共通テスト(数学) 過去問
令和6年度(2024年度)本試験
問80 (数学Ⅱ・数学B(第2問) 問12)
問題文
( チ )については、最も適当なものを、次のうちから一つ選べ。
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この過去問の解説 (3件)
01
f(x) ではなく S(x) のグラフを考える事に注意します。
まず、S(x) が「t= 0 から t = x までの f(t) の定積分」であるため、
x = 0 とすると、S(x) = 0 となります。
次に、S(x) の導関数は f(x) になります。(微積分学の基本定理によります。)
m > 1 のもとで f(x) =3(x - 1)(x - m) であり、
「0 ≦ x ≦ 1の範囲」では f(x) ≧ 0 となり、
「1 ≦ x ≦ m の範囲」では f(x) ≦ 0 となります。
「x < 0 および x >m」 では f(x) > 0 です。
つまり、S(x) は x = 0 から x = 1 まで増加していき、
そこから減少に転じます。
そして、問題文と前問(タ)での考察から、
x = m で S(x) = 0 となります。
( S1 - S2 = S(m) = 0 となる条件であるためです。)
x > m では S(x) は再び増加に転じるため、S(x) = 0 となる x は x= m のみで、
グラフはx軸に接してから増加していく形状になります。
以上の事を満たすグラフの図の選択肢が設問(チ)の解答であり、次の図になります。
前問(タ)( S1 - S2 = S(m)である事を考察しています。)
このグラフは、x = m でS(x)が極小となり、かつ S(m) = 0 となる事に整合しません。
S(x), f(x), S1, S2 の関係を整理して選択肢を選びましょう。
問題文より、S(x) は「t= 0 から t = x までの f(t) の定積分」です。
S1 = S(1) (> 0) であり、
-S2 = S(m) - S(1) であり、
S(m) = S1 - S2 です。
さらに本設問では S1 - S2 = 0 の条件により、
S(m) = 0 となります。
他方、f(x) は、S(x) を微分して得られる導関数です。
S1 = S(1) は極大値であり、
S(m) = 0 は極小値です。
これらの事から本選択肢を選ぶ事になります。
このグラフは、S2 -S1 = S(m) = 0 を満たさないので正しくありません。
このグラフは、S(x) の増減の仕方が逆になっているので正しくありません。
まず、問われているのが f(x) ではなく S(x) のグラフである事と、
S(x), f(x), S1, S2 の関係の整理が重要です。
計算自体は決して複雑ではないので、ひとつひとつの事実を整理していきましょう。
微積分学の基本定理、関数が極大および極小となる条件、積分区間に関する公式が総合して使われています。
選択肢全てが満たすため本設問の解答には直接影響しませんが、
S(x) のグラフが原点を通るのは S(x) が「t= 0 から t = x までの f(t) の定積分」であるためです。
x = 0 とすると、t = 0 から t= 0 までの定積分となり S(x) = 0 となります。
また、本設問の解答に少しだけ影響のある事項として、x < 0 で f(x) ≧ 0 であるにも関わらず S(x) が負になる事について疑問に思われるかもしれません。これも S(x) が「t= 0 から t = x までの f(t) の定積分」である事に関連します。
例えば x = -3 のとき、S(-3) = 「t= 0 から t = -3 までの f(t) の定積分」となり、これは「t= -3 から t = 0 までの f(t) の定積分の符号を反転させたもの」になります。そのため、本設問の S(x) は x < 0 で負の値をとります。
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02
S1、S2を図示すると下図のようになります。
上記解説より、この選択肢が正解です。
増減表だけでは情報が足りていないことに気づき、どこを通る曲線か抑えられるように気づけたら最適です。
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03
y=f(x)の概形は、
0≦x≦1で正の値、
1≦x≦mで負の値、
m≦xで正の値を取ります。
よって積分したy=S(x)は、
0≦x≦1で増加、
1≦x≦mで減少して0までいき(S1=S2)、
m≦xで増加
という形をとります。
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