大学入学共通テスト(数学) 過去問
令和5年度(2023年度)本試験
問16 (数学Ⅰ・数学A(第2問) 問3)

このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。

問題

大学入学共通テスト(数学)試験 令和5年度(2023年度)本試験 問16(数学Ⅰ・数学A(第2問) 問3) (訂正依頼・報告はこちら)

〔1〕太郎さんは、総務省が公表している2020年の家計調査の結果を用いて、地域による食文化の違いについて考えている。家計調査における調査地点は、都道府県庁所在市および政令指定都市(都道府県庁所在市を除く)であり、合計52市である。家計調査の結果の中でも、スーパーマーケットなどで販売されている調理食品の「二人以上の世帯の1世帯当たり年間支出金額(以下、支出金額、単位は円)」を分析することにした。以下においては、52市の調理食品の支出金額をデータとして用いる。
太郎さんは調理食品として、最初にうなぎのかば焼き(以下、かば焼き)に着目し、図1のように52市におけるかば焼きの支出金額のヒストグラムを作成した。ただし、ヒストグラムの各階級の区間は、左側の数値を含み、右側の数値を含まない。
なお、以下の図や表については、総務省のWebページをもとに作成している。

(1)図1から次のことが読み取れる。
・第1四分位数が含まれる階級は( ア )である。
・第3四分位数が含まれる階級は( イ )である。
・四分位範囲は( ウ )。

( ウ )にあてはまるものを次のうちから1つ選べ。
問題文の画像
  • 800より小さい
  • 800より大きく1600より小さい
  • 1600より大きく2400より小さい
  • 2400より大きく3200より小さい
  • 3200より大きく4000より小さい
  • 4000より大きい

次の問題へ

正解!素晴らしいです

残念...

この過去問の解説 (2件)

01

四分位範囲=第3四分位数-第1四分位数

です。

問14 と問15 の解説で第1四分位数,第3四分位数が

含まれる階級をそれぞれ求めています。

 

(問14 の解説より)

この問題ではデータの大きさが 52 ですから,

52 個の数値を小さい順に並べたとき,

中央値は小さい方から 26 番目と 27 番目の値の平均値です。

 

このような並びになります↓

[1 番目~ 26 番目 ] ,( Q2 ), [27 番目~ 52 番目 ]

 

次に Q2 より小さい値,すなわち [1 番目~ 26 番目 ]

中央値を考えると, 13 番目と 14 番目の値の平均値です。

これが第 1 四分位数 Q1 です。

1 のヒストグラムから,

1400 以上 1800 未満」の階級までの累積度数が 9

1800 以上 2200 未満」の階級までの累積度数が 20

であることがわかります。よって,

1800 以上 2200 未満」の階級には,小さい方から

10 番目から20番目までの数値があるということになるので,

小さい方から 13 番目と 14 番目の値は,

両方ともこの階級にあることがわかります。

したがって,それらの平均値である第 1 四分位数も,

この階級にあります。

 

(問15 の解説より)

第 3 四分位数を考えるために,中央値より大きい値,

すなわち小さい方から27 番目から 52 番目までの値で,

その中央値を考えます。

こちらは小さい方からではなく大きい方から数え直した方が

わかりやすくなりますので,数え直すと,

大きい方から 1 番目から 26 番目までの値で,その中央値は

大きい方から 13 番目と 14 番目の値の平均値です。

これが第 3 四分位数です。

1 のヒストグラムから,

3400 以上の数値が 7 個,

3000 以上の数値は 15個ありますから,

「3000 以上 3400 未満」の階級には,

(大きい方から数えて) 8 番目から 15 番目までの

数値があることがわかります。よって,

大きい方から 13 番目と 14 番目の値は,両方とも

この「3000 以上 3400 未満」の階級にあります。

したがって,それらの平均値である第 3 四分位数も,

この階級にあります。

 

以上のことから,第1四分位数Q1,第3四分位数Q3について

1800≦Q1<2200 かつ 3000≦Q3<3400

であることがわかります。よって,

Q3―Q1≧3000-Q1>3000-2200

すなわち Q3―Q1≧800……①

また,

Q3―Q1<3400-Q1≦3400-1800

すなわち Q3―Q1<1600……②

が成り立つので,①,②より

800<Q3―Q1<1600

すなわち,四分位範囲は 800 より大きく 1600 より小さい

選択肢2. 800より大きく1600より小さい

正解です。

まとめ

「四分位範囲」の意味を正しく理解していれば,

あまり難易度の高い問題ではありません。

「四分位偏差」という用語もあり,

こちらは四分位範囲を 2 で割った値です。

用語の理解に不安がある人は,

まず教科書に太字で出てくる用語の意味を

しっかり理解しましょう。

参考になった数0

02

第1四分位数と第3四分位数、四分位範囲の定義から該当する値を読み取る問題です。

まとめ

今、データ総数が52個で、第1四分位数は13番目と14番目のデータの平均値、第3四分位数は39番目と40番目のデータの平均値、四分位範囲はこの差を考えれば良いです。

小さい順に、2,7,11,7,10,8,5,0,1,1のデータが各階級に含まれていることから

四分位範囲は3000-2200=800, 3400-1800=1600より、800より大きく、1600より小さい。

参考になった数0