大学入学共通テスト(数学) 過去問
令和4年度(2022年度)追・再試験
問95 (数学Ⅱ・数学B(第3問) 問4)

このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。

問題

大学入学共通テスト(数学)試験 令和4年度(2022年度)追・再試験 問95(数学Ⅱ・数学B(第3問) 問4) (訂正依頼・報告はこちら)

以下( クケ )・( コ )にあてはまる組み合わせとして正しいものを選べ。

問題を解答するにあたっては、必要に応じて 正規分布表(リンク) を用いてもよい。

太郎さんのクラスでは、確率分布の問題として、2個のさいころを同時に投げることを72回繰り返す試行を行い、2個とも1の目が出た回数を表す確率変数Xの分布を考えることとなった。そこで、21名の生徒がこの試行を行った。
問題文の画像
  • クケ:10  コ:5
  • クケ:30  コ:6
  • クケ:70  コ:5
  • クケ:70  コ:6

次の問題へ

正解!素晴らしいです

残念...

この過去問の解説 (3件)

01

標準偏差は分散の平方根です。
確率変数に対する分散には定義がありますが、二項分布の場合には公式があります。
分散をV(X)とすると、本設問では公式により V(X) = kp(1-p)です。


kp は二項分布の期待値であり、前問(キ)から 2 であると分かっています。
他方、1-p =1- 1/36 =35/36です。
よって V(X) = 2・35/36 =35/18
標準偏差は、 σ(X) =√(35/18) = {√(35)}/(3√2) =√70/6

 

クケ:70 コ:6 の組み合わせの選択肢が本設問の解答となります。

 

 

前問(キ)

二項分布の期待値の公式により、

期待値E(X) は「試行回数」と「1 回の試行で事象が起きる確率」の積となります。
よって本設問では、E(X) = kp =72・(1/36) =2 となります。

 

選択肢4. クケ:70  コ:6

まず分散を公式により求め、その平方根が標準偏差になります。
二項分布の分散の公式は本設問の記号で書くと kp(1-p) です。
その平方根が標準偏差になります。

 

もちろん、「分散の平方根」を最初から標準偏差の公式として覚えていても計算ができます。

まとめ

前問に引き続き本設問も、公式を覚えていないと解答を得るのは難しく、
逆に公式を覚えていれば落ち着いて計算する事で解答を得れます。
二項分布 B(n, p) の分散は np(1-p) になります。

 

参考までに二項分布の分散の公式は次のように導出できます。
まず確率分布の分散の定義が必要です。(通常のデータに対する分散と定義が異なるので注意が必要です。)

分散は{X - E(X)}2 の期待値、すなわちE[{X - E(X)}2] と表されるので、
V(X) = E[X2 - 2XE(X) +{E(X)}2]
E(X2) を求めるのは難しいのですが二項分布の E(X2 -X) には公式があり、n(n-1)p2 となります。これを計算に使用します。
また、一般の確率分布の公式 E(aX+b) =aE(X) + b と、
二項分布の場合の期待値の公式 E(X) = np も使います。
V(X) = E[X2-X +X -2XE(x) +{E(X)}2 ] = E[(X2 -X) +X - 2npX + (np)2]
= n(n-1)p2 + np -2(np)2+ (np)2
= -np2 +np = np(1 - p)

これで公式が導出できました。

 

参考:途中計算での公式 E(X2 -X) = n(n-1)p2 の導出

二項分布の分散の公式も期待値の公式と同じく、最初から導出するのは簡単ではありません。

やはり結果の公式を覚えておくべきでしょう。
公式の直接的な暗記が難しければ、
二項分布の問題を多く解いて公式に慣れていきましょう。
 

参考になった数0

02

二項分布の標準偏差の公式

σ(X) = √{np(1-p)}

を利用します。

 

2個とも1が出る確率は

(1/6)×(1/6)=1/36

 

よって

p=1/36

n=72(試行回数)より

二項分布 B(n, p)は

B(72, 1/36)

 

n=72,p=1/36より

σ(X)=√{72・1/36(1-1/36)}

       =√{2・35/36}

       =√{70/36}

       =√70/6

選択肢1. クケ:10  コ:5

不正解です。

選択肢2. クケ:30  コ:6

不正解です。

選択肢3. クケ:70  コ:5

不正解です。

選択肢4. クケ:70  コ:6

正解です。

参考になった数0

03

 

 

二項分布における標準偏差は

と表すことができるため、これを解くと

選択肢1. クケ:10  コ:5

σ(X)=√70/6のため、不正解です。

選択肢2. クケ:30  コ:6

σ(X)=√70/6のため、不正解です。

選択肢3. クケ:70  コ:5

σ(X)=√70/6のため、不正解です。

選択肢4. クケ:70  コ:6

σ(X)=√70/6のため、正解です。

まとめ

二項分布の定義をまとめましたので、整理しましょう。

参考になった数0