大学入学共通テスト(数学) 過去問
令和6年度(2024年度)本試験
問68 (数学Ⅱ・数学B(第1問) 問17)
問題文
(2)方程式S(x)=0は異なる二つの解α、βをもつとする。このとき
P(x)をS(x)で割った余りが定数になることと同値な条件を考える。
(ⅰ)余りが定数になるときを考えてみよう。
仮定から、定数kを用いてU(x)=kとおける。このとき、( チ )。
したがって、余りが定数になるとき、( ツ )が成り立つ。
(ⅱ)逆に( ツ )が成り立つとき、余りが定数になるかを調べよう。
S(x)が2次式であるから、m、nを定数としてU(x)=mx+nとおける。P(x)をS(x)、T(x)、m、nを用いて表すと、P(x)=( テ )となる。この等式のxにα、βをそれぞれ代入すると( ト )となるので、( ツ )とα≠βより( ナ )となる。以上から余りが定数になることがわかる。
(ⅰ)、(ⅱ)の考察から、方程式S(x)=0が異なる二つの解α、βをもつとき、P(x)をS(x)で割った余りが定数になることと( ツ )であることは同値である。
(3)pを定数とし、P(x)=x10−2x9−px2−5x、S(x)=x2−x−2の場合を考える。P(x)をS(x)で割った余りが定数になるとき、p=( ニヌ )となその余りは( ネノ )となる。
( ネノ )にあてはまるものを1つ選べ。
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問題
大学入学共通テスト(数学)試験 令和6年度(2024年度)本試験 問68(数学Ⅱ・数学B(第1問) 問17) (訂正依頼・報告はこちら)
(2)方程式S(x)=0は異なる二つの解α、βをもつとする。このとき
P(x)をS(x)で割った余りが定数になることと同値な条件を考える。
(ⅰ)余りが定数になるときを考えてみよう。
仮定から、定数kを用いてU(x)=kとおける。このとき、( チ )。
したがって、余りが定数になるとき、( ツ )が成り立つ。
(ⅱ)逆に( ツ )が成り立つとき、余りが定数になるかを調べよう。
S(x)が2次式であるから、m、nを定数としてU(x)=mx+nとおける。P(x)をS(x)、T(x)、m、nを用いて表すと、P(x)=( テ )となる。この等式のxにα、βをそれぞれ代入すると( ト )となるので、( ツ )とα≠βより( ナ )となる。以上から余りが定数になることがわかる。
(ⅰ)、(ⅱ)の考察から、方程式S(x)=0が異なる二つの解α、βをもつとき、P(x)をS(x)で割った余りが定数になることと( ツ )であることは同値である。
(3)pを定数とし、P(x)=x10−2x9−px2−5x、S(x)=x2−x−2の場合を考える。P(x)をS(x)で割った余りが定数になるとき、p=( ニヌ )となその余りは( ネノ )となる。
( ネノ )にあてはまるものを1つ選べ。
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この過去問の解説 (1件)
01
題意より、方程式S(x)=0は異なる二つの解α、βをもつことから
S(α)=S(β)=0
が成り立ちます。
同様に題意より、P(x)をS(x)で割ったときの商をT(x)、余りをU(x)とすること、U(x)=kとおくことから
P(x)=S(x)T(x)+k
が成り立ちます。
これら2式を用いて定数を算出すると
P(α)=P(β)=k
が成り立ちます。
この関係性が記載されていたら正解です。
3つ目の式よりP(α)=P(β)
題意より、U(x)=mx+nとおいているため
P(x)=S(x)T(x)+U(x)
S(α)=S(β)=0が成り立つことから
P(α)=mα+n
P(β)=mβ+n
が成り立ちます。
定数は等しいのでP(α)=P(β)より
mα+n=mβ+n
↔m(α-β)=0
ここでα≠βなので、m=0になります。
上記と同様の議論を展開していきます。
S(α)=S(β)=0となるような値は
S(x)=x2−x−2=(x-2)(x+1)
よりx=2,-1になります。
ここで前問までの議論より、P(x)をS(x)で割った余りが定数になるときはP(α)=P(β)が成立したらいいことが分かります。
従って
P(x)=x10−2x9−px2−5xについて
P(2)=P(-1)
↔210-2・29-p22-5・2=(-1)10-2(-1)9-p(-1)2-5(-1)
↔-4p-10=-p+8
↔p=-6
となります。
余りはP(α)=P(β)=kなので
P(-1)=-p+8=14
となります。
正解です。
前問の関係式を用いて、計算過程をショートカットしていくことがpointです。
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