共通テスト(数学) 過去問
令和4年度(2022年度)追・再試験
問102 (数学Ⅱ・数学B(第3問) 問11)

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問題

共通テスト(数学)試験 令和4年度(2022年度)追・再試験 問102(数学Ⅱ・数学B(第3問) 問11) (訂正依頼・報告はこちら)

以下( ハ )にあてはまるものを選べ。

問題を解答するにあたっては、必要に応じて 正規分布表(リンク) を用いてもよい。

太郎さんのクラスでは、確率分布の問題として、2個のさいころを同時に投げることを72回繰り返す試行を行い、2個とも1の目が出た回数を表す確率変数Xの分布を考えることとなった。そこで、21名の生徒がこの試行を行った。
問題文の画像
  • 小さくなる
  • 変化しない
  • 大きくなる

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この過去問の解説 (3件)

01

設問(トナ)(ニヌ)により、
本設問の「標本平均の期待値」 = 38/21
他方、設問(キ)の値は 2 であったので、
38/21 < 2
よって、問題文により確率分布が正規分布に近似できるとすると、
「標本平均の期待値」は正規曲線の中心にあり、
本設問で問われているのはそこからグラフの右側に、
2 - 38/21 = 4/21だけ離れた位置からの正規曲線の定積分(グラフの面積)となります。
 

他方で正規分布の正規曲線は、
標準偏差が大きいほどグラフの横の広がりが大きく極大値が小さい形状をとり、
標準偏差が小さいほどグラフの横の広がりが小さく極大値が大きい形状をとります。

よって、
「データの大きさn が大きくなる」→「標準偏差が小さくなる」
→「正規曲線のグラフは期待値を中心にして左右対称の、横の幅が小さく極大値が大きい形状、鋭いピークを持つ形状に変化していく」
→「固定された変数の座標(x =2)以上の範囲の定積分(グラフの面積は)小さくなっていく」
→「標本平均が 2 以上の確率は小さくなる」という事になります。
 

「小さくなる」が設問(ハ)の解答になります。

 

設問(トナ)(ニヌ)

公式 「標本平均の期待値」=「母集団の平均」を使います。

問題文に、設問(セ)~(チ)で求めた E(Y) を使って、
「E(Z) = E(Y) となる」と書いてあります。
よって母集団の平均である E(Z) は、
E(Z) = E(Y) = 38/21 です。

これが公式により「標本平均の期待値」にも等しいので、
求める期待値は 38/21 になります。

 

設問(セ)~(チ)

Y は確率変数であり、その期待値を計算します。
0 については計算から除いて期待値を定義にしたがって計算すると、
E(Y) = 1・(1/3) +2・(1/3) + 3・(1/7)+ 4・(2/21)
=(7+14+9+8)/21 =38/21

 

設問(キ)

二項分布の期待値の公式により、
期待値E(X) は「試行回数」と「1 回の試行で事象が起きる確率」の積となります。
よって本設問では、E(X) = kp =72・(1/36) =2 となります。

選択肢1. 小さくなる

例えば標準偏差が非常に小さい場合(データのばらつきが非常に小さい場合)、
正規分布の正規曲線は中心である期待値を含む小さな範囲だけで大きな確率をとる鋭い形状のグラフになります。
そのようになると、正規曲線の2 以上の範囲での定積分の値は非常に小さくなってしまいます。

 

下図は標準偏差の大小によって正規曲線のグラフがどのように変化するかの概形を描いたものです。

 

まとめ

少し意味がとりにくい設問かもしれません。
正規分布の正規曲線の形状が、標準偏差の大小関係でどのように変わるかが重要な部分です。

 

正規分布とは確率分布のグラフを正規分布に近似できる確率分布を指します。
そのグラフの形状は、変数が期待値(平均)の位置で極大値を取る左右対称の形であり、
特定の区間の定積分(グラフと変数の軸で囲まれる面積)は、具体的な確率の値を表します。
標準偏差が大きいほど極大値が小さく平たい形状のグラフになり、
標準偏差が小さいほど極大値が大きく鋭い形状のグラフになります。

この事は正規曲線の変数の全範囲でのグラフの面積が 1 になる事に由来しています。

 

本設問では変数を 2 という値を固定して 2 以上になる部分の正規曲線の面積が標準偏差によってどのように変化するかを考えています。

その 2 という値は正規曲線の中心である期待値から離れた位置にあるため、標準偏差が小さくなるにつれて2以上になる確率(定積分)は小さくなっていきます。

 

正規曲線は式でも表せますが複雑な関数であるため、
正規分布の各特徴も知識として覚えておく必要があります。
暗記が難しければ、多くの問題に触れて慣れていきましょう。
 

参考になった数0

02

標準偏差はデータの散らばりを表しています。
そのため正規分布の場合、

標準偏差sが小さいほど散らばりが小さい、

つまり分布は平均近くに集中します。(下図)

 

今回、P(W≧2)は、

以下の赤い部分です。

よって、
s(標準偏差)が小さくなると
赤い部分の面積も小さくなるので、
P(W≧2)は小さくなります。

選択肢1. 小さくなる

正解です。

選択肢2. 変化しない

不正解です。

選択肢3. 大きくなる

不正解です。

参考になった数0

03

sが減少することは、バラつきが小さくなることを意味します。

その結果、平均値付近の確率は増加し、平均値から離れるほど確率は小さくなります。

上記を図示すると、下図のようになります。

流れを再確認すると

n増加→s減少→バラつき減少→平均値付近の確率増加→平均値から離れると確率減少(外れ値の減少)

となるためPは小さくなります。

選択肢1. 小さくなる

Pは小さくなるため、正解です。

選択肢2. 変化しない

Pは小さくなるため、不正解です。

選択肢3. 大きくなる

Pは小さくなるため、不正解です。

まとめ

数値からグラフの概要をイメージして描けると感覚得やすいため、グラフ化できるよう毎回自分で描くことを習慣づけることもおすすめです。

参考になった数0