共通テスト(数学) 過去問
令和5年度(2023年度)本試験
問88 (数学Ⅱ・数学B(第3問) 問10)
問題文
( ソ )にあてはまるものを次のうちから1つ選べ。
(2)(1)の確率変数Xにおいて、m=30.0、σ=3.6とした母集団から無作為にピーマンを1個ずつ抽出し、ピーマン2個を1組にしたものを袋に入れていく。このようにしてピーマン2個を1組にしたものを25袋作る。その際、1袋ずつの重さの分散を小さくするために、次のピーマン分類法を考える。
<ピーマン分類法>
無作為に抽出したいくつかのピーマンについて、重さが30.0g以下のときをSサイズ、30.0gを超えるときはLサイズと分類する。そして、分類されたピーマンからSサイズとLサイズのピーマンを一つずつ選び、ピーマン2個を1組とした袋を作る。
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問題
共通テスト(数学)試験 令和5年度(2023年度)本試験 問88(数学Ⅱ・数学B(第3問) 問10) (訂正依頼・報告はこちら)
( ソ )にあてはまるものを次のうちから1つ選べ。
(2)(1)の確率変数Xにおいて、m=30.0、σ=3.6とした母集団から無作為にピーマンを1個ずつ抽出し、ピーマン2個を1組にしたものを袋に入れていく。このようにしてピーマン2個を1組にしたものを25袋作る。その際、1袋ずつの重さの分散を小さくするために、次のピーマン分類法を考える。
<ピーマン分類法>
無作為に抽出したいくつかのピーマンについて、重さが30.0g以下のときをSサイズ、30.0gを超えるときはLサイズと分類する。そして、分類されたピーマンからSサイズとLサイズのピーマンを一つずつ選び、ピーマン2個を1組とした袋を作る。
- k
- 2k
- 3k
- (50+k)/2
- (25+k)/2
- 25+k
- √(50+k)/2
- (50+k)/4
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この過去問の解説 (3件)
01
正規分布を記号で表す時は N(m, σ2) のように、
「期待値」と「分散」で表します。
本設問では二項分布を正規分布として扱えるものとして、
分散がどのようになるかが問われています。
二項分布 B(n, p) の分散は np(1-p) で表されます。
本設問では np =(50 +k)・(1/2) であり、
1 - p = 1/2 なので、
分散は (50 + k)・(1/2) ・(1/2) = (50 + k)/4 です。
「(50 + k)/4」の選択肢が設問(ソ)の解答となります。
この選択肢は本設問で、二項分布の「標準偏差」を考えたときの値です。
本設問では二項分布の確率の値が複雑でないので、
50 +k に 1/2 を2回掛けて (50+k)/4 といったように、速く解答を出す事も可能です。
ただし公式を覚えている事が前提になってしまうので、
公式を覚えましょう。
二項分布 B(n, p) の分散は np(1-p) で表されます。
導出は複雑なので、結果の式を覚えましょう。
二項分布の期待値 np とも合わせて、
もし暗記が苦手でも、問題に慣れながら覚えましょう。
参考までに、二項分布 B(n, p) の分散の式の導出は次のようになります。
確率変数の分散は{x - E(x)}2 の期待値として表せる事を利用します。
(データに対する分散と混同しないようにしましょう。)
また、次の公式を使用します。
E(x) = np
E(ax + b) = aE(x) + b
E(x2 - x) = n(n - 1)p2
V(x) = E[{x - E(x)}2 ] = E[x2-2xE(x) + {E(x)}2 ]
= E[x(x - 1) + x -2xnp +n2p2]
= n(n - 1)p2 +np -2n2p2 +n2p2
= -np2 + np
= np(1 - p)
公式 E(x2 - x) = n(n - 1)p2 の導出は次のようになります。
E(x) = np の導出は次のようになります。
(前問(セ)より再掲)
このように二項分布の分散の公式の導出はかなり複雑なので、
結果の式 V(x) = np(1 - p) を覚えましょう。
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02
コサの解答を確認します。
ピーマンを無作為に(50 + k)個抽出したとき、Sサイズのピーマンの個数をを表す確率変数Ukは二項分布B(50+k,1/2)に従います。
(50+k)は十分に大きいので、Ukは近似的に正規分布に従います。
二項分布B(n,p)は、正規分布N(np,np(1-p))で近似できます。
よってソはnp(1-p)のnに(50+k)、pに1/2を代入すれば求めることができます。
(50+k)×1/2×(1-1/2)=(50+k)/4
正解の選択肢です。
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03
ピーマンを無作為に(50 + k)個抽出したとき、
Sサイズのピーマンの個数をを表す確率変数Ukは
二項分布B(50+k,1/2)に従います。
(50+k)は十分に大きいので、
Ukは近似的に正規分布に従います。
二項分布 B(n, p) の正規近似:
平均:np
分散:np(1-p)
B(50+k,1/2)なので、
平均は
(50+k)×1/2=(50 + k)/2
分散は
(50+k)×1/2×(1-1/2)=(50+k)/4
正解です。
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