共通テスト(数学) 過去問
令和5年度(2023年度)本試験
問24 (数学Ⅰ・数学A(第2問) 問11)

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問題

共通テスト(数学)試験 令和5年度(2023年度)本試験 問24(数学Ⅰ・数学A(第2問) 問11) (訂正依頼・報告はこちら)

( タ )にあてはまるものを次のうちから1つ選べ。

〔2〕太郎さんと花子さんは、バスケットボールのプロ選手の中には、リングと同じ高さでシュートを打てる人がいることを知り、シュートを打つ高さによってボールの軌道がどう変わるかについて考えている。
二人は、図1のように座標軸が定められた平面上に、プロ選手と花子さんがシュートを打つ様子を真横から見た図をかき、ボールがリングに入った場合について、後の仮定を設定して考えることにした。長さの単位はメートルであるが、以下では省略する。

<仮定>
・平面上では、ボールを直径0.2の円とする。
・リングを真横から見たときの左端を点A(3.8,3)、右端を点B(4.2,3)とし、リングの太さは無視する。
・ボールがリングや他のものに当たらずに上からリングを通り、かつ、ボールの中心がABの中点M(4,3)を通る場合を考える。ただし、ボールがリングに当たるとは、ボールの中心とAまたはBとの距離が0.1以下になることとする。
・プロ選手がシュートを打つ場合のボールの中心を点Pとし、Pは、はじめに点P0(0,3)にあるものとする。また、P0,Mを通る、上に凸の放物線をC1とし、PはC1上を動くものとする。
・花子さんがシュートを打つ場合のボールの中心を点Hとし、Hは、はじめに点H0(0,2)にあるものとする。また、H0,Mを通る、上に凸の放物線をC2とし、HはC2上を動くものとする。
・放物線C1やC2に対して、頂点のy座標を「シュートの高さ」とし、頂点のx座標を「ボールが最も高くなるときの地上の位置」とする。

(1)放物線C1の方程式におけるx2の係数をaとする。放物線C1の方程式は

y=ax2−( キ )ax+( ク )

と表すことができる。また、プロ選手の「シュートの高さ」は

—( ケ )a+( コ )

である。

プロ選手と花子さんの「ボールが最も高くなるときの地上の位置」の比較の記述として、正しいものは( サ )である。

(2)二人は、ボールがリングすれすれを通る場合のプロ選手と花子さんの「シュートの高さ」について次のように話している。

太郎:例えば、プロ選手のボールがリングに当たらないようにするには、Pがリングの左端Aのどのくらい上を通れば良いのかな。
花子:Aの真上の点でPが通る点Dを、線分DMがAを中心とする半径0.1の円と接するようにとって考えてみたらどうかな。
太郎:なるほど。Pの軌道は上に凸の放物線で山なりだから、その場合、図のように、PはDを通った後で線分DMより上側を通るのでボールはリングに当たらないね。花子さんの場合も、HがこのDを通れば、ボールはリングに当たらないね。
花子:放物線C1とC2がDを通る場合でプロ選手と私の「シュートの高さ」を比べてみようよ。

図2のように、Mを通る直線lが、Aを中心とする半径0.1の円に直線ABの上側で接しているとする。また、Aを通り直線ABに垂直な直線を引き、lとの交点をDとする。このとき、AD=√3/15である。
よって、放物線C1がDを通るとき、C1の方程式は

y=−[ シ ]√[ ス ]/[ セソ ](x2−[ キ ]x)+[ ク ]

となる。

また、放物線C2がDを通るとき、(1)で与えられたC2の方程式を用いると、花子さんの「シュートの高さ」は約3.4と求められる。
以上のことから、放物線C1とC2がDを通るとき、プロ選手と花子さんの「シュートの高さ」を比べると、( タ )の「シュートの高さ」のほうが大きく、その差はボール( チ )である。なお、√3=1.7320508・・・である。
問題文の画像
  • プロ選手
  • 花子さん

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この過去問の解説 (3件)

01

設問(キ)(ク)(または設問(ケ)(コ))により、
放物線C1の頂点のy座標は -4a + 3 です。
前問(シ)~(ソ)の結果より
a = -5(√3)/57 であるので、
-4a + 3 = 20(√3)/57 +3 ≒ 34.64/57 + 3 
=3.607・・・

 

他方、放物線C2の頂点のy座標は、
問題文によると「約3.4」と記されています。
また、本設問は問題文より、
「「シュートの高さ」を比べると、(タ)の「シュートの高さ」のほうが大きく」となっており、
同じく問題文より「放物線C1やC2に対して、頂点のy座標を「シュートの高さ」」としています。

 

3.607・・・ > 3.4 なので、
放物線の頂点のy座標はC1のほうがC2よりも大きく、
問題文ではC1が「プロ選手」でC2が「花子さん」なので、
「プロ選手」の選択肢が設問(タ)の解答となります。
 

 

設問(キ)(ク)

P0の座標から、x = 0 をC1の式に代入する事によって、
まず(ク)が 3 である事が分かります。

 

次に、P0とMのy座標が同じである事に着目すると、
(「P0のx座標」+「Mのx座標」)/2 = 「頂点のx座標」です。
よって (0+4)/2 = 2 となり、
頂点のx座標は 2 である事が分かります。

 

(キ)の値を b とすると、
ax2 - abx + 3 = a(x - b/2)2 - ab2/4 +3 と表せる事から、
頂点のx座標は b/2 でもあります。
したがって、b/2 = 2 ⇔ b = 4 で、これが(キ)の値です。

 

設問(ケ)(コ)

設問(キ)の考察よりC1の頂点の x 座標は 2 であり、

C1の式は y = ax2 -4ax + 3 なので、

x = 2 をC1の式に代入すると、
y = a・4 - 4a・2 + 3 = -4a + 3

 

前問(シ)~(ソ)

問題文の図からDのx座標は 3.8 = 38/10 = 19/5 です。
問題文より AD =(√3)/15 であり、
A のy座標はMのy座標に等しく 3 なので、
Dの座標は (19/5, (√3)/15 + 3) です。

 

問題文より放物線C1はDを通るので、
Dの座標の値をC1の式に代入します。
設問(キ)(ク)よりC1の式は、
y = ax2 -4ax + 3 なので、
(√3)/15 + 3 = a(19/5)2 -4a(19/5) +3
⇔(√3)/15 = a(361 - 380)/25
⇔ a = -{5 (√3)/3}/19
⇔ a = -5(√3)/57

選択肢1. プロ選手

20・(√3) ≒ 20・(1.732) = 34.62 として、その値を57 で割ります。
上記解説の途中計算で +3 の項を式に残しているのは、
問題文からC2の頂点のy座標が「約3.4」と記述されているためです。


34.64/57 の計算は一見面倒ですが、

割り算において 57・6 = 342 の計算は比較的容易かと思われます。
その時点で計算結果が「約3.6」まで分かります。

まとめ

問題文の概要は非常に把握しづらいですが、
本設問の内容自体は、

「前問で得られた a の値を頂点のy座標の式に代入して計算し、『約3.4』と値の大小を比較する」というものです。

参考になった数0

02

問21で求めたように,プロ選手の「シュートの高さ」は

-4a+3……①

であり,また問23で求めたように,

放物線C1がDを通るときのaの値は

一方,放物線C2がDを通るとき,

花子さんの「シュートの高さ」は約3.4ですから,比べると,

プロ選手の「シュートの高さ」のほうが大きいことがわかります。

選択肢1. プロ選手

正解です。

まとめ

問題文をよく読んで利用できる数値を把握し,

ケアレスミスをしないように代入計算をしましょう。

参考になった数0

03

与えられた条件から頂点の座標を比べる問題です。

まとめ

プロの放物線について、頂点のy座標は-4a+3です。前問のaを代入して

-4a+3 = -4×(-5√3/57)+3 = 20√3/57+3

ここで√3 = 1.73...の近似値を用いると

20√3/57+3 = 3.6...

これは花子さんの3.4よりも大きいため、プロ選手の方が高さが大きいです。

 

参考になった数0