共通テスト(数学) 過去問
令和6年度(2024年度)本試験
問92 (数学Ⅱ・数学B(第3問) 問5)

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問題

共通テスト(数学)試験 令和6年度(2024年度)本試験 問92(数学Ⅱ・数学B(第3問) 問5) (訂正依頼・報告はこちら)

( オ )については、最も適当なものを次のうちから一つ選べ。
以下の問題を解答するにあたっては、必要に応じて 正規分布表(リンク) を用いてもよい。また、ここでの晴れの定義については、気象庁の天気概況の「快晴」または「晴」とする。

(1)太郎さんは、自分が住んでいる地域において、日曜日に晴れとなる確率を考えている。
晴れの場合は1、晴れ以外の場合は0の値をとる確率変数をXと定義する。また、X=1である確率をpとすると、その確率分布は表1のようになる。
問題文の画像
  • 0.201≦m≦0.299
  • 0.209≦m≦0.291
  • 0.225≦m≦0.250
  • 0.225≦m≦0.275
  • 0.247≦m≦0.253
  • 0.250≦m≦0.275

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この過去問の解説 (3件)

01

問題文では、
「晴れの場合」を確率変数 X= 1、
「晴れ以外の場合」を X= 0 としているので、
「表2」より標本平均は、
{(1・75) + 0}/300 = 75/300 = 1/4
 

次に「標本平均の標準偏差」は公式により、
σ/(√300) であり、母集団の標準偏差 σ を「標本の標準偏差」とみなす事になります。
すなわち前問(エ)の結果を使ってよい事になり、
σ =√{「標本平均」・(1 - 「標本平均」)}
=√{(1/4)・(3/4)} = (√3)/4
よって、
σ/(√300) =σ/(10√3) = 1/40

 

信頼区間95%は、
正規曲線が確率変数の値 0 を境に左右対称である事に注意して、
0.95/2 = 0.475 となる確率変数の値を正規分布表から探す事になります。
正規分布表より、そのようになる値は 1.96 になります。
 

次に、
正規分布 (m, 1/40) を標準正規分布 (0, 1) に変換します。 
本設問での変換は正確には近似ですが同じ形の公式が使用でき、
(「標本平均」- m)/{σ/(√300) } によって行われ、
{(1/4) - m }/{(1/40)} により行われます。
この式について、
-1.96 ≦ {(1/4) - m }/{(1/40)} ≦ 1.96 から mの範囲を求めます。

 

-1.96/40 ≦ 0.25 - m ≦ 1.96/40
⇔ -0.049 -0.25 ≦ -m ≦ 0.049 -0.25
⇔ 0.201 ≦ m ≦ 0.299

 

「0.201 ≦ m ≦ 0.299」の選択肢が設問(オ)の解答となります。
 

 

前問(エ)

問題文にしたがって X12= X1, X22 =X2, …, Xn2 = Xn とすると、
(X12 + X22 + … + Xn2)/n = (X1 + X2 + … + Xn)/n となり、
この式の右辺は標本平均と同じ形です。

 

前問(ウ)との結果と合わせると、
問題文の標準偏差の式の平方根の中身は次のようになります。
「標本平均」-「標本平均の2乗」
=「標本平均」・(1 - 「標本平均」)

 

「標本平均」・(1 - 「標本平均」) の形の式が設問(エ)の解答となります。(次の形です。)

 

前問(ウ)

問題文の標準偏差の式の平方根の中身を計算すると次のようになります。

 

選択肢1. 0.201≦m≦0.299

もとの確率変数が X のときの正規分布 (m, σ2) に対して、
標準正規分布で使う新たな確率変数をZ とすると、
標準化のための変換の公式は Z = (X - m)/σ です。
Z は標準正規分布 N(0, 1) にしたがい、正規分布表を使う事ができます。

 

ただし「信頼区間」を求めるときには確率変数として標本平均を使い、
標準偏差も「標本平均の標準偏差」を使います。
(より正確には、そのような分布は n の値が大きいときに「標準正規分布に近似できる」という事になります。)

 

そこで上記解説ではまず第一に、
標本平均は具体的にどのような値なのかを考えています。
それが 75/300 = 1/4 = 0.25になります。

 

次に、標本平均の標準偏差の具体的な数値を求めています。
標本の大きさ(抽出した標本の個数)n = 300 と、
問題文より前問(エ)の結果を使う事になります。
σ/n = σ√300 を考え、
σは本来は母集団の標準偏差ですが、近似値として「標本の標準偏差」(=前問(エ)の結果)を使う事になります。
結果は 1/40 になります。

 

その次に「信頼区間95%」を正規分布表から読み取ります。

0.95/2 = 0.475 の確率(正規分布表の上にあるグラフの「灰色部分の面積」)となる確率変数の範囲を探します。

平均 0 から右側と左側の確率を合わせて 0.95 となります。
本設問での正規分布表の読み方は、まず0.475 に最も近い値を探します。(実際に0.4750 があります。)

そして、一番左側の列の値1.9と一番上の行の 0.06 を合わせて 1.96 という値を得ます。
それにより、[-1.96, 1.96] の確率変数の区間が得られます。
(※ただしここで考えている分布は、あくまで標準正規分布に近似できるいう事です。より正確には「確率」とは考え方が異なります。抽出を行った時に知りたい値がその区間内にあると考えられる割合が95%という事になります。)

 

最後に、-1.96 ≦ {(1/4) - m }/{(1/40)} ≦ 1.96 の式を作り、m に関する不等式を整理しています。

まとめ

本設問は、決して難易度が低いとは言えない設問かと思われます。
必要な計算をひとつひとつ行いましょう。

 

「95%信頼区間」を求めるには正規分布表が必要であり、
そのために正規分布を標準正規分布に変換する必要があります。
その変換の事を「標準化」と言います。
ただし本設問で行われている事は、
より正確には標本平均を使った分布を「標準正規分布に近似する」という事になります。

 

上記解説での -1.96 ≦ {(1/4) - m }/{(1/40)} ≦ 1.96 の式から、
0.25 - 0.495/40 ≦ m ≦ 0.25 + 0.495/40 と変形したものを最初から公式として覚えておき、値を当てはめる事で解く事も可能です。

暗記が可能であれば覚えたほうがよいでしょう、

 

ただしその場合でも、本設問において次の事は上記解説同様に計算が必要になります。
①標本平均が具体的には 1/4 になる事
②標準偏差が σ/(√300)であり、σは前問(エ)の結果から得られる値を使う事
③正規分布表 で0.95/2 = 0.475 となる値 1.96 を見つける事 
 

参考になった数0

02

期待値mは

m=(1-p)・0+p・1=p

 

n=300は十分に大きいと考えられるため

正規分布N(m,σ2/n)

と表せられます。

選択肢1. 0.201≦m≦0.299

正解です。

まとめ

信頼区間の定義を正規分布の図も併せて復習しておくことが大切です。

参考になった数0

03

標本平均をXと書きます。信頼度95%の信頼区間は以下になります。

X-1.96√(S2/300)≦m≦X+1.96√(S2/300)

表からそれぞれの変数を計算します。

X=1x75/300+0x225/300=0.25

S=√X(1-X)=√3/4

以上から以下を得ます。

0.25-1.96/40≦m≦0.25+1.96/40

0.201≦m≦0.299

 

参考になった数0