共通テスト(数学) 過去問
令和7年度(2025年度)本試験
問102 (数学Ⅱ・数学B(第6問) 問6)
問題文
Oを原点とする座標空間において、Oを中心とする半径1の球面をSとする。S上に二つの点A(1,0,0)、B(a,√(1−a2),0)をとる。ただし、aは−1<a<1を満たす実数とする。S上の点Cを、ΔABCが正三角形となるようにとれるかどうかを考えてみよう。
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問題
共通テスト(数学)試験 令和7年度(2025年度)本試験 問102(数学Ⅱ・数学B(第6問) 問6) (訂正依頼・報告はこちら)
Oを原点とする座標空間において、Oを中心とする半径1の球面をSとする。S上に二つの点A(1,0,0)、B(a,√(1−a2),0)をとる。ただし、aは−1<a<1を満たす実数とする。S上の点Cを、ΔABCが正三角形となるようにとれるかどうかを考えてみよう。
- ない
- ちょうど一つある
- ちょうど二つある
- ちょうど三つある
- ちょうど四つある
- 無限に多くある
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この過去問の解説 (3件)
01
問題より△OACと△OABは合同なので
|OB→|=|OC→|
∠AOB=∠AOC
が成り立ちます。
OA→・OC→
=|OA→|・|OC→|cos∠AOC
=|OA→|・|OB→|cos∠AOB
=OA→・OB→
これより
OA→・OC→=OA→・OB→
これらに
OA→=(1, 0, 0)
OB→=(a, √(1−a2), 0)
OC→=(x, y, z)
を代入して計算します。
1・x+0・y+0・z=1・a+0・√(1−a2)+0・0
x=a…②
問題より△OBCと△OABは合同なので
|OC→|=|OA→|
∠BOC=∠AOB
が成り立ちます。
OB→・OC→
=|OB→|・|OC→|cos∠BOC
=|OA→|・|OB→|cos∠AOB
=OA→・OB→
これより
OB→・OC→=OA→・OB→
これらに
OA→=(1, 0, 0)
OB→=(a, √(1−a2), 0)
OC→=(x, y, z)
を代入して計算します。
a・x+√(1−a2)・y+ 0・z=1・a+0・√(1−a2)+0・0
ax+{√(1−a2)}y=a…③
②,③の式にa=3/5を代入します。
②よりx=3/5
③に代入して計算するとy=3/10になります。
x= 3/5 , y = 3/10
を式① x2 + y2 + z2 =1 に代入すると
z=±11/2√5
よって➀を満たすz実数はちょうど2つになります。
この選択肢が正解です。
厳密には解の吟味が必要になりますが、まずはしっかりzの値を出しましょう。
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02
x= 3/5 , y = 3/10 を式① x2 + y2 + z2 =1 に代入すると、
9/25+9/100 + z2 = 1 ⇔ z2 =(100-36-9)/100 =55/100 (=11/20)
ここで、設問の選択肢がzの値ではなく「何個の値を取り得るか」というものになっています。
式からは、z = (√55)/10 と z =-(√55)/10 の 2 通りの値が得られますが、両方があり得るかどうかに注意します。
点Cは球面S上にあるので -1 ≦ z ≦ 1をみたす必要があります。
計算結果から得られた z の絶対値は1未満ですので、z =±(√55)/10は両方とも z が取り得る範囲内にあると判断できます。
よって、式①を満たすzの値は「ちょうど二つある」という選択肢が解答となります。
x= 3/5 , y = 3/10は設問(カ)~(ケ)の解答、その導出には(イ)~(オ)を使用します。 x2 + y2 + z2 =1 の右辺は(ア)から、あるいは点Cは半径1の球面上という問題文の設定からです。
(カ)~(ケ)
(エ)(オ)
(ウ)
(イ)
(ア)
もしz2の値が負の数になったら図形上で条件を満たすz の値は「ない(実数値として存在しない)」という事になります。
ここではこの選択肢は正解ではありませんが、注意しておきましょう。
もしz2の値が0であったら解は1つしかありません。
あるいは、問題文の設定で点Cが存在するのが球面上ではなく、例えばz > 0の範囲の半球面上であれば、計算によって得た z の値の片方が不適となり、解が1つだけという事もあり得ます。
この選択肢はここでの正解ではありませんが注意しておきましょう。
図からも、球面S上にある点Cのz座標は正の値でも負の値でもよい事が分かります。
またその時の2通りの三角形が、点Aと点Bを固定した時にできる2つの正三角形だと分かります。
(ただし解答は図からの直感だけからではなく、図も利用したうえでの計算を根拠にしましょう。)
前問で正解を得ていれば決して計算は難しくありません。
問題文の条件によっては、計算の結果によるzの値が条件に合わず除外される場合もあり得る事には注意しましょう。
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03
※ ベクトルaは→aと表記します。
空欄(ア)
選択肢を見ると、zの値ではなく、zの解の個数を答えることになります。
zは、①より
z2=1-x2-y2
ですので、
z=±√(1-x2-y2)
となり、
x2+y2<1
でzは解を2つ持つことがわかります。
空欄(イ)
空欄(ウ)
空欄(エ)(オ)
空欄(カ)〜(コ)
今、
x=3/5
y=3/10
なので、
x2+y2=45/100<1
となり、zは解を2つ持ちます。
なお、zを実際に求めると、
z=±√(1-x2-y2)=±√(11/20)
となります。
選択肢を前もって確認し、どんな回答が求められているか確認することで、今回のように、最後までzを求めなくても回答でき、計算する時間を短縮することができます。
また、二乗の解を求める過程で、項目の正負により解の存在個数が変わるパターンは解けるようにしておきましょう。
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