大学入学共通テスト(数学) 過去問
令和5年度(2023年度)本試験
問21 (数学Ⅰ・数学A(第2問) 問8)

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問題

大学入学共通テスト(数学)試験 令和5年度(2023年度)本試験 問21(数学Ⅰ・数学A(第2問) 問8) (訂正依頼・報告はこちら)

( ケ )、( コ )にあてはまるものを次のうちから1つ選べ。

〔2〕太郎さんと花子さんは、バスケットボールのプロ選手の中には、リングと同じ高さでシュートを打てる人がいることを知り、シュートを打つ高さによってボールの軌道がどう変わるかについて考えている。
二人は、図1のように座標軸が定められた平面上に、プロ選手と花子さんがシュートを打つ様子を真横から見た図をかき、ボールがリングに入った場合について、後の仮定を設定して考えることにした。長さの単位はメートルであるが、以下では省略する。

<仮定>
・平面上では、ボールを直径0.2の円とする。
・リングを真横から見たときの左端を点A(3.8,3)、右端を点B(4.2,3)とし、リングの太さは無視する。
・ボールがリングや他のものに当たらずに上からリングを通り、かつ、ボールの中心がABの中点M(4,3)を通る場合を考える。ただし、ボールがリングに当たるとは、ボールの中心とAまたはBとの距離が0.1以下になることとする。
・プロ選手がシュートを打つ場合のボールの中心を点Pとし、Pは、はじめに点P0(0,3)にあるものとする。また、P0,Mを通る、上に凸の放物線をC1とし、PはC1上を動くものとする。
・花子さんがシュートを打つ場合のボールの中心を点Hとし、Hは、はじめに点H0(0,2)にあるものとする。また、H0,Mを通る、上に凸の放物線をC2とし、HはC2上を動くものとする。
・放物線C1やC2に対して、頂点のy座標を「シュートの高さ」とし、頂点のx座標を「ボールが最も高くなるときの地上の位置」とする。

(1)放物線C1の方程式におけるx2の係数をaとする。放物線C1の方程式は

y=ax2−( キ )ax+( ク )

と表すことができる。また、プロ選手の「シュートの高さ」は

—( ケ )a+( コ )

である。
問題文の画像
  • ケ:2  コ:3
  • ケ:3  コ:2
  • ケ:3  コ:4
  • ケ:4  コ:3

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この過去問の解説 (2件)

01

前の問題(問20)で,放物線C1の方程式を

aを用いて表しています。

 

放物線C1の方程式を

y=ax2+bx+c……①

とおきます。C1は2点P0(0,3),M(4,3) を通るので,

それぞれ座標を①に代入すると

3=c かつ 3=16a+4b+c

よって 16a+4b+3=3

すなわち,b=-4a

したがって,放物線C1の方程式は

y=ax2-4ax+3

 

問題文の「仮定」の最後の項目から,

プロ選手の「シュートの高さ」=放物線C1の頂点のy座標

であることがわかります。

放物線C1の方程式をさらに変形して,

y=a(x2-4x)+3

y=a{(x-2)2-4}+3

y=a(x-2)2-4a+3

よって,放物線C1の頂点の座標は(2,-4a+3)

したがって,プロ選手の「シュートの高さ」は

-4a+3

選択肢4. ケ:4  コ:3

正解です。

まとめ

問題の文章や仮定の項目が多くて戸惑うかもしれませんが,

「シュートの高さ」の項目さえ見つければ,

前問(問20)の結果を利用して解くことができます。

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02

平方完成から、グラフの頂点を求める問題です。

まとめ

前問の式を平方完成して

y = a(x-2)2-4a+3

より、答えは頂点である -4a+3

参考になった数0