共通テスト(数学) 過去問
令和7年度(2025年度)本試験
問102 (数学Ⅱ・数学B(第6問) 問6)

このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。

問題

共通テスト(数学)試験 令和7年度(2025年度)本試験 問102(数学Ⅱ・数学B(第6問) 問6) (訂正依頼・報告はこちら)

画像内の空欄( サ )にあてはまるものを1つ選べ。
Oを原点とする座標空間において、Oを中心とする半径1の球面をSとする。S上に二つの点A(1,0,0)、B(a,√(1−a2),0)をとる。ただし、aは−1<a<1を満たす実数とする。S上の点Cを、ΔABCが正三角形となるようにとれるかどうかを考えてみよう。
問題文の画像
  • ない
  • ちょうど一つある
  • ちょうど二つある
  • ちょうど三つある
  • ちょうど四つある
  • 無限に多くある

正解!素晴らしいです

残念...

この過去問の解説 (2件)

01

x= 3/5 , y = 3/10 を式① x2 + y2 + z2 =1 に代入すると、
9/25+9/100 + z2 = 1 ⇔ z2 =(100-36-9)/100 =55/100 (=11/20)

 

ここで、設問の選択肢がzの値ではなく「何個の値を取り得るか」というものになっています。
式からは、z = (√55)/10 と z =-(√55)/10 の 2 通りの値が得られますが、両方があり得るかどうかに注意します。
 

点Cは球面S上にあるので -1 ≦ z ≦ 1をみたす必要があります。 
計算結果から得られた z の絶対値は1未満ですので、z =±(√55)/10は両方とも z が取り得る範囲内にあると判断できます。
よって、式①を満たすzの値は「ちょうど二つある」という選択肢が解答となります。

 

 

x= 3/5 , y = 3/10は設問(カ)~(ケ)の解答、その導出には(イ)~(オ)を使用します。 x2 + y2 + z2 =1 の右辺は(ア)から、あるいは点Cは半径1の球面上という問題文の設定からです。

(カ)~(ケ)

設問(ウ)(エ)(オ)より、
式②は x = a
式③は ax + √(1-a2) y = a   
問題文より a = 3/5 であるとすると、
x= a = 3/5

次に、式③の両辺から ax = (3/5)a を引くと 
√(1-a2) y = (2/5)a
a = 3/5 を代入して計算すると

y =(5/4)・(6/25)=30/100=3/10 
以上から(カ)3  (キ)5  (ク)3 (ケ)10 が解答となります。

 

(エ)(オ)

設問(イ)の解答により
→OB・→OC=→OA・→OBであり、

設問(ウ)の解答により
→OA・→OB= a ですので、
→OB・→OC=→OA・→OB= a 
他方、→OB・→OC を成分によって計算すると、

 →OB・→OC = a・x + √(1-a2) ・y +0・z = ax + √(1-a2) y 
よって、 ax + √(1-a2) y= a
(エ)には a, (オ)には √(1-a2) が入るので、その組み合わせの選択肢が解答となります。

 

(ウ)

→OA・→OB=(1・a)+(0・√(1-a2))+(0・0)=a

また→OA・→OC=→OA・→OBですから、→OA・→OC= a という事になります。
この時点では点Cの座標 x,y,z のいずれも値が不明ですが、
→OA=(1,0,0)ですので→OA・→OCの計算に関しては→OA・→OC=(1・x) +(0・y)+(0・z)=x となります。
他方で→OA・→OC= a でしたから、x = a となります。これが(ウ)の解答となります。

 

(イ)

内積とは2つのベクトルの長さと、なす角の余弦(cosθ)の積です。
問題文中の△OACと△OABは「合同である(つまり対応する辺の長さが等しい)」「対応する角の大きさも等しい」という記述から、
「△OABにおける、△OACと対応する辺のベクトル同士の内積」という選択肢である→OA・→OBが(イ)の解答となります。

 

(ア)

まず、点Cは原点を中心とする半径1の球面S上にあると問題文に書いてありますから、
原点であるOと点Cの距離は1です。
したがって辺OCの長さの2乗である|→OC|2は12=1です。

これが(ア)の解答となります。

選択肢1. ない

もしz2の値が負の数になったら図形上で条件を満たすz の値は「ない(実数値として存在しない)」という事になります。
ここではこの選択肢は正解ではありませんが、注意しておきましょう。

選択肢2. ちょうど一つある

もしz2の値が0であったら解は1つしかありません。

あるいは、問題文の設定で点Cが存在するのが球面上ではなく、例えばz > 0の範囲の半球面上であれば、計算によって得た z の値の片方が不適となり、解が1つだけという事もあり得ます。
この選択肢はここでの正解ではありませんが注意しておきましょう。

選択肢3. ちょうど二つある

図からも、球面S上にある点Cのz座標は正の値でも負の値でもよい事が分かります。
またその時の2通りの三角形が、点Aと点Bを固定した時にできる2つの正三角形だと分かります。
(ただし解答は図からの直感だけからではなく、図も利用したうえでの計算を根拠にしましょう。)
 

まとめ

前問で正解を得ていれば決して計算は難しくありません。
問題文の条件によっては、計算の結果によるzの値が条件に合わず除外される場合もあり得る事には注意しましょう。

参考になった数0

02

※ ベクトルaは→aと表記します。

空欄(ア)

最初の空欄(ア)の左辺は|→(OC)|2とありますので、→(OC)の長さの2乗を問われていることに気がつけるかがポイントです。
そこで、問題本文中のOとCの位置関係に注目します。
最初の空欄(ア)の一行上に「CがS上にあるとき」とあります。
また、問題文冒頭では球面Sについて「Oを中心とする半径1の球面をSとする。」と記載されています。
つまり、点Cは点Oを中心とする半径1の球面S上にあるので、OC間の距離は1となります。
よって、最初の空欄(ア)は、→(OC)の長さの2乗が入りますので、回答は12=1となります。
x2+y2+z2=1 ... ①

 

選択肢を見ると、zの値ではなく、zの解の個数を答えることになります。
zは、①より
z2=1-x2-y2
ですので、
z=±√(1-x2-y2)
となり、
x2+y2<1
でzは解を2つ持つことがわかります。

空欄(イ)

△OAC(橙色三角形)と△OAB(緑色三角形)の2つの三角形の対応関係は、
→(OA)は共通
点Cも点Bも球面S上なので、|→(OC)|=|→(OB)|=1
△ABCが正三角形であることから|→(AC)|=|→(AB)|
だとわかります。
以上から、
→(OA)・→(OC)=→(OA)・→(OB)
になります。


空欄(ウ)

各ベクトル成分は問題本文より以下のとおりです。
→(OA)=(1, 0, 0)
→(OB)=(a, √(1−a2), 0)
→(OC)=(x, y, z)
各ベクトルの成分から
→(OA)・→(OC)=1*x+0*y+0*z=x
→(OA)・→(OB)=1*a+0*√(1−a2)+0*z=a
となりますので、よって
→(OA)・→(OC)=→(OA)・→(OB)
x=a ... ②
となります。


空欄(エ)(オ)

各ベクトルの成分から
→(OB)・→(OC)=a*x+√(1−a2)*y+0*z=ax+(√(1−a2))y
→(OA)・→(OB)=1*a+0*√(1−a2)+0*z=a
となりますので、よって
→(OB)・→(OC)=→(OA)・→(OB)
ax+(√(1−a2))y=a ... ③
となります。

 

空欄(カ)〜(コ)

②にa=3/5を代入すると、 
x=a=3/5
となります。
③より
y=(a(1-x))/√(1−a2)=3/10
となります。


今、
x=3/5
y=3/10
なので、
x2+y2=45/100<1
となり、zは解を2つ持ちます。
なお、zを実際に求めると、
z=±√(1-x2-y2)=±√(11/20)
となります。

まとめ

選択肢を前もって確認し、どんな回答が求められているか確認することで、今回のように、最後までzを求めなくても回答でき、計算する時間を短縮することができます。
また、二乗の解を求める過程で、項目の正負により解の存在個数が変わるパターンは解けるようにしておきましょう。

参考になった数0