共通テスト(数学) 過去問
令和4年度(2022年度)追・再試験
問99 (数学Ⅱ・数学B(第3問) 問8)

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問題

共通テスト(数学)試験 令和4年度(2022年度)追・再試験 問99(数学Ⅱ・数学B(第3問) 問8) (訂正依頼・報告はこちら)

以下( トナ )・( ニヌ )にあてはまる組み合わせとして正しいものを選べ。

問題を解答するにあたっては、必要に応じて 正規分布表(リンク) を用いてもよい。

太郎さんのクラスでは、確率分布の問題として、2個のさいころを同時に投げることを72回繰り返す試行を行い、2個とも1の目が出た回数を表す確率変数Xの分布を考えることとなった。そこで、21名の生徒がこの試行を行った。
問題文の画像
  • トナ:35  ニヌ:17
  • トナ:36  ニヌ:19
  • トナ:37  ニヌ:20
  • トナ:38  ニヌ:21

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この過去問の解説 (3件)

01

前問の確率分布を持つ母集団を考える、と問題文にあります。
その母集団に対する「標本平均の期待値」を求める設問です。
公式 「標本平均の期待値」=「母集団の平均」を使います。

 

問題文に、設問(セ)~(チ)で求めた E(Y) を使って、
「E(Z) = E(Y) となる」と書いてあります。
よって母集団の平均である E(Z) は、
E(Z) = E(Y) = 38/21 です。

これが公式により「標本平均の期待値」にも等しいので、
求める期待値は 38/21 になります。

 

トナ:38 ニヌ:21 の組み合わせの選択肢が本設問の解答となります。 
 

設問(セ)~(チ)

Y は確率変数であり、その期待値を計算します。
0 については計算から除いて期待値を定義にしたがって計算すると、
E(Y) = 1・(1/3) +2・(1/3) + 3・(1/7)+ 4・(2/21)
=(7+14+9+8)/21 =38/21

 

セソ:38 タチ:21 の組み合わせの選択肢が本設問の解答となります。

選択肢4. トナ:38  ニヌ:21

前問の確率分布に a=1/7 を代入して計算した場合でも、
r = 0 を除いて考えて、
1・(2/7) + 2・(2/7) + 3・(4/21) + 4・(2/21)
=(6 + 12 +12 +8)/21
=38/21 となり、確かに E(Z) = E (Y) が得られます。
その後、「標本平均の期待値」=「母集団の平均」を使う事は上記解説と同じです。
 

まとめ

公式「標本平均の期待値」=「母集団の平均」を使う設問です。


「母集団」とは「推測統計学」において、推定したい全体のデータです。
「標本」は、母集団から抜き出した(「抽出」した)一部のデータを指します。
(例えば数万人の中から何千人、何百人を抽出するという感じです。 )
 

各標本は確率変数とみなす事ができて、
母集団分布(個々の要素の分布)と同じ確率分布を持ちます。
「大きさ nの標本」とは、母集団から n 個抽出された標本を指します。
「無作為抽出」が行われる場合、各標本は互いに独立な確率変数です。
 

「標本平均」とは、問題文にもあるように、抽出した標本の相加平均の事です。
少し紛らわしいですが、この「標本平均の期待値」を求めるのが本設問です。

 

参考までに、問題文の記号を使って「標本平均の期待値」=「母集団の平均」の導出方法を記します。
公式 E(X + Y) = E(X) + E(Y) を使用します。
各標本 W1, W2,W3,・・・は同じ確率分布を持ち、 母集団の平均 E(Z) を期待値としてそれぞれ持ちます。
標本平均 = (W1+ W2 + W3 + ・・・ +Wn)/n の期待値は、
E{ (W1+ W2 + W3 + ・・・ +Wn)/n } = E(W1)/n + E(W2)/n +E(W3)/n+・・・+E(Wn)/n
={E(Z)/n}・n = E(Z)
この結果は、試験中に導出するよりも標本平均の性質・公式として覚えておいたほうがよいでしょう。
 

参考になった数0

02

表より3回出た人は21人中3人なので、

3/21=1/7

 

Yの平均は期待値を求めればよいので、

E(Y)=0・2/21+1・1/3+2・1/3+3・1/7+4・2/21

       =1/3+2/3+3/7+8/21

       =7+14+9+8/21

       =38/21

 

 

母集団からn個のサンプルを取ったとき、

標本平均の期待値=母平均

E(標本平均)=E(母集団)

が成り立ちます。

 

よってE(Z)=m=38/21

選択肢1. トナ:35  ニヌ:17

不正解です。

選択肢2. トナ:36  ニヌ:19

不正解です。

選択肢3. トナ:37  ニヌ:20

不正解です。

選択肢4. トナ:38  ニヌ:21

正解です。

まとめ

標本平均の性質について理解しておく必要があります。

具体的に考えれば、

母集団:先生が提案した理論的な確率分布Z

標本:21人の生徒の実験結果から得られた確率分布Y

となり、

母集団Zから大きさ21のサンプルを取ったと読み替えることができます。

参考になった数0

03

母集団(母平均E(Z)、母標準偏差σ(Z))から大きさnのサンプルを無作為抽出するとき、標本平均Āについて以下が成り立ちます。

期待値(平均):E(Ā)=E(Z)

分散:V(Ā)=σ(Z)2/n

標準偏差:σ(Ā)=σ(Z)/√n

よって

E(Z)=m=38/21

選択肢1. トナ:35  ニヌ:17

m=38/21のため、不正解です。

選択肢2. トナ:36  ニヌ:19

m=38/21のため、不正解です。

選択肢3. トナ:37  ニヌ:20

m=38/21のため、不正解です。

選択肢4. トナ:38  ニヌ:21

m=38/21のため、正解です。

まとめ

母集団からの無作為抽出における定義を覚えておきましょう。すでに母平均のある集団から平均をとっても、平均の平均ということになるので、E(Ā)=E(Z)は感覚的にも当たり前かなという気もします。

参考になった数0