共通テスト(数学) 過去問
令和6年度(2024年度)本試験
問89 (数学Ⅱ・数学B(第3問) 問2)
問題文
以下の問題を解答するにあたっては、必要に応じて 正規分布表(リンク) を用いてもよい。また、ここでの晴れの定義については、気象庁の天気概況の「快晴」または「晴」とする。
(1)太郎さんは、自分が住んでいる地域において、日曜日に晴れとなる確率を考えている。
晴れの場合は1、晴れ以外の場合は0の値をとる確率変数をXと定義する。また、X=1である確率をpとすると、その確率分布は表1のようになる。
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問題
共通テスト(数学)試験 令和6年度(2024年度)本試験 問89(数学Ⅱ・数学B(第3問) 問2) (訂正依頼・報告はこちら)
以下の問題を解答するにあたっては、必要に応じて 正規分布表(リンク) を用いてもよい。また、ここでの晴れの定義については、気象庁の天気概況の「快晴」または「晴」とする。
(1)太郎さんは、自分が住んでいる地域において、日曜日に晴れとなる確率を考えている。
晴れの場合は1、晴れ以外の場合は0の値をとる確率変数をXと定義する。また、X=1である確率をpとすると、その確率分布は表1のようになる。
- σ
- σ2
- σ/n
- σ2/n
- σ/√n
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この過去問の解説 (3件)
01
正規分布を表す記号は、
「平均」と「分散」の値を使い、
N(「平均」, 「分散」) のような形で書かれます。
ただし本設問では「標本平均」を正規分布に近似するので、
分散は「標本平均の分散」を使う必要があります。
本設問では「母標準偏差」がσであると問題文に記述があるので、
母集団の分散は σ2 です。
このときに、大きさ n の標本については、
「標本平均の分散」= σ2/n という公式があるので、
本設問ではそれをそのまま適用します。
「σ2/n」の選択肢が設問(イ)の解答となります。
正規分布を記号で書く時は「平均」と「分散」で特徴付けられ、
本設問では標本平均を正規分布に近似するので標本平均の分散を求める必要があります。
(標本平均の「平均」については母集団の平均に等しくなるという公式があり、問題文にもあるように本設問では「m」になります。)
標本平均の分散は、標本の大きさ(抽出する「標本」の個数)が n であるとき、
母集団の分散が σ2 であれば σ2/n になります。
その公式を使う事で、本設問の標本平均は N(m, σ2/n) という正分布に近似されます。
この選択肢の値は、「標本平均の標準偏差」です。
「標本平均の分散」の平方根をとる事で得る事ができます。
しかし本設問では「標本平均の分散」が必要なので、この選択肢は解答として正しくありません。
まず、正規分布を記号で書く時は「平均」と「分散」によってどのような正規分布であるかを記す事になっているので、それを覚えておく必要があります。(標準偏差ではなく「分散」を使います。注意しましょう。)
次に、無作為に抽出された標本の相加平均である「標本平均」の分散がどのようになるかを公式として知っておく必要があります。
確率変数としての標本が X1, X2, X3, …, Xn であるとき、「標本の大きさ」は n であるという表現を使います。
「標本平均」は、(X1 + X2 + X3 + … + Xn)/n と定義されます。
少しややこしいですが、この「標本平均」の分散がどのような値になるかを表す公式があります。
結果の式は、母集団の分散が σ2 であるとき、
「標本平均の分散」=σ2/ nです。
本設問では標本平均を正規分布に近似するので、
正規分布の分散の部分(本設問(イ)の空欄)に σ2/ n を当てはめます。
分散の記号は、一般的に V(X) のような形で表します。
参考までに「標本平均の分散」=σ2/n の公式の導出方法を記すと、
V(X1) = V(X2) = V(X3) = … = V(Xn) = σ2 に注意して、
確率変数が互いに独立の時に成立する V(X1 +X2) = V(X1) + V(X2) の公式と、
定数 a に対して成立する V(aX) = a2V(X) の公式を使います。
V[(X1 + X2 + X3 + … + Xn)/n] = V(X1/n) + V(X2/n) + … + V(Xn/n)
= V(X1)/(n2) + V(X2)/(n2) + … + V(Xn)/(n2)
= n・(σ2)/(n2) = σ2/n
公式の導出は参考までに見ておき、
問題を多く解く事で公式に慣れ、公式の結果を覚えましょう。
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02
期待値mは
m=(1-p)・0+p・1=p
n=300は十分に大きいと考えられるため
正規分布N(m,σ2/n)
と表せられます。
正解です。
正規分布の定義を覚えておくと便利です。
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03
標本平均をXと書きます。X=(X1+...+Xn)/nより
V[X]=E[((X1+...+Xn)/n)2]+(E[(X1+...+Xn)/n])2
=(E[(X1+...+Xn)2]+(E[X1+...+Xn])2)/n2
=(V[X1]+...+V[Xn])/n2
=σ2/n
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