共通テスト(数学) 過去問
令和7年度(2025年度)本試験
問103 (数学Ⅱ・数学B(第6問) 問7)

このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。

問題

共通テスト(数学)試験 令和7年度(2025年度)本試験 問103(数学Ⅱ・数学B(第6問) 問7) (訂正依頼・報告はこちら)

画像内の空欄( シ )にあてはまるものを1つ選べ。
Oを原点とする座標空間において、Oを中心とする半径1の球面をSとする。S上に二つの点A(1,0,0)、B(a,√(1−a2),0)をとる。ただし、aは−1<a<1を満たす実数とする。S上の点Cを、ΔABCが正三角形となるようにとれるかどうかを考えてみよう。
問題文の画像
  • ない
  • ちょうど一つある
  • ちょうど二つある
  • ちょうど三つある
  • ちょうど四つある
  • 無限に多くある

正解!素晴らしいです

残念...

この過去問の解説 (2件)

01

前問に引き続き、点Cのz座標が取り得る値の個数を問う問題です。
a (=x) の値が変わる事で、yの値が変わる事が予想されます。
式③は ax + √(1-a2) y = a 
x = a = -3/5 から、
√(1-a2) y = (1-x)a = (1 + 3/5)a = (8/5)a
a= -3/5 を代入すると、
(4/5)y = -24/25 ⇔ y=-6/5
実はこの時点で、点Cは原点を中心とした半径1の球面上に存在できない事が分かります。-1≦y≦1であるためです。


念のため、 x と y の値を式①に代入してみると
9/25 + 36/25 +z2 = 1 ⇔ z2 = -20/25 =-4/5 
となり、zは実数解を持てない事が分かります。
よって、①を満たす実数 z は存在しません。

すなわち、

△ABCが正三角形となるための球面S上の点Cは「ない」という選択肢が解答となります。
 

式③は(エ)(オ)、その導出には(イ)(ウ)を使用します。 x2 + y2 + z2 =1 の右辺は(ア)から、あるいは点Cは半径1の球面上という問題文の設定からです。yの係数√(1-a2)の値は問題文(2)(i)の時の設定 a= 3/5 の時と同じ値になるので、計算済の値をそのまま使えます。

 

(エ)(オ)

設問(イ)の解答により
→OB・→OC=→OA・→OBであり、

設問(ウ)の解答により
→OA・→OB= a ですので、
→OB・→OC=→OA・→OB= a 
他方、→OB・→OC を成分によって計算すると、

 →OB・→OC = a・x + √(1-a2) ・y +0・z = ax + √(1-a2) y 
よって、 ax + √(1-a2) y= a
(エ)には a, (オ)には √(1-a2) が入るので、その組み合わせの選択肢が解答となります。

 

(ウ)

→OA・→OB=(1・a)+(0・√(1-a2))+(0・0)=a

また→OA・→OC=→OA・→OBですから、→OA・→OC= a という事になります。
この時点では点Cの座標 x,y,z のいずれも値が不明ですが、
→OA=(1,0,0)ですので→OA・→OCの計算に関しては→OA・→OC=(1・x) +(0・y)+(0・z)=x となります。
他方で→OA・→OC= a でしたから、x = a となります。これが(ウ)の解答となります。

 

(イ)

内積とは2つのベクトルの長さと、なす角の余弦(cosθ)の積です。
問題文中の△OACと△OABは「合同である(つまり対応する辺の長さが等しい)」「対応する角の大きさも等しい」という記述から、
「△OABにおける、△OACと対応する辺のベクトル同士の内積」という選択肢である→OA・→OBが(イ)の解答となります。

 

(ア)

まず、点Cは原点を中心とする半径1の球面S上にあると問題文に書いてありますから、
原点であるOと点Cの距離は1です。
したがって辺OCの長さの2乗である|→OC|2は12=1です。

これが(ア)の解答となります。

選択肢1. ない

この設問の条件では、正三角形を作るには点Cが球面Sの外側に出てしまいます。

しかし点Cは球面S上の点であるという条件があるため、△ABCが正三角形となるための「球面S上の点C」は「ない」という事になります。

選択肢3. ちょうど二つある

図を一見すると点Bのx座標の正負が変わっただけで対称性から正三角形が作れて、前問と同じ個数の点Cの位置があり得るのでは?と、勘違いしてしまうかもしれません。しかし図で左から右へ伸びる座標軸はy軸です。他方、点Aのx座標は正の値に固定されています。点Bのx座標が負の方向にずれていくと正三角形が作れなくなる事を設問(シ)は示しています。


また、大問の(1)で「実数 x,y,z が①②③を満たす時・・・」とありますが、設問の①②③を満たしていても正三角形ができるのは x,y,z が「実数である」という条件があります。設問(シ)では点Cが球面S上にあるという条件のもとでは z が実数になり得ないので正三角形を作れないという事を述べています。

まとめ

この設問に関しては図を見ての直感だけではなく、図をよく見たうえで計算して判断する事が必要になります。
座標軸などを正しく見れば図も計算結果の検証などの手助けになります。

参考になった数0

02

※ ベクトルaは→aと表記します。

空欄(ア)

最初の空欄(ア)の左辺は|→(OC)|2とありますので、→(OC)の長さの2乗を問われていることに気がつけるかがポイントです。
そこで、問題本文中のOとCの位置関係に注目します。

最初の空欄(ア)の一行上に「CがS上にあるとき」とあります。
また、問題文冒頭では球面Sについて「Oを中心とする半径1の球面をSとする。」と記載されています。
つまり、点Cは点Oを中心とする半径1の球面S上にあるので、OC間の距離は1となります。
よって、最初の空欄(ア)は、→(OC)の長さの2乗が入りますので、回答は12=1となります。

x2+y2+z2=1 ... ①

 

選択肢を見ると、zの値ではなく、zの解の個数を答えることになります。
zは、①より
z2=1-x2-y2
ですので、
z=±√(1-x2-y2)
となり、
x2+y2<1
でzは解を2つ持つことがわかります。

 

空欄(イ)

△OAC(橙色三角形)と△OAB(緑色三角形)の2つの三角形の対応関係は、
→(OA)は共通
点Cも点Bも球面S上なので、|→(OC)|=|→(OB)|=1
△ABCが正三角形であることから|→(AC)|=|→(AB)|
だとわかります。
以上から、
→(OA)・→(OC)=→(OA)・→(OB)
になります。


空欄(ウ)

各ベクトル成分は問題本文より以下のとおりです。
→(OA)=(1, 0, 0)
→(OB)=(a, √(1−a2), 0)
→(OC)=(x, y, z)
各ベクトルの成分から
→(OA)・→(OC)=1*x+0*y+0*z=x
→(OA)・→(OB)=1*a+0*√(1−a2)+0*z=a
となりますので、よって
→(OA)・→(OC)=→(OA)・→(OB)
x=a ... ②
となります。


空欄(エ)(オ)

各ベクトルの成分から
→(OB)・→(OC)=a*x+√(1−a2)*y+0*z=ax+(√(1−a2))y
→(OA)・→(OB)=1*a+0*√(1−a2)+0*z=a
となりますので、よって
→(OB)・→(OC)=→(OA)・→(OB)
ax+(√(1−a2))y=a ... ③
となります。


②にa=-3/5を代入すると、 
x=a=-3/5
③より
y=(a(1-x))/√(1−a2)=-6/5
となります。
しかしここで、yは半径1の球面S上にあるはずなので、
-1≦y≦1
を満たす必要がありますが、
a=-3/5のときy=-6/5<-1
となってしまい、解として不適切になります。
よって、a=-3/5のときに解はありません。
なお、実際にx2+y2<1に代入すると不等式が成り立たないことがわかります。
 

まとめ

選択肢を前もって確認し、どんな回答が求められているか確認することで、今回のように、最後までzを求めなくても回答でき、計算する時間を短縮することができます。
また、二乗の解の条件式まで求めなくても、途中で得られた変数が問題の状況に当てはまらないことに気づければ、更に計算する時間が短縮できます。

参考になった数0