大学入学共通テスト(数学) 過去問
令和7年度(2025年度)本試験
問114 (数学Ⅱ・数学B(第7問) 問9)

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問題

大学入学共通テスト(数学)試験 令和7年度(2025年度)本試験 問114(数学Ⅱ・数学B(第7問) 問9) (訂正依頼・報告はこちら)

( シ )について、最も適当なものを、次のうちから一つ選べ。
α、β、γを異なる複素数とし、複素数平面上に3点A(α)、B(β)、C(γ)をとる。直線ABと直線ACの関係について考えよう。
以下、複素数の偏角は0以上2π未満とする。
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この過去問の解説 (2件)

01

計算で解答を求めてみましょう。

もともとの w =  (γ - α)/(β - α) に対してそのような置き換えを行うと、
 (γ'' - α'')/(β'' - α'') =  (-γ + α)/(β + α) =- (γ - α)/(β + α)
これを w'' と置くと 、前の問題文 (i) を参考にして 
w'' = -(4/z - z)/(2+z) = -(1/z)(4-z2)/(2+z) = -(1/z)(2+z)(2-z)/(2+z)
=-(1/z)(2-z)=1-2/z
w'' と w'' の共役複素数を足し合わせて 0 と置き、問題文(i) のように計算します。

このように|z-1|=1 が得られるので、複素平面上で z は「1を中心とした半径1の円」となります。
それに該当するのは「実軸上の 0 と 2 を通り、虚軸に接している円」の図です。
その選択肢が設問(シ)の解答となります。

 

 

同様の計算の設問(ケ)

設問(ク)の値は 0 ですので、計算すべき式の両辺を 2 で割ります。

次に問題文にしたがって z と zの共役複素数を両辺に掛けます。

そして問題文によると、その式が「整理」できるはずであり、選択肢を見ると複素数の何らかの絶対値の形に変形できると推測できます。
絶対値を作れるような式からの推測で、両辺に 1 を加えると「絶対値の2乗=正の実数」の形を作れます。

その結果、得られる式は |z+1| = 1 であり、その式の選択肢が解答となります。

設問(ク)

wの偏角がπ/2または3π/2 であると問題文中にありますから、
設問(キ)で見たようにw は純虚数です。
w = bi とすると、
wとwの共役複素数の和は bi -bi =0 となりますので、
設問(ク)の解答は「0」の選択肢になります。

 

設問(キ)

wの偏角がπ/2または3π/2 であると問題文中にありますから、
w は複素数平面上の虚軸上にあり、実部は0の複素数となります。
そのような複素数を純虚数と呼びます。

選択肢2. 解答選択肢の画像

この図は前問の結果と比較して、虚軸に対して対称になった図形となっています。
zがとり得る値を図示するものなので、z が -z に置き換わるという事は z の軌跡全体が原点に対して点対称になっている事を表します。
ただし、ここでの問題では前問の結果が実軸に対して対称な図形なので、原点に対して点対称にすると見かけ上は虚軸だけに対して対称な図形となります。
 

まとめ

z を -z に置き換えるので、z を含む αとγだけの符号が入れ替わり、
βだけはそのままの場合はどうなるかという問題です。

 

計算で解答を求める場合、まともに最初から考えると難しいかもしれませんが、
この設問に関しては前の問題文 (i) を参考にして結果(1を両辺に加えて因数分解できる事など)も予想しながら計算ができるので、比較的容易に結果を得られるかと思います。

参考になった数0

02

※ ωの共役を\overline(ω)と表記します。

前問(i)に当てはめて考えます。

本文中に「zを-zに置き換え」とあるように、
この問題でのzをz=x+yi、
前問(i)でのzをzi=xi+yiとすると、
z=-zi=-xi-yii
zi=xi+yiより
x=-xi, y=-yi
となります。
つまり、前問(i)の複素数平面を、x軸とy軸で反転させたものになることがわかります。
 

空欄(キ)

偏角がπ/2、3π/2のとき、複素数は実部が0となるので、純虚数になります。
丁寧に解説しますと、ω=x+yi、|ω|=rとすると、
偏角θ=π/2, 3π/2のとき
cosθ(=x/r)=0 → x=0
sinθ(=y/r)=±1 → y=±r
ω=x+yi=±ri
となり、実部が0である純虚数となります。


空欄(ク)

ω=biとすると、
ω+\overline(ω)=bi-bi=0
となります。


空欄(ケ)

2+2/z+2/\overline(z)=0
の両辺にz\overline(z)をかけて整理すると、
z\overline(z)+\overline(z)+z=0
\overline(z)(z+1)+(z+1)=1
(z+1)(\overline(z)+1)=1
(z+1)\overline(z+1)=1
|z+1|2=1
|z+1|>0なので
|z+1|=1

 

空欄(コ)

z=x+yiとすると、
|z+1|2=1

|(x+yi)+1|2=1
|(x+1)+yi)|2=1
(x+1)2+y2=1

となる。
これは、中心(-1, 0)で半径1の円となる。


あとは前問(i)の複素数平面を、x軸とy軸で反転させたものと同じですので、
(xi+1)2+yi2=1
(x-1)2+y2=1
となり、中心(1, 0)で半径1の円となります。

なお、実際に直線ABと直線ACが垂直に交わるための条件式ω''に
α''=-z

β''=2
γ''=-4/z
を代入して計算すると、
ω''=1-2/z

直線ABと直線ACが垂直に交わるための必要十分条件は
|z-1|=1
これから(x-1)2+y2=1となり、中心(1, 0)で半径1の円となります。


 

まとめ

素直に前問(i)と同じ計算をすると、かなりの計算時間をかけることになります。
複素数平面が表している内容から答えにたどり着きたいです。

参考になった数0