大学入学共通テスト(数学) 過去問
令和4年度(2022年度)追・再試験
問53 (数学Ⅰ・数学A(第5問) 問1)
問題文
(1)円と直線に関する次の定理を考える。
定理
3点P、Q、Rは一直線上にこの順に並んでいるとし、点Tはこの直線上にないものとする。このとき、PQ・PR=PT2が成り立つならば、直線PTは3点Q、R、Tを通る円に接する。
この定理が成り立つことは、次のように説明できる。
直線PTは3点Q、R、Tを通る円Oに接しないとする。このとき、直線PTは円Oと異なる2点で交わる。直線PTと円Oとの交点で点Tとは異なる点をT′とすると
PT・PT′=( ア )・( イ )
が成り立つ。点Tと点T′が異なることにより、PT・PT′の値とPT2の値は異なる。したがって、PQ・PR=PT2に矛盾するので、背理法により、直線PTは3点Q、R、Tを通る円に接するといえる。
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問題
大学入学共通テスト(数学)試験 令和4年度(2022年度)追・再試験 問53(数学Ⅰ・数学A(第5問) 問1) (訂正依頼・報告はこちら)
(1)円と直線に関する次の定理を考える。
定理
3点P、Q、Rは一直線上にこの順に並んでいるとし、点Tはこの直線上にないものとする。このとき、PQ・PR=PT2が成り立つならば、直線PTは3点Q、R、Tを通る円に接する。
この定理が成り立つことは、次のように説明できる。
直線PTは3点Q、R、Tを通る円Oに接しないとする。このとき、直線PTは円Oと異なる2点で交わる。直線PTと円Oとの交点で点Tとは異なる点をT′とすると
PT・PT′=( ア )・( イ )
が成り立つ。点Tと点T′が異なることにより、PT・PT′の値とPT2の値は異なる。したがって、PQ・PR=PT2に矛盾するので、背理法により、直線PTは3点Q、R、Tを通る円に接するといえる。
- PQ
- PR
- QR
- QT
- RT
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この過去問の解説 (2件)
01
直線PTが、3点Q、R、Tを通る円Oに接しないとすると、直線PTは、円Oと異る2点で交わります。
直線PTが円Oと交わる、T以外の点をT’とすると、方べきの定理より
PQ・PR=PT・PT’
点Tと点T’が異るならば、PTの長さとPT’の長さは異なり、PT2 とPT・PT’の値が異なることになって、PQ・PR=PT2 と矛盾が生じます。
よって、背理法によってTとT’は一致する、すなわち、直線PTは3点Q、R、Tを通る円Oに接する。
以上より、解答欄(ア)と(イ)には、「PQ」と「PR」となる2つの選択肢の番号(順不同)が入ります。
数Aの図形の問題で、「1つの円に2本の直線が交わる」という条件があったら、まず「方べきの定理」が使えないかどうか、ということを考えてみてください。
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02
大問の最初の問題ですが、問題を通して非常に重要な導入(誘導)です。
問題文を読み込み、図形に落とし込むことが大切です。
問題文が示す図形は以下のようになります。
方べきの定理より
PT・PT'=PQ・PR
です。(ア、イ:PQ、PR,順不同)
正解です。
正解です。
不正解です。
不正解です。
不正解です。
問題文をよく読み、図形が正確な図形がかければ、あとは方べきの定理を利用するだけです。
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