大学入学共通テスト(数学) 過去問
令和5年度(2023年度)本試験
問18 (数学Ⅰ・数学A(第2問) 問5)

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問題

大学入学共通テスト(数学)試験 令和5年度(2023年度)本試験 問18(数学Ⅰ・数学A(第2問) 問5) (訂正依頼・報告はこちら)

〔1〕太郎さんは、総務省が公表している2020年の家計調査の結果を用いて、地域による食文化の違いについて考えている。家計調査における調査地点は、都道府県庁所在市および政令指定都市(都道府県庁所在市を除く)であり、合計52市である。家計調査の結果の中でも、スーパーマーケットなどで販売されている調理食品の「二人以上の世帯の1世帯当たり年間支出金額(以下、支出金額、単位は円)」を分析することにした。以下においては、52市の調理食品の支出金額をデータとして用いる。
太郎さんは調理食品として、最初にうなぎのかば焼き(以下、かば焼き)に着目し、図1のように52市におけるかば焼きの支出金額のヒストグラムを作成した。ただし、ヒストグラムの各階級の区間は、左側の数値を含み、右側の数値を含まない。
なお、以下の図や表については、総務省のWebページをもとに作成している。

(2)太郎さんは、東西での地域による食文化の違いを調べるために、52市を東側の地域E(19市)と西側の地域W(33市)の二つに分けて考えることにした。

(ⅱ)太郎さんは、地域Eと地域Wのデータの散らばりの度合いを数値でとらえようと思い、それぞれの分散を考えることにした。地域Eにおけるかば焼きの支出金額の分散は、地域Eのそれぞれの市におけるかば焼きの支出金額の偏差の( オ )である。

( オ )にあてはまるものを次のうちから1つ選べ。
問題文の画像
  • 2乗を合計した値
  • 絶対値を合計した値
  • 2乗を合計して地域Eの市の数で割った値
  • 絶対値を合計して地域Eの市の数で割った値
  • 2乗を合計して地域Eの市の数で割った値の平方根のうち正のもの
  • 絶対値を合計して地域Eの市の数で割った値の平方根のうち正のもの

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この過去問の解説 (2件)

01

分散は,偏差の2乗の平均値です。

選択肢3. 2乗を合計して地域Eの市の数で割った値

正解です。

偏差の2乗を合計して地域Eの市の数で割った値,

すなわち偏差の2乗の平均値が,分散です。

選択肢5. 2乗を合計して地域Eの市の数で割った値の平方根のうち正のもの

この選択肢は誤りです。

2乗を合計して地域Eの市の数で割った値」が分散で,

その「平方根のうち正のもの」は偏差です。

まぎらわしいですが,落ち着いて判断しましょう。

まとめ

データの分析では,分散や偏差,相関係数など

複雑な計算が出てきますが,データが大きくなると

計算量が膨大になり,時間の制限が厳しい共通テストでは

出題しづらいと考えられます。

そのため,定義などをしっかり理解していれば正解できる問題が

例年出題されています。

この問題も,分散の定義を正しく理解さえしていれば正解できます。

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02

分散の定義を押さえておけば正解できる問題です。

まとめ

分散とは、各データの偏差の2乗の平均のことです。ここでいう偏差とは、平均値との差のことです。

参考になった数0