共通テスト(数学) 過去問
令和5年度(2023年度)本試験
問84 (数学Ⅱ・数学B(第3問) 問6)
問題文
( ケ )については、最も適当なものを、次のうちから一つ選べ。
(1)ある生産地で生産されるピーマン全体を母集団とし、この母集団におけるピーマン1個の重さ(単位はg)を表す確率変数をXとする。mとσを正の実数とし、Xは正規分布N(m、σ2)に従うとする。
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問題
共通テスト(数学)試験 令和5年度(2023年度)本試験 問84(数学Ⅱ・数学B(第3問) 問6) (訂正依頼・報告はこちら)
( ケ )については、最も適当なものを、次のうちから一つ選べ。
(1)ある生産地で生産されるピーマン全体を母集団とし、この母集団におけるピーマン1個の重さ(単位はg)を表す確率変数をXとする。mとσを正の実数とし、Xは正規分布N(m、σ2)に従うとする。
- 28.6≦m≦31.4
- 28.7≦m≦31.3
- 28.9≦m≦31.1
- 29.6≦m≦30.4
- 29.7≦m≦30.3
- 29.9≦m≦30.1
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この過去問の解説 (3件)
01
問題文には記されていませんが、
母集団の確率変数が正規分布 N(m, σ)にしたがうとき、
標本平均はおおよそ、N(m, σ2/n) の正規分布にしたがいます。
問題文によると z0 の値を使い m(母集団の平均) の信頼区間を求める事になります。
つまり -z0 ≦ Z ≦ z0 の範囲を「mの信頼度90%の信頼区間」とみなします。
前問(カ)(キク)の結果より、z0 = 1.65 が得られていますが、
これは標準正規分布での値です。
ある正規分布にしたがう確率変数を、標準正規分布にしたがう確率変数に変換する公式を使います。
z0 = (標本平均 - m)/(標本平均の標準偏差) です。
ここで、問題文より標本平均の値が分かっていて、30.0 です。
次に、
問題文により「標本の標準偏差」を母集団の標準偏差とみなしてよい事に注意すると、
(標本平均の標準偏差)=(母集団の標準偏差)/(√n) ≒(標本の標準偏差)/(√n)
= 3.6/(√400) = 3.6/20 (設問(オ)の結果でもある公式を使用)
よって、
1.65 = (30 - m)/{3.6/(√400)} により、
m = 30 - 20・(1.65)/3.6 = 30 - 0.297 = 29.703
z0 は正規分布表を使って求めた「平均以上」の部分の確率なので、
「平均以下」の部分である -z0 を使うと、
-1.65 = (30 - m)/{3.6/(√400)} により、
m = 30 + 20・(1.65)/3.6 = 30 + 0.297 = 30.297
Z の閉区間 [-z0, z0] が m の閉区間 [29.703, 30.297] に対応する事になるので、
29.703 ≦ m ≦ 30.297 となります。
選択肢の数値はどれも小数第1位までの値なので、
小数第2位を四捨五入して答えるものと解釈すると、
「29.7≦m≦30.3」の選択肢が設問(ケ)の解答となります。
前問(カ)(キク)
設問(オ)
n = 400 のもとで、
z0 = (30 - m)/{σ/(√n)} = 20(30 - m)/σ
数値を代入すると、
1.65 = 20(30 - m)/3.6 となり、
m = -(1.65)・(3.6)/20 + 30 = 30 - 0.297
= 29.703
同様に -1.65 = 20(30 - m)/3.6 を考えると、
m = (1.65)・(3.6)/20 + 30 =30 + 0.297
= 30.297
[29.703, 30.297] の区間を m の 信頼度90%の信頼区間とみなします。
選択肢の値から、小数第2位を四捨五入するものと解釈します。
計算自体は極端に複雑ではありませんが、やや意味がとりにくい設問かと思われます。
90%の信頼区間とは、母集団から標本を抽出する事を多数行ったときに、
特定の数(一般的には母集団の平均、分散など)がその区間におよそ90%の割合で入っていると考えられる区間を言います。
本設問の計算では、
まず一般的に、母集団の確率変数が正規分布 N(m, σ2) にしたがうとき、
確率変数としての大きさ n の標本平均は正規分布 N(m, σ2/n)にしたがう事を前提としてます。
この時に標本平均の標準偏差はσ/(√n)となります。
次に、ある正規分布 N(m, σ2) にしたがう確率変数 X を、
標準正規分布 (0, 1) にしたがう確率変数 Z に変換する公式を使っています。
公式は、Z = (X - m)/σ となります。
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02
下記の公式を利用します。
母標準偏差をσ、標本平均をX-、標本の大きさをnとすると、母平均mの信頼区間を求める式は
X--z0・σ/√n≤m≤X-+z0・σ/√n
ただし、z0は信頼区間がc%のときP(-z₀ ≤ Z ≤ z₀) =c/100となる値です。
問題文より、n=400、標本平均が30.0g、標本の標準偏差が3.6g、前問よりz₀=1.65です。
また、問題文より標本の大きさn=400が十分に大きいので母標準偏差の代わりに標本偏差を用いてよいことがわかります。
上記より、σ=3.6、X-=30.0、n=400、z₀=1.65を公式に代入します。
30-1.65×3.6/√400≤m≤30+1.65×3.6/√400
30-1.65×0.18≤m≤30+1.65×0.18
30-0.297≤m≤30+0.297
29.703≤m≤30.297
小数第2位で四捨五入します。
29.7≤m≤30.3
正解の選択肢です。
標本平均X-が正規分布に従うので標準化することで、公式を用いずに信頼区間を求めることができます。
しかし、式変形に時間がかかってしまいます。
なるべく公式として覚えておきましょう。
参考になった数0
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03
与えられた情報は
n=400
標本平均=30.0g
標本の標準偏差=3.6g
z₀=1.65(前問より)
です。
標本平均をX-、標本の標準偏差をsとすると、
標本平均の標準偏差は
σ(X-)=s/√n
=3.6/√400
=3.6/20
=0.18
標本平均X-は正規分布N(m,0.18²)に従います。
これを標準化すると、
Z=(X--m)/0.18が標準正規分布N(0,1)に従います。
mについて解いていきます。
-1.65≤Z≤1.65
-1.65≤(X--m)/0.18≤1.65
-0.297≤(X--m)≤0.297
X-=30.0を代入
-0.297≤(30.0-m)≤0.297
30-0.297≤m≤30+0.297
29.703≤m≤30.297
小数第1位まで四捨五入すると、
29.7≤m≤30.3
正解です。
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