共通テスト(数学) 過去問
令和6年度(2024年度)追・試験
問52 (数学Ⅰ・数学A(第5問) 問7)

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問題

共通テスト(数学)試験 令和6年度(2024年度)追・試験 問52(数学Ⅰ・数学A(第5問) 問7) (訂正依頼・報告はこちら)

三角形の各頂点から向かい合う辺またはその延長に下ろした三つの垂線は1点で交わることが知られている。この点を三角形の垂心という。
ΔABCの外心をO、垂心をH、内心をIとする。点Oに関して、点A、B、Cと対称な点を、それぞれP、Q、Rとする。直線AHと直線BCとの交点をD、直線BHと直線ACとの交点をEとする。

(2)ΔABCを三つの辺の長さがすべて異なる鋭角三角形とする。このとき、ΔABPと( ク )は相似である。なぜならば、ΔABPと( ク )はいずれも直角三角形であり、また、∠APB=( ケ )が成り立つからである。
このことから、外心O、垂心H、内心Iについての次の命題(a)、(b)の真偽の組合せとして正しいものは( コ )であることがわかる。
(a)直線AOと直線AHは直線AIに関して対称である。
(b)外心Oと垂心Hは直線AIに関して対称である。

( コ )にあてはまるものを1つ選べ。
問題文の画像
  • (a)真  (b)真
  • (a)真  (b)偽
  • (a)偽  (b)真
  • (a)偽  (b)偽

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この過去問の解説 (2件)

01

(a)について、直線AOと直線AHは直線AIに関して対称かを確認します。

線対称とは、折り目でおったら重なる図形のことです。

つまり、直線AIを折り目としたときに、直線AOと直線AHが重なっていれば線対称であるということができます。

今回は下の図より、∠OAIと∠HAIが等しいことを確認します。

 

前問より、△ABPと△ADCが相似であることが確認できています。

△ABPと相似である三角形を探します。
問題文の通り、△ABPは∠ABPが直角(半円に対する円周角)である直角三角形です。
選択肢の4個の三角形を確認したときに、直角三角形であるのは△ACP(∠ACPが半円に対する円周角なので直角)と△ADC(∠ADCが垂心の定義より直角)となります。

 

∠APBと等しい角を探します。
円周角の定理より同じ弧に対する円周角は等しいので
∠APB=∠ACB
点Dは線分BC上の点なので
∠ACB=∠ACD
よって∠APB=∠ACD
となります。

 

上記より2組の角がそれぞれ等しいので△ABP∽△ADCとなります。

 

相似な図形の対応する角は等しいので、∠BAP=∠DACが成立します。

問題文より点Oは直線AP上の点、点Hは直線AD上の点であることが確認できるので、∠BAP=∠BAO、∠DAC=∠HACといえます。

上記より、∠BAO=∠HACとなります。

 

三角形の内心は三つの内角の二等分線の交点なので、直線AIは∠BACの二等分線です。

よって、∠BAI=∠CAIとなります。

∠BAI=∠CAI、∠BAO=∠HACとなることが確認できました。

ここで∠OAI=∠BAI-∠BAO、∠HAI=∠CAI-∠HACとなるので∠OAI=∠HAIとなります。

よって、(a)は真となります。

 

(b)について外心Oと垂心Hは直線AIに関して対称かを確認します。

線対称であれば、対称である点を結んだ線分は、対称の軸(折り目とした直線)と垂直に交わり、交点からそれぞれの点までの距離が等しくなります。

下の図の通り、今回作成した図形では外心Oと垂心Hを結ぶ線分を作成すると、直線AIに対して垂直に交わっていないことが確認できます。

反例が存在するので、(b)は偽となります。

 

選択肢2. (a)真  (b)偽

正解の選択肢です。

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02

前問で、△ABPと△ACDは相似でした。
その理由は、

∠ABP=90°∠ADC=90°

∠APB=∠ACD

が成り立つからでした。

 

この相似から、Aにある角も等しくなります。

つまり、

∠BAP=∠CAD

です。

ここで、

・PはAのOに関する対称な点なので、A・O・Pは一直線上

・DはAHとBCの交点なので、A・H・Dは一直線上

です。


したがって、

∠BAP=∠BAO

∠CAD=∠CAH

となります。
 

よって、

∠BAO=∠CAH

が分かります。

選択肢2. (a)真  (b)偽

(a)

Iは内心なので、AIは∠BACの二等分線です。
つまり、

∠BAI=∠IAC

です。

さきほど分かった
∠BAO=∠CAH
と合わせると、AIをはさんで

・片方にAO

・もう片方にAH

が同じだけ開いていることになります。


したがって、直線AOと直線AHは直線AIに関して対称です。

 

(b)

ここで大事なのは、直線が対称であることと、点が対称であることは別だということです。

点Oと点Hが直線AIに関して対称なら、AはAI上にあるので、

AO=AH

でなければなりません。
つまり、AからOまでの長さと、AからHまでの長さが同じである必要があります。

しかし、前問までの相似から分かるのは、あくまで向き(角)だけです。
長さまで等しいとは分かりません。
したがって、OとHがAIに関して対称だとはいえません。

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