共通テスト(数学) 過去問
令和5年度(2023年度)本試験
問23 (数学Ⅰ・数学A(第2問) 問10)
問題文
〔2〕太郎さんと花子さんは、バスケットボールのプロ選手の中には、リングと同じ高さでシュートを打てる人がいることを知り、シュートを打つ高さによってボールの軌道がどう変わるかについて考えている。
二人は、図1のように座標軸が定められた平面上に、プロ選手と花子さんがシュートを打つ様子を真横から見た図をかき、ボールがリングに入った場合について、後の仮定を設定して考えることにした。長さの単位はメートルであるが、以下では省略する。
<仮定>
・平面上では、ボールを直径0.2の円とする。
・リングを真横から見たときの左端を点A(3.8,3)、右端を点B(4.2,3)とし、リングの太さは無視する。
・ボールがリングや他のものに当たらずに上からリングを通り、かつ、ボールの中心がABの中点M(4,3)を通る場合を考える。ただし、ボールがリングに当たるとは、ボールの中心とAまたはBとの距離が0.1以下になることとする。
・プロ選手がシュートを打つ場合のボールの中心を点Pとし、Pは、はじめに点P0(0,3)にあるものとする。また、P0,Mを通る、上に凸の放物線をC1とし、PはC1上を動くものとする。
・花子さんがシュートを打つ場合のボールの中心を点Hとし、Hは、はじめに点H0(0,2)にあるものとする。また、H0,Mを通る、上に凸の放物線をC2とし、HはC2上を動くものとする。
・放物線C1やC2に対して、頂点のy座標を「シュートの高さ」とし、頂点のx座標を「ボールが最も高くなるときの地上の位置」とする。
(1)放物線C1の方程式におけるx2の係数をaとする。放物線C1の方程式は
y=ax2−( キ )ax+( ク )
と表すことができる。また、プロ選手の「シュートの高さ」は
—( ケ )a+( コ )
である。
プロ選手と花子さんの「ボールが最も高くなるときの地上の位置」の比較の記述として、正しいものは( サ )である。
(2)二人は、ボールがリングすれすれを通る場合のプロ選手と花子さんの「シュートの高さ」について次のように話している。
太郎:例えば、プロ選手のボールがリングに当たらないようにするには、Pがリングの左端Aのどのくらい上を通れば良いのかな。
花子:Aの真上の点でPが通る点Dを、線分DMがAを中心とする半径0.1の円と接するようにとって考えてみたらどうかな。
太郎:なるほど。Pの軌道は上に凸の放物線で山なりだから、その場合、図のように、PはDを通った後で線分DMより上側を通るのでボールはリングに当たらないね。花子さんの場合も、HがこのDを通れば、ボールはリングに当たらないね。
花子:放物線C1とC2がDを通る場合でプロ選手と私の「シュートの高さ」を比べてみようよ。
図2のように、Mを通る直線lが、Aを中心とする半径0.1の円に直線ABの上側で接しているとする。また、Aを通り直線ABに垂直な直線を引き、lとの交点をDとする。このとき、AD=√3/15である。
よって、放物線C1がDを通るとき、C1の方程式は
y=−[ シ ]√[ ス ]/[ セソ ](x2−[ キ ]x)+[ ク ]
となる。
また、放物線C2がDを通るとき、(1)で与えられたC2の方程式を用いると、花子さんの「シュートの高さ」は約3.4と求められる。
以上のことから、放物線C1とC2がDを通るとき、プロ選手と花子さんの「シュートの高さ」を比べると、( タ )の「シュートの高さ」のほうが大きく、その差はボール( チ )である。なお、√3=1.7320508・・・である。
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問題
共通テスト(数学)試験 令和5年度(2023年度)本試験 問23(数学Ⅰ・数学A(第2問) 問10) (訂正依頼・報告はこちら)
〔2〕太郎さんと花子さんは、バスケットボールのプロ選手の中には、リングと同じ高さでシュートを打てる人がいることを知り、シュートを打つ高さによってボールの軌道がどう変わるかについて考えている。
二人は、図1のように座標軸が定められた平面上に、プロ選手と花子さんがシュートを打つ様子を真横から見た図をかき、ボールがリングに入った場合について、後の仮定を設定して考えることにした。長さの単位はメートルであるが、以下では省略する。
<仮定>
・平面上では、ボールを直径0.2の円とする。
・リングを真横から見たときの左端を点A(3.8,3)、右端を点B(4.2,3)とし、リングの太さは無視する。
・ボールがリングや他のものに当たらずに上からリングを通り、かつ、ボールの中心がABの中点M(4,3)を通る場合を考える。ただし、ボールがリングに当たるとは、ボールの中心とAまたはBとの距離が0.1以下になることとする。
・プロ選手がシュートを打つ場合のボールの中心を点Pとし、Pは、はじめに点P0(0,3)にあるものとする。また、P0,Mを通る、上に凸の放物線をC1とし、PはC1上を動くものとする。
・花子さんがシュートを打つ場合のボールの中心を点Hとし、Hは、はじめに点H0(0,2)にあるものとする。また、H0,Mを通る、上に凸の放物線をC2とし、HはC2上を動くものとする。
・放物線C1やC2に対して、頂点のy座標を「シュートの高さ」とし、頂点のx座標を「ボールが最も高くなるときの地上の位置」とする。
(1)放物線C1の方程式におけるx2の係数をaとする。放物線C1の方程式は
y=ax2−( キ )ax+( ク )
と表すことができる。また、プロ選手の「シュートの高さ」は
—( ケ )a+( コ )
である。
プロ選手と花子さんの「ボールが最も高くなるときの地上の位置」の比較の記述として、正しいものは( サ )である。
(2)二人は、ボールがリングすれすれを通る場合のプロ選手と花子さんの「シュートの高さ」について次のように話している。
太郎:例えば、プロ選手のボールがリングに当たらないようにするには、Pがリングの左端Aのどのくらい上を通れば良いのかな。
花子:Aの真上の点でPが通る点Dを、線分DMがAを中心とする半径0.1の円と接するようにとって考えてみたらどうかな。
太郎:なるほど。Pの軌道は上に凸の放物線で山なりだから、その場合、図のように、PはDを通った後で線分DMより上側を通るのでボールはリングに当たらないね。花子さんの場合も、HがこのDを通れば、ボールはリングに当たらないね。
花子:放物線C1とC2がDを通る場合でプロ選手と私の「シュートの高さ」を比べてみようよ。
図2のように、Mを通る直線lが、Aを中心とする半径0.1の円に直線ABの上側で接しているとする。また、Aを通り直線ABに垂直な直線を引き、lとの交点をDとする。このとき、AD=√3/15である。
よって、放物線C1がDを通るとき、C1の方程式は
y=−[ シ ]√[ ス ]/[ セソ ](x2−[ キ ]x)+[ ク ]
となる。
また、放物線C2がDを通るとき、(1)で与えられたC2の方程式を用いると、花子さんの「シュートの高さ」は約3.4と求められる。
以上のことから、放物線C1とC2がDを通るとき、プロ選手と花子さんの「シュートの高さ」を比べると、( タ )の「シュートの高さ」のほうが大きく、その差はボール( チ )である。なお、√3=1.7320508・・・である。
- シ:3 ス:2 セソ:50
- シ:4 ス:2 セソ:53
- シ:5 ス:3 セソ:57
- シ:5 ス:3 セソ:60
正解!素晴らしいです
残念...
この過去問の解説 (3件)
01
問題文の図からDのx座標は 3.8 = 38/10 = 19/5 です。
問題文より AD =(√3)/15 であり、
A のy座標はMのy座標に等しく 3 なので、
Dの座標は (19/5, (√3)/15 + 3) です。
問題文より放物線C1はDを通るので、
Dの座標の値をC1の式に代入します。
設問(キ)(ク)よりC1の式は、
y = ax2 -4ax + 3 なので、
(√3)/15 + 3 = a(19/5)2 -4a(19/5) +3
⇔(√3)/15 = a(361 - 380)/25
⇔ a = -{5 (√3)/3}/19
⇔ a = -5(√3)/57
本設問の空欄は −[ シ ]√[ ス ]/[ セソ ]という形なので、
シ:5 ス:3 セソ:57 の組み合わせの選択肢が解答となります。
設問(キ)(ク)
3.8 という小数のままでは計算しにくいので、分数に直します。
192=361 の計算が少し面倒ですが、落ち着いて計算すれば結果の値を得れます。
図が複雑ですが、放物線C1がDを通るという事を問題文から読み取ると、
Dの座標をC1の式に代入して a の値を求める設問であると分かります。
設問の空欄や選択肢の値を見て予測できる通り、あまりきれいな形の結果にはなりません。
式の変形の仕方は1通りではないので、
自分で間違いが少なくなると感じる方法を選びましょう。
上記解説ではC1の式 y = ax2 - 4ax + 3 に、
x = 19/5 と y =(√3)/15 + 3 を直接代入しました。
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02
問20で求めたように,放物線C1の方程式は
y=ax2−4ax+3
と表すことができます。
問21でこの方程式を変形して,
y=a(x2−4x)+3……①
とし,平方完成すると
y=a(x-2)2−4a+3……②
となりました。
正解です。
ADの長さが問題文中に与えられていますので,
読み落とすことのないよう,落ち着いて読みましょう。
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03
与えられた数値を、点を整理して代入する問題です。計算が少し煩雑です。
AD=√3/15であることから、D(3.8, 3+√3/15) = D(19/5, 3+√3/15)であることがわかります。
C1の式に代入して、
3+√3/15 = a(19/5-2)2-4a+3
19a/25 = -√3/15
a = -5√3/57
したがって、
y = -5√3/57(x2-4x)+3
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