ y2 ≧ 0 かつ y3 ≧ 0 かつ y4 ≧ 0」かつ「y3= 1」の場合の確率を、
「y1 ≧ 0 かつ y2 ≧ 0 かつ y3 = 1かつ y4 ≧ 0」の場合の確率で割る事で、
「y1 ≧ 0 かつ y2 ≧ 0 かつ y3 = 1かつ y4 ≧ 0」が起きたと分かっている場合の y3= 1 となる条件付き確率を、
(4/16)/(6/16) = 4/6 = 2/3 と計算する事になります。
事象Aと事象Bがあった時、
Aが起きた事が分かっているもとでBが起きる条件付き確率 P(B | A) は、
P(B | A) = P(A∩B)/P(A) で定義されます。
(※この定義式を「公式」と捉える事もあります。また P(B | A) という記号ではなくPA(B) という記号を使う事もあります。)
P(B | A) と P(A∩B) の違いは、
定義式をよく見ると分かる通り、確率の「分母」が変わってきます。(その結果、普通は分子も変化します。)
どちらも「事象Bと事象Aが両方起きている」事は同じですが、分母として考えるべきである全事象の場合の数が異なります。
(この場合の事象Aを「新しい標本空間」と表現する事もあります。)
P(B | A) = P(A∩B)/P(A) の式は意味的に混乱しやすく、
決して覚えやすい関係式ではないと思われます。具体的な問題を多く解いて慣れて覚えましょう。
本設問は、どちらかというとやや抽象的で分かりにくいタイプの「条件付き確率」の問題であるように思われます。
もし事象Aと事象Bが独立である場合、
P(A∩B) = P(A)P(B) なのでP(B | A) = P(B) となります。
Aが起きたかどうかが、Bが起きるかどうかに影響しない事を意味します。
式を覚える過程で、このような公式も参考にしてよいと思われます。
必ず P(A∩B) ≦ P(A) である事にも注意しましょう。
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02
条件付き確率を求める問題です。
条件付き確率とは「ある事象Aが起こる条件のもとで事象Bが起こる確率」で、記号ではPA(B)と表されます。
以下の公式を覚えておきましょう。
【条件付き確率の公式】 PA(B)=P(A∩B)/P(A)
(条件付き確率)=(事象Aと事象Bが同時に起こる確率)/(事象Aが起こる確率)
今回のP(A)は「y1≧0かつy2≧0かつy3≧0かつy4≧0である確率」、P(A∩B)は「y1≧0かつy2≧0かつy3=1かつy4≧0である確率」です。
(エ)~(キ)の計算結果を利用できそうですね。
以下に(エ)(オ)、(カ)(キ)の解答を一部抜粋します。参考にしてください。
条件付き確率の公式から、
y1≧0かつy2≧0かつy3≧0かつy4≧0であったとき、y3=1である条件付き確率は
(1/4)・(8/3)=2/3
したがって答えは (ク)=2, (ケ)=3
条件付き確率はよく出題されます。混乱する人は、公式だけでも覚えておくとよいでしょう。
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03
条件付き確率の公式は、PA(B)=P(A∩B)/P(A)となります。
A=y1≧0かつy2≧0かつy3≧0かつy4≧0であり、B=y3=1となります。
よって、P(A∩B)=1/4、P(A)=3/8となりますので、PA(B)=2/3と求めることができます。
上記の計算により正解となります。
条件付き確率の公式をしっかりと覚えておきましょう。
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