大学入学共通テスト(数学) 過去問
令和5年度(2023年度)本試験
問31 (数学Ⅰ・数学A(第3問) 問6)

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問題

大学入学共通テスト(数学)試験 令和5年度(2023年度)本試験 問31(数学Ⅰ・数学A(第3問) 問6) (訂正依頼・報告はこちら)

番号によって区別された複数の球が、何本かのひもでつながれている。ただし、各ひもはその両端で二つの球をつなぐものとする。次の条件を満たす球の塗り分け方(以下、球の塗り方)を考える。

<条件>
・それぞれの球を、用意した5色(赤、青、黄、緑、紫)のうちのいずれか1色で塗る。
・1本のひもでつながれた二つの球は異なる色になるようにする。
・同じ色を何回使ってもよく、また使わない色があってもよい。

例えば図Aでは、三つの球が2本のひもでつながれている。この三つの球を塗るとき、球1の塗り方が5通りあり、球1を塗った後、球2の塗り方は4通りあり、さらに球3の塗り方は4通りある。したがって、球の塗り方の総数は80である。

(1)図Bにおいて、球の塗り方は( アイウ )通りある。

( アイウ )にあてはまるものを次のうちから1つ選べ。

(5)図Dにおいて、球の塗り方の総数を求める。
そのために、次の構想を立てる。

構想
図Dと図Fを比較する。

図Fでは球3と球4が同色になる球の塗り方が可能であるため、図Dよりも図Fの球の塗り方の総数の方が大きい。
図Fにおける球の塗り方は、図Bにおける球の塗り方と同じであるため、全部で( アイウ )通りある。そのうち球3と球4が同色になる球の塗り方の総数と
一致する図として、 先の設問(リンク) の選択肢のうち、正しいものは( コ )である。したがって、図Dにおける球の塗り方は( サシス )通りある。

( サシス )にあてはまるものを次のうちから1つ選べ。
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この過去問の解説 (2件)

01

問26で( アイウ )にあてはまるものは320であることを求めました。

 

図Aの例と同様に考えます。

球1の塗り方が5通りあり,

球1を塗った後,球2の塗り方は4通りあり,

さらに球3の塗り方は4通り,

その後さらに球4の塗り方も4通りあります。

したがって、球の塗り方の総数は

5×43=320(通り)


したがって,図Fにおける球の塗り方の総数は320通りです。

 

また,前の問題(問30)で,320通りのうち球3と球4が同色になる球の塗り方の総数と一致する図は

であることを求めました。これは図Cと同じで,

塗り方が60通りあることを問27で求めています。

 

球1から順に塗り方の数を考えていくと,

球1の塗り方が5通りあり,球1を塗った後,

球2の塗り方は4通りあります。

最後に球3は,球1・球2のどちらとも

異なる色で塗らなければならないので,

球3の塗り方は3通りあります。

したがって,球の塗り方の総数は

5×4×3=60(通り)

 

図Fにおいて球3と球4が異なる色である場合,

球3と球4を1本のひもでつないで図Dにすることができます。

よって,図Dにおける球の塗り方の総数は,

「図Fにおける球の塗り方の総数」から,

「図Fにおいて球3と球4が同色になる球の塗り方の総数」を引いたものとなります。

したがって,求める球の塗り方の総数は

320-60=260(通り)

選択肢1. 260

正解です。

まとめ

( コ )が正解できれば,あとは「図Dと図Fを比較する」という構想にしたがって考えていけば,( サシス )は比較的容易です。

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02

これは簡単な場合と特殊な場合を考えて、それを引くという方針で答えを導き出します。前問の誘導にうまく乗りましょう。

まとめ

3番と4番が繋がっていない場合、直線型と塗り方の総数は同じで320通りです。

3番と4番を繋げた時、除外すべきなのはこの2球が同色で塗られるときで、それは前問で求めた60通りであるため、

320-60=260通りとなります。

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