共通テスト(数学) 過去問
令和7年度(2025年度)追・試験
問76 (数学Ⅱ・数学B(第5問) 問8)

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問題

共通テスト(数学)試験 令和7年度(2025年度)追・試験 問76(数学Ⅱ・数学B(第5問) 問8) (訂正依頼・報告はこちら)

以下、 前問 を参照し、( シ )にあてはまるものを一つ選べ。

問題を解答するにあたっては、必要に応じて 正規分布表 を用いてもよい。

次のように設定されているくじを考える。くじを1回引いて得られる点を得点と呼ぶ。

くじの設定
中身の見えない箱の中に

000,001,002,・・・,998,999

の番号が、それぞれ一つずつ書かれたカードが1枚ずつ合計1000枚入っている。この箱の中から無作為に1枚のカードを取り出して番号を確認し、そのカードを箱の中に戻す試行を繰り返し行う。このとき、取り出したカードに書かれた番号によって、以下に示される点が得られるものとする。

●番号が「777」ならば、2000点
●番号の下二桁が「22」ならば、800点
●番号の下一桁が「1」ならば、100点
●上記以外ならば、0点

(2)くじの参加者にはあらかじめ十分な持ち点が与えられている。くじを1回引くたびに25点を引かれるとする。1回のくじ引きに対して、得点から25点を引いた差を損得点と呼ぶ。

(ⅱ)くじ引きを400回繰り返すとき、各回の得点を表す確率変数をX1,X2,・・・,X400とする。また

Y1=X1−c,Y2=X2−c,・・・,Y400=X400−c

とすると、Y1,Y2,・・・,Y400は母平均E(Y),母標準偏差√V(Y)の母集団から無作為に抽出した大きさ400の無作為標本とみなせる。

標本の大きさ400は十分に大きいから、標本平均

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この過去問の解説 (3件)

01

よって、Y-の分布は、正規分布N(E(Y)、V(Y)/400) に従います

 

(1)より

E(Y)=E(X)-c=20-25=-5

V(Y)=V(X)=11000なので

 

Y-の分布は、正規分布 N(-5、11000/400)=N(-5、110/4) に従います

 

このY-を標準化した確率変数 Z={Y--(-5)}/√(110/4) は標準正規分布N(0、1) に従います

 

総得点 Y1+Y2+…+Y400≧0 となるとき、標本平均Y-Y-≧0 となります

 

Y-≧0 のとき、Zの範囲を考えると

Y-+5≧5

(Y-+5)/√(110/4)≧5/√(110/4)

Z≧5/√(110/4)

 

ここで、√(110/4)=√110/2≒10.5/2=5.25

5/5.25≒0.95 なので

 

P(Y1+Y2+…+Y400≧0)=P(Z≧0.95)=0.5-P(0≦Z≦0.95)

 

下線の部分は標準正規分布表から z=0.95 となる値を読み取って 0.3289なので

P(Y1+Y2+…+Y400≧0)=0.5-0.3289=0.1711

 

選択肢で最も近い0.17が答えとなります。

まとめ

Xが正規分布N(m、σ2)に従うとき、標準正規分布N(0、1)に従う変数Zへ標準化するには

 

Z=(X-m)/σ と変換します

 

標準正規分布表の読みとり方含めて覚えておきましょう。

参考になった数0

02

空欄(ア)

X2=800となるのは、"022"、"122"、"222"、...、"922"の10通りなので、
p2=P(X=800)=10/1000=1/100

 

空欄(イ)〜(エ)

X4=0はX1=2000、X2=800、X3=100以外のパターンですので、
p4=P(X=0)=1-p1-p2-p3=1-1/1000-1/100-1/10=1-111/1000=889/1000

 

空欄(オ)、(カ)

確率変数Xの平均(期待値) E(X)は

E(X)=x1p1+x2p2+x3p3+x4p4=2000×1/1000+800×1/100+100×1/10+0×889/1000=20

 

空欄(キ)、(ク)

一回で得た得点を確率変数Xと置きました。
一回で使用した得点が25ですので、一回の損得点である確率変数Yは
Y=X-25

 

空欄(ケ)

確率に関係なく、全体的に得点cだけ一律に得点が下がるので、平均(期待値)も同様に得点cだけ下がります。
そのため、E(Y)=E(X)-c となります。

 

空欄(コ)

分散は数値データのばらつき具合を表すための指標ですので、
今回は確率に関係なく、全体的に得点cだけ一律に得点が下がるので、分散には影響を及ばしません。
そのため、V(Y)=V(X) となります。

 

空欄(サ)

空欄(サ)は、標本の大きさが400で、Yの標本平均(bar(Y)とします)の確率が正規分布Nに従うときの分散です。
母標準偏差σ=√V(Y)、標本の大きさn=400の分散は
σ2/n=(√V(Y))2/400=V(Y)/400

 

標本の大きさが400で、Yの標本平均bar(Y)の確率が正規分布Nに従うとき、正規分布Nは
N(E(Y), V(Y)/400)=N(E(X)-c, V(X)/400)
=N(20-25, 11000/400)
=N(-5, 110/4)
これを、μ'=-5、σ'2=110/4とし、確率変数ZをZ=(Y-μ)/σと置くことで、確率変数Zは標準正規分布N(0, 1)に従います。
さて、損得点 Y1+Y2+...+Y400=0となるとき、bar(Y)=0となるので、確率変数Zは
Z=(Y-μ)/σ
=(0-(-5))/√(110/4)
=√(110)/11
10.5/11
0.95

以上より、損得点 Y1+Y2+...+Y400が0以上となるときの確率P(Y1+Y2+...+Y400≧0)は、
正規分布表のP(0≦Z≦0.95)=0.3289より、
P(Y1+Y2+...+Y400≧0)=P(bar(Y)≧0)
=P(Z≧0.95)
=P(Z≧0)-P(0≦Z≦0.95)
=0.5-0.3289
=0.1711
 

まとめ

確率変数ZをZ=(Y-μ)/σと置くことで、確率変数Zは標準正規分布N(0, 1)に従うことを利用して、確率を求めましょう。

参考になった数0

03

解答:0.17

 

解説:

E(Y)=E(X)-25

=20-25

=-5

V(Y)/n=V(X)/n

=11000/400

=110/4

よって、標本平均は正規分布(-5,110/4)に従います。

ここで、確率変数Yの期待値をm、標準偏差をσとして、

これが正規分布N(m,σ2)に従うとき、Z=(Y-m)/σと変換すると、

Zは標準正規分布N(0,1)に従います。

このことから、

Z=(Y-(-5))/((√110)/2)

となるので、

Y=0を代入すると、

(0-(-5))/((√110)/2)

=5/(10.5/2)

=0.95

正規分布表より、P(0.95)=0.3289なので、

P(Y1+Y2+…+Y400≧0)

=P(Z1+Z2+…+Z400≧0.95)

=0.5-0.3289

=0.1711

したがって、最も近い選択肢は0.17です。

参考になった数0