大学入学共通テスト(数学) 過去問
令和5年度(2023年度)本試験
問4 (数学Ⅰ・数学A(第1問) 問4)
問題文
〔1〕実数xについての不等式
|x+6|≦2
の解は
( アイ )≦x≦( ウエ )
である。
よって、実数a、b、c、dが
|(1−√3)(a−b)(c−d)+6|≦2
を満たしているとき、1−√3は負であることに注意すると、(a−b)(c−d)のとり得る値の範囲は
( オ )+( カ )√3≦(a−b)(c−d)≦( キ )+( ク )√3
であることがわかる。
特に
(a−b)(c−d)=( キ )+( ク )√3 ・・・・・①
であるとき、さらに
(a−c)(b−d)=−3+√3 ・・・・・②
が成り立つならば
(a−d)(c−b)=( ケ )+( コ )√3 ・・・・・③
であることが、等式①、②、③の左辺を展開して比較することによりわかる。
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問題
大学入学共通テスト(数学)試験 令和5年度(2023年度)本試験 問4(数学Ⅰ・数学A(第1問) 問4) (訂正依頼・報告はこちら)
〔1〕実数xについての不等式
|x+6|≦2
の解は
( アイ )≦x≦( ウエ )
である。
よって、実数a、b、c、dが
|(1−√3)(a−b)(c−d)+6|≦2
を満たしているとき、1−√3は負であることに注意すると、(a−b)(c−d)のとり得る値の範囲は
( オ )+( カ )√3≦(a−b)(c−d)≦( キ )+( ク )√3
であることがわかる。
特に
(a−b)(c−d)=( キ )+( ク )√3 ・・・・・①
であるとき、さらに
(a−c)(b−d)=−3+√3 ・・・・・②
が成り立つならば
(a−d)(c−b)=( ケ )+( コ )√3 ・・・・・③
であることが、等式①、②、③の左辺を展開して比較することによりわかる。
- キ:2 ク:2
- キ:2 ク:3
- キ:3 ク:4
- キ:4 ク:4
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この過去問の解説 (2件)
01
問題の最初にある不等式 |x+6|≦2をまず解いておきます。
(アイ),(ウエ)のところの解説から引用します。
(もっと詳しく知りたい方は次のリンクを参考にしてください)
https://kakomonn.com/ktsugaku/questions/85643
以上から,不等式 |x+2| ≦ 2 の解は -8≦ x≦ -4 です。
となります。(不等号の向きに注意してください)
小さい順に並べ直すと
であることがわかります。
したがって,(キ)は 4 ,(ク)も 4 です。
正解です。
ここでは不等式を正しく変形する力と,分母の有理化の計算技能が求められます。
いずれも基本事項ですので,苦手な人は優先的に練習しましょう。
不等式の両辺に同じ負の数をかけたり,両辺を同じ負の数で割ったりすると,両辺の大小関係が逆になります。
これはミスが起こりがちなところですから気をつけましょう。
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02
与えられた不等式を展開します。
-2≦(1-√3)(a-b)(c-d)+6≦2
⇔-8≦(1-√3)(a-b)(c-d)≦-4
ここで1-√3<0 なので不等号が逆転します。
そうすると
-4/(1-√3)≦(a-b)(c-d)≦-8/(1-√3)
-8/(1-√3)を有理化すると
-8/(1-√3)
=-8(1+√3)/{(1-√3)(1+√3)}
=-8(1+√3)/(-2)
=4+4√3
4+4√3なので不正解です。
4+4√3なので不正解です。
4+4√3なので不正解です。
4+4√3なので正解です。
前問同様に、不等式が正負によって不等号が逆転することを抑えておくことがpointです。
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