共通テスト(数学) 過去問
令和6年度(2024年度)追・試験
問14 (数学Ⅰ・数学A(第1問) 問14)
問題文
(2)次の命題(a)、(b)の真偽の組合せとして正しいものは( ホ )である。
(a)二つの三角形において、一組の辺、面積、外接円の半径がそれぞれ等しいならば、その二つの三角形は合同である。
(b)二つの三角形において、一組の角、面積、外接円の半径がそれぞれ等しいならば、その二つの三角形は合同である。
( ホ )にあてはまるものを1つ選べ。
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問題
共通テスト(数学)試験 令和6年度(2024年度)追・試験 問14(数学Ⅰ・数学A(第1問) 問14) (訂正依頼・報告はこちら)
(2)次の命題(a)、(b)の真偽の組合せとして正しいものは( ホ )である。
(a)二つの三角形において、一組の辺、面積、外接円の半径がそれぞれ等しいならば、その二つの三角形は合同である。
(b)二つの三角形において、一組の角、面積、外接円の半径がそれぞれ等しいならば、その二つの三角形は合同である。
( ホ )にあてはまるものを1つ選べ。
- (a)真 (b)真
- (a)真 (b)偽
- (a)偽 (b)真
- (a)偽 (b)偽
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この過去問の解説 (2件)
01
(※問題文同様に、辺BC の長さを BC と記載します。)
まず(a)の場合は、下図のような反例があると予測できますが、正確にはその存在を示す必要があります。
設問(テ)~(へ)の具体例で言うと、∠BAC=(ト)= 120°の場合に相当します。
このときの A を A' と書く事にします。
問題文より A'B=(√19±√7)/2 なので、まず AB ≠ A'Bです。
この時点で既に大体の真偽の予想ができると思われますが、
AB ≠A'C を式で示します。
A'B・A'C は三角形の面積と正弦定理から計算できるので、
∠BA'C= 120° でも A'B・A'C = 3 です。
次に、余弦定理より BC2 = A'B2 + A'C2 - 2A'B・A'C・cos 120° となるので、
A'B2 + A'C2 = 16 - 3 = 13 となります。
よって、(A'B + A'C)2 = 13 + 6 = 19 より、A'B + A'C = √19
ここで問題文より A'B=(√19±√7)/2 であり、
AC = 5 - (5 ±√13)/2 で、A'C = √19 - (√19±√7)/2 となり、
AB ≠A'C が具体的に分かります。
つまり AB ≠ A'B かつ AB ≠ A'C かつ AB ≠ BC です。
この場合、三角形ABCと三角形A'BCは合同になり得ません。
1つの反例が見つかったので、(a)の命題は「偽」になります。
次に(b)の命題の真偽の検証です。
命題の条件を満たす三角形ABCと三角形A'B'C'を考え、
∠BAC=∠B'A'C' のとき、正弦定理より BC/(sin∠BAC) = B'C' /(sin∠B'A'C')
sin∠BAC = sin∠B'A'C' より、BC = B'C'
すると、外接円の半径が等しく面積も等しい事から、
設問(テ)~(へ)と同じ手順で BC = B'C' の条件から同じ AB の値を求められます。
ただしその場合でも、AB は2次方程式の解の関係から、2つの値をとり得ました。
そのため、検証を続けます。
AB = A'B' となるときは AB + AC を定数の形にできるので AC = A'C' となり、
BC = B'C' と合わせて三角形ABCと三角形A'B'C' は合同になります。
AB ≠ A'B' となるときは、まず AB がとり得る2通りの場合とは何かを考えます。
下図のように三角形ABCを三角形A'CBに反転させた場合を考えましょう。
底辺を BC と考えたときに面積が等しい条件から「高さが等しい事」に注意して、
円との関係から点 A, A' の位置は円周上で2つしかあり得ない事が分かります。
図のように円周角の定理と平行線の錯角の関係などを利用すると、
三角形ABCと三角形A'CBは、合同な2つの三角形である事が分かります。
(AB ≠ A'B のときは AB = A'C および AC = A'B となります。)
よって、AB ≠ A'B' となるときには AB = A'C' および AC = A'B' であり、
三角形ABCと三角形A'B'C' は合同になります。
そのため、(b)の命題は真になります。
(a):偽 (b):真 の組み合わせの選択肢が設問(ホ)の解答となります。
設問(ヒ)(フヘ)
設問(ハ)
設問(ニヌ)
前問(ナ)
設問(ト)
設問(テ)
命題(a)については、図をおよび問題文から「偽」である事が推測できますが、
具体的に反例がある事を示しましょう。
命題(b)について、
二次方程式を解いた結果 AB ≠ A'B' となる場合は次のように式でも考察ができます。
p, q, d を 正の実数の定数として、設問(テ)~(へ)から、
AB2 + AC2 = p および AB + AC = q と求める事ができ、
AC = q - AB から、
AB2 +q2 - 2AB・q +AB2 = p
⇔ 2AB2 -2AB・q = p - q2
⇔2(AB - q/2)2 =q2/2 + p - q2 = p -q2/2
p - q2/2 = AB2 +AC2 - AB2/2 -AC2/2 - AB・AC
= AB2/2 +AC2/2 - AB・AC
=(1/2)・(AB - AC)2 ≧ 0
AB は実数解を持ち、 (q ± d)/2 の形にできます。
AB = (q + d)/2 のとき、AC = q - AB = (q - d)/2
AB = (q - d)/2 のとき、AC = q - AB = (q + d)/2
つまり、もし AB = (q + d)/2 かつ A'B' = (q - d)/2 であっても、
AC = (q - d)/2 = A'B' かつ A'C' = (q + d)/2 = AB となります。
AB = (q - d)/2 かつ A'B' = (q + d)/2 のときも同様に、
AC = (q + d)/2 = A'B' かつ A'B' = (q - d)/2 = AC となります。
よって、AB ≠ A'B' となる場合でも三角形ABC と三角形A'B'C' は合同になります。
以上の事を合わせると、
BC = B'C', AB = A'B', AC = A'C' または、
BC = B'C', AB = A'C', AC = A'B' となり、
三角形ABC と三角形A'B'C' は合同になります。
そのため命題(b)は真になります。
命題の真偽は計算と数学的論理によって示しましょう。
本設問はできるだけ慎重に考えるべき設問です。
しかし、試験では時間制限もあるので難しい側面もあります。
命題は、反例(具体的に命題を満たさない場合)が1つでも見つかると「偽」になります。
真である場合は、最初の条件から始めて数学的な論理に従って必ず結論が導かれる事を示す必要があります。
(a) (b) ともに、途中まで考察するとやや直感的に真偽を判定できそうなところがあります。
それをヒントにしたうえで、記述式の問題ではないので論理的に考えたうえで、
明らかであると自分で分かる計算や関係式については省いて検証を進めるのが好ましいかと思われます。
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02
解答 (a)偽 (b)真
解説
(a)は偽です。前問(1)の問題が反例となっています。
長さ4の辺を持ち、面積が3√3/4、外接円の半径が4√3/3となるような
三角形が2通りできることを(1)で扱っています。
(1)で考えたことを一般化してみましょう。
ΔABCの外接円の半径をRとおくと、正弦定理より
BC/(sin ∠BAC) = 2R つまり sin ∠BAC = BC/2R
であり、BCとRの値を指定すると、sin ∠BACの値が定まります。
sin ∠BAC=1のときは∠BAC=90°に定まりますが、
それ以外のときは条件を満たす∠BACは2通り存在し、
面積を定めてもAB・ACの値が決まるだけで、
この2通りをどちらか一方に絞りこむことはできません。
つまり、一組の辺、面積、外接円の半径の値を指定すると、
その条件を満たすような三角形は最大で2通り作れることがわかります。
(b)は真です。
△ABCと△DEFについて、
①角A=角D
②面積はそれぞれ等しい
③外接円の半径はそれぞれ等しい
の3つが成り立っているとします。
このとき、外接円の半径をRとして、正弦定理より
2R=BC/sinA=EF/sinD
が成り立ちます。さらに①から
BC=EF …④
となります。
④②③より、△ABCと△DEFは
「一組の辺、面積、外接円の半径がそれぞれ等しい」と言えて、
(a)で考えたように最大2通りの三角形ができます。
①の条件により、2通りできた場合は一方に絞られるため、
△ABCと△DEFは必ず合同になります。
前の問題がヒントになっている可能性を考慮するようにしましょう。
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