共通テスト(数学) 過去問
令和6年度(2024年度)追・試験
問65 (数学Ⅱ・数学B(第1問) 問11)

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問題

共通テスト(数学)試験 令和6年度(2024年度)追・試験 問65(数学Ⅱ・数学B(第1問) 問11) (訂正依頼・報告はこちら)

(2)底が異なる二つの対数について、それらの和と積の大小関係を考えよう。

(ⅰ)x>0とし
f(x)=log2x+log3x
g(x)=(log2x)・(log3x)
とおく。不等式
f(x)>g(x)  ・・・・・①
を満たすxの値の範囲を調べる。

f(x)とg(x)を、それぞれ2を底とする対数を用いて表すと
f(x)=Alog2x,g(x)=B(log2x)2
となる。ここで
A=( エ )、B=( オ )
である。
X=log2xとおくと、Xのとり得る値の範囲は実数全体である。
Xについての不等式AX>BX2を満たすXの値の範囲は
( カ )<X<( キ )
である。
よって、①を満たすxの値の範囲は
( ク )<x<( ケ )
である。

(ⅱ)x>0とし
F(x)=log(1/2)x+log(1/3)x
G(x)=(log(1/2)x)・(log(1/3)x)
とおく。不等式
F(x)>G(x)  ・・・・・②
を満たすxの値の範囲を調べる。

(1)と同様に考えると、log(1/2)xは2を底とする対数を用いて( コ )と表せる。また、log(1/3)xも3を底とする対数を用いて表すことができる。
このことから、f(x)とg(x)を(ⅰ)で定めた関数とするとき、F(x)とG(x)をそれぞれf(x)またはg(x)を用いて表すと
F(x)=( サ )、G(x)=( シ )
となる。よって、②を満たすxの値の範囲は
( ス )/( セ )<x<( ソ )
であることがわかる。

( ス )、( セ )、( ソ )にあてはまるものを1つ選べ。
  • ス:1  セ:6  ソ:1
  • ス:2  セ:5  ソ:2
  • ス:3  セ:4  ソ:3
  • ス:4  セ:3  ソ:4

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この過去問の解説 (3件)

01

設問(エ)~(シ)の結果や考察から必要なものを利用します。
F(x) < G(x) は -f(x) < g(x) に変形でき、
さらに - AX > BX2 ⇔ BX(X + A/B) < 0 に変形できます。
B > 0 かつ A/B > 0 より、 -A/B < X < 0
この式は -log26 < log2x < log21 に変形でき、
さらに log21/6 < log2x < log21 に変形できるので、
底 2 が 1 より大きい事に注意して、
1/6 < x < 1 となります。


ス:1 セ:6 ソ:1 の組み合わせの選択肢が本設問の解答となります。

 

 

設問(エ)(f(x) = Alog2x に対する A の値を求めました。X = log2x です。)

対数の底の変換公式により、
log3x = (log2x)/(log23)
よって、
f(x) =  log2x + log3x
= log2x + (log2x)/(log23)
=(log2x){1 +1/(log23)}
同時に問題文より f(x) = A・(log2x) なので、
A={1 +1/(log23)}

 

設問(オ)(g(x) = B(log2x)2 に対するB の値を求めました。)

対数の底の変換公式により、
log3x = (log2x)/(log23)
よって、
g(x) =  (log2x)・(log3x)
=(log2x)2/(log23)
同時に g(x) = B(log2x)2 なので、
B = 1/(log23)

 

設問(カ)(A/B の値を求めました。不等式 BX(X - A/B) < 0 については、本設問では BX(X + A/B) < 0 となっています。)

AX > BX2 ⇔ BX(X - A/B) < 0
前問(オ)より B = 1/(log23) > 0 であり、
設問(エ)より A={1 +1/(log23)}> 0 なので、
B > 0 かつ A/B > 0 となります。
よって、BX(X - A/B) < 0 となる X の範囲は、
0< X < A/B となります。
A/B = (log23){1 +1/(log23)} = (log23) + 1 です。

(さらに、A/B =(log23) + (log22) = log26 となります。)

 

設問(コ)(F(x) = - f(x) を求めるのに必要です。)

底の変換公式により、
log(1/2)x =(log2x)/(log21/2)
= - log2x

 

設問(サ)(F(x) = - f(x) を求めています。)

底の変換公式により、
log(1/2)x =(log2x)/(log21/2) = - log2x
log(1/3)x =(log3x)/(log31/3) = - log3x
F(x) = (log(1/2)x) + (log(1/3)x) =  - log2x - log3x
= -{(log2x)+ (log3x)} = -f(x)

 

前問(シ)(G(x) = g(x) を求めていています。)

前問(サ)での底の変換により、
G(x) = (log(1/2)x)・(log(1/3)x)
=-(log2x)・{- (log3x)} = (log2x)・ (log3x)
= g(x)

選択肢1. ス:1  セ:6  ソ:1

前問までの結果や考察の多くが利用できます。

それらに含まれない計算の中で特に重要なものは、
-log26 = log26-1 = log21/6 の式変形になります。

この式の 1/6 が(ス)(セ)の解答です。

 

分かりにくい場合は、より計算しやすい具体例で試してみましょう。

例えば-log28 = -3 であり、

log2(1/8) = -3 と一致します。

まとめ

設問(エ)~(シ)の結果や考察から解きます。
それらの設問で正しい結果を出す事が重要となります。
2次不等式を解く箇所では、結果が -A/B < X < 0 に変わるので注意しましょう。

設問(エ)~(シ)では底の変換公式が重要です。

設問(エ)のまとめより

対数の底を p から q に変換する公式は logpa = (logqa)/(logqp) です。

この公式を本設問では使用します。
できれば覚えておきたい公式ですが、
この大問では設問(ア)~(ウ)から導出する事もできます。

 

設問(ウ)

前問(イ)より、log2x = t・(log23) であり、
問題文より t = log3x であるので、
log3x = (log2x)/(log23) です。

 

設問(イ)

底の変換公式の途中経過を考えます。
前問(ア)より、x = 3t です。これを2u の形に直すには、
「2 を何乗すると 3 になるか」の値が必要となります。
すなわち log23 の値が必要となります。


x = 3t = {2(log23)}t= 2t・(log23) と表せます。
この関係式は、
log2x = t・(log23) と表せます。

 

設問(ア)

t = log3x の意味は「3をt乗するとxになる」という事なので、
3t = x となります。

「x = 3t」の選択肢が設問(ア)の解答となります。

 

設問(ア)のまとめより

t = log3x の 3 を「底(てい)」、x を「真数」(> 0)、
t を「(3を底とする x の) 対数」とそれぞれ呼びます。
上記解説のように、底を何乗すると真数になるかが対数の値となります。
例えば「3を3乗するとxになる」のであれば log3x = 3 であり、x = 27 です。
慣れないうちは具体的な値で考えて対数の式に慣れましょう。

 

参考になった数0

02

底の変換公式を使います。a、b、cは正の数で、a≠1、b≠1、c≠1とすると下記の式が成り立ちます。

logab=logcb/logca

log(1/2)xの底を2に変換します。

log(1/2)x=log2x/(log21/2)

      =log2x/(log22-1)

      =log2x/(−1)

      =−log2x

 

log(1/3)xの底を3に変換します。

log(1/3)x=log3x/(log31/3)

      =log3x/(log33-1)

      =log3x/(−1)

      =−log3x

 

F(x)=log(1/2)x+log(1/3)xを変形します。

F(x)=−log2x−log3x

   =−(log2x+log3x)

f(x)=log2x+log3xなのでF(x)=−f(x)となります。

 

G(x)=(log(1/2)x)・(log(1/3)x)を変形します。

G(x)=(−log2x)・(−log3x)

   =(log2x)・(log3x)

g(x)=(log2x)・(log3x)なのでG(x)=g(x)となります。

 

よって、F(x)>G(x)は−f(x)>g(x)となります。

 

f(x)=log2x+log3xを2を底とする対数を用いて表します。

対数の性質より、log3x=log2x/log23と表すことができます。

f(x)=log2x+log3x

  =log2x+log2x/log23

  =(1+(1/log23))log2x

 

上記よりA=1+(1/log23)となります。

 

g(x)=(log2x)・(log3x)を2を底とする対数を用いて表します。

対数の性質より、log3x=log2x/log23と表すことができます。

g(x)=(log2x)・(log3x)

   =(log2x)・(log2x/log23)

   =(1/log23)・(log2x)2

 

上記より、B=1/log23となります。

 

X=log2xとおき、Xについての不等式 −AX>BX2を満たすXの値の範囲を調べます。

AX>BX2

BX2<AX

BX2+AX<0

X2+(A/B)X<0

X(X+A/B)<0

ここでA>0、B>0なのでA/B>0となります。

よって、 −A/B<X<となります。

また、

A/B=(1+(1/log23))/(1/log23

    =(1+(1/log23))・(log23

    =1+log23

となるので、不等式AX>BX2を満たすXの値の範囲は −(1+log23)<X<0となります。

 

X=log2xとおいていたので、 −(1+log23)<log2x<0となります。

対数の定義より、log22=1、log21=0となることを利用します。

−(1+log23)<log2x<0

−(log22+log23)<log2x<log21

対数の性質より、−(log22+log23)=log2(2×3)-1=log2(1/6)となります。

log2(1/6)<log2x<log21

 

底が1より大きいとき、対数の大小関係は真数(logaMのMのこと)の大小関係と一致するので

1/6<x<1

となります。

選択肢1. ス:1  セ:6  ソ:1

正解の選択肢です。

まとめ

前問の式変形を利用できるのでうまく活用しましょう。

参考になった数0

03

f(x)

=log2x+log3x

=log2x+log2x/log23

=(1+1/log23)log2x

従って

A=1+1/log23

となります。

 

g(x)

=(log2x)・(log3x)

=(log2x)・(log2x/log23)

=1/log23・(log2x)2

従って

B=1/log23

となります。

 

AX>BX2

↔BX2-AX<0

↔BX(X-A/B)<0

ここでA>0、B>0なので

0<X<A/B

↔0<X<(1+1/log23)/(1/log23)

0<X<log23+1

となります。

 

0<X<log23+1

↔0<log2x<log23+1

log21<log2x<log2(3・2)

1<x<6

となります。


log(1/2)x

=log2x/log2(1/2)

=-log2x

となります。

 

同様にlog(1/3)x=-log3x となるので

F(x)=log(1/2)x+log(1/3)x

=-log2x-log3x

=-f(x)

となります。

 

G(x)=(log(1/2)x)・(log(1/3)x)

=(-log2x)・(-log3x)

=g(x)

となります。

 

F(x)>G(x)

↔-f(x)>g(x)

前問同様に解いていくと

BX(X+A/B)<0

↔-A/B<X<0

↔-(log23+1)<log2x<0

↔-(log2(3・2))<log2x<log21

log2(1/6)<log2x<log21

1/6<x<1

となります。

選択肢1. ス:1  セ:6  ソ:1

正解です。

まとめ

前問まで誘導に乗ることで解けるようになってるので、焦らず確実に点を取りに行くことが大切です。

参考になった数0