共通テスト(数学) 過去問
令和8年度(2026年度)本試験
問119 (数学Ⅱ・数学B(第7問) 問(3)(ii)(セ))

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問題

共通テスト(数学)試験 令和8年度(2026年度)本試験 問119(数学Ⅱ・数学B(第7問) 問(3)(ii)(セ)) (訂正依頼・報告はこちら)

zを0でない複素数とし、w=z+(1/z)とする。また、rを正の実数とし、複素数平面上で、原点Oを中心とする半径rの円をCとする。

(1)z=√3+iのとき、|z|=( ア )であり

w=({ イ }√{ ウ }/{ エ })+({ オ }/{ カ })i

である。

(2)zがC上を動くとき、wが複素数平面上で描く図形を考える。
実数θをzの偏角とし、極形式を用いてz=r(cosθ+isinθ)と表す。

(i)w=z+(1/z)をr,θを用いて表すと

w=( キ )+i( ク )・・・・・①

である。したがって、θの値によらず( ク )=0となるようなr値は( ケ )である。

(ii)r=( ケ )とする。zがC上を動くとき、wが描く図形は( コ )である。

(iii)r≠( ケ )とする。x,yを実数としてw=x+yiとおくと、①から

x=( キ ),y=( ク )・・・・・②

が成り立つ。②の二つの式からθを消去すると、x,yは( サ )を満たし、

zがC上を動くとき、w=x+yiは( サ )の表す図形を描く。

(3)r≠( ケ )とする。zがC上を動くとき、w2が描く図形を考えよう。

(i)w2をzを用いて表すと、w2=( シ )である。

(ii)zがC上を動くとき、z2+1/z2が描く図形の方程式を考える。このとき、z2は原点Oを中心とする半径r2の円を描く。このことから、X,Yを実数とし
てz2+1/z2=X+Yiとおくと、X,Yは( ス )を満たす。以上を踏まえるとw2が描く図形はであることがわかる。

( セ )にあてはまるものを選べ。
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この過去問の解説 (1件)

01

スでは、複素数zが、原点Oを中心、半径をrとする円C上を動いているとき、

  z2+1z2=(r2+1r2)cos2⁡θ+i(r2-1r2)sin2⁡θ

と表されること、また、

  z2+1z2=X+Yi

としたときに、

  X2(r2+(1/r2))2+Y2(r2-(1/r2))2=1

を満たすことが分かっています。

そして、(ⅰ)のシでは、

  w2=z2+1z2+2

であることが分かっています。

 

z2+1z2は、座標平面上では、

  楕円:x2(r2+(1/r2))2+y2(r2-(1/r2))2=1

を描きます。

w2=z2+1z2+2は、z2+1z2に実数2を加えている式ですので、

  ・w2は、複素数平面上でz2+1z2で表される楕円に対して、

    実軸正方向に2だけ平行移動させている

と考えられます。座標平面に言い換えますと、

  ・楕円:x2(r2+(1/r2))2+y2(r2-(1/r2))2=1に対して、

    x軸正方向に2だけ平行移動させている

ことになります。

 

w2=z2+1z2+2の描く楕円は、上の青線のようになります。

 

※

ご覧になっている人にとっては、何となく楕円を描いているように見えると思いますが、

この楕円を答えるためには、3点ほど注意点がございます。

①楕円の中心(楕円の横軸と楕円の縦軸の交点)は、2である

z2+1z2は、座標平面上では、

  楕円:x2(r2+(1/r2))2+y2(r2-(1/r2))2=1

で表示されています。このとき、座標平面上では、楕円の中心は(0,0)です。

この楕円を、x軸正方向に2だけ平行移動させるため、

楕円の中心もx軸方向に2だけ平行移動します。

つまり、座標平面上では、平行移動後の楕円の中心は(2,0)となり、

複素数平面に置き換えると、2となります。

②楕円の半横軸の長さ:r2+1r2と、半縦軸の長さ:|r2-1r2|を比較すると、

 楕円の半横軸の方が長い

そもそも、

  ・r2+1r2は、r>0,r≠1では、必ず正の値をとる(r2>0なので)

  ・一方で、r2-1r2は、r>0,r≠1では、rによって、正の値・負の値どちらもとる

    (のちの場合分けも参照してください、r>1では正の値、0<r<1では負の値をとります)

ことに注意してください。

このため、半長軸の長さr2+1r2には絶対値記号はつけなくても問題ありませんが、

半短軸の長さ|r2-1r2|には絶対値記号をつけないといけません。

 (A)r>1のとき

   r2>1  0<1r2<1

 であるので、

   r2-1r2>0

 となります。従って、

   |r2-1r2|=r2-1r2

 です。

 1r2>0より、

   r2-1r2<r2+1r2

 となるので、

   |r2-1r2|<r2+1r2

 が成り立ちます。

 

(この解説の続きは、選択肢の解説にありますので、そちらもご覧ください)

 

選択肢4. 解答選択肢の画像

この図が正解です。

 

 (B)0<r<1のとき

   0<r2<1  1<1r2

 であるので、

   r2-1r2<0

 となります。従って、

   |r2-1r2|=-(r2-1r2)=1r2-r2

 です。

 r2>0より、

   1r2-r2<1r2+r2  ⇔  1r2-r2<r2+1r2

 となるので、

   |r2-1r2|<r2+1r2

 が成り立ちます。

(A)・(B)どちらの場合でも、

  |r2-1r2|<r2+1r2

となります。

楕円の半横軸の長さ:r2+1r2と、半縦軸の長さ:|r2-1r2|を比較すると、

楕円の半横軸の方が長いことが示されました。

楕円の形状としては、横長の楕円ということになりますね。

③楕円の左端は、虚軸よりも左側になる

r>0,r≠1では、r2>0,1r2>0です。

従って、相加・相乗平均の関係から、

  r2+1r2≧2r2・1r2

  r2+1r2≧2

となります。

ここで、等号条件は、

  r2=1r2

を満たすときとなります。

具体的に解いていきますと、

           r4=1

          r4-1=0

      (r2+1)(r2-1)=0

   (r2+1)(r+1)(r-1)=0

       (r+1)(r-1)=0  (r2+1>0なので)

             r=-1,1

となります。

しかし、r>0,r≠1の条件に当てはまっているものがありません。

従って、相加・相乗平均の等号条件を成り立たせるようなrが存在せず、

  ✕ r2+1r2≧2 → 〇 r2+1r2>2

となります。

  r2+1r2>2

より、

  2-(r2+1r2)<0

となります。

この2-(r2+1r2)は、複素数平面上に描かれた楕円の左端になります。

楕円の左端の実部は0よりも小さいため、虚軸よりも左側にあることになります。

 

②・③に関しては、試験時間内に、正確に、厳密に考えようとすると、なかなか大変だったと思います。

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