共通テスト(数学) 過去問
令和7年度(2025年度)本試験
問104 (数学Ⅱ・数学B(第6問) 問8)

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問題

共通テスト(数学)試験 令和7年度(2025年度)本試験 問104(数学Ⅱ・数学B(第6問) 問8) (訂正依頼・報告はこちら)

画像内の空欄( ス )にあてはまるものを1つ選べ。
Oを原点とする座標空間において、Oを中心とする半径1の球面をSとする。S上に二つの点A(1,0,0)、B(a,√(1−a2),0)をとる。ただし、aは−1<a<1を満たす実数とする。S上の点Cを、ΔABCが正三角形となるようにとれるかどうかを考えてみよう。
問題文の画像
  • 1−2a
  • (1−a)2
  • (1+2a)2
  • (1+2a)(1−a)
  • (1−2a)(1−a)
  • (1−2a2)(1+2a)
  • (1+2a2)(1−a)
  • (1−2a2)(1−a)

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この過去問の解説 (2件)

01

式① x2 + y2 + z2 = 1 (点Cが球面S上にある事を表す式)
式② x = a (△OACと△OABの合同関係と内積計算から導出)
式③ ax + √(1-a2) y= a(△OBCと△OABの合同関係、②と内積計算から導出)
y を表す式は設問にはなっていませんが、

②③からy=(a-a2)/√(1-a2) =a(1-a)/√(1-a2)


次に、設問は①からz2 を計算するものとなっていて、
z2 =1 - x2 -  y2 = 1 - a2 - a2(1- a)2/(1-a2

= 1 - a2 - a2(1-a)2/{(1-a)(1+a)} = 1 - a2 - a2(1-a)/(1+a)
=(1 + a -a2 -a3 -a2 + a3)/(1+a)=(1 + a -2a2)/(1+a) = (2a +1)(1-a)/(1+a)
設問は計算結果の分子だけを問うものなので、解答は (2a +1)(1-a)の選択肢となります。

 

式①は(ア)から、あるいは点Cは半径1の球面上という問題文の設定から得られます。
式②は(イ)(ウ)から得られます。
式③は(イ)~(オ)から得られます。

 

(ア)

まず、点Cは原点を中心とする半径1の球面S上にあると問題文に書いてありますから、
原点であるOと点Cの距離は1です。
したがって辺OCの長さの2乗である|→OC|2は12=1です。

これが(ア)の解答となります。

 

(イ)

内積とは2つのベクトルの長さと、なす角の余弦(cosθ)の積です。
問題文中の△OACと△OABは「合同である(つまり対応する辺の長さが等しい)」「対応する角の大きさも等しい」という記述から、
「△OABにおける、△OACと対応する辺のベクトル同士の内積」という選択肢である→OA・→OBが(イ)の解答となります。

 

(ウ)

→OA・→OB=(1・a)+(0・√(1-a2))+(0・0)=a

また→OA・→OC=→OA・→OBですから、→OA・→OC= a という事になります。
この時点では点Cの座標 x,y,z のいずれも値が不明ですが、
→OA=(1,0,0)ですので→OA・→OCの計算に関しては→OA・→OC=(1・x) +(0・y)+(0・z)=x となります。
他方で→OA・→OC= a でしたから、x = a となります。これが(ウ)の解答となります。

 

(エ)(オ)

設問(イ)の解答により
→OB・→OC=→OA・→OBであり、

設問(ウ)の解答により
→OA・→OB= a ですので、
→OB・→OC=→OA・→OB= a 
他方、→OB・→OC を成分によって計算すると、

 →OB・→OC = a・x + √(1-a2) ・y +0・z = ax + √(1-a2) y 
よって、 ax + √(1-a2) y= a
(エ)には a, (オ)には √(1-a2) が入るので、その組み合わせの選択肢が解答となります。

選択肢4. (1+2a)(1−a)

あくまで共通テストの問題であるという事が前提ですが、

解答の選択肢や問題文中の式の形などから、分子の式は因数分解できる可能性が高い事を予想しながら計算する事ができます。

 

問題文中の式の形から、当初の分母の(1-a2)に関しては(1-a)(1+a)の形に因数分解しないと解答の式が得られません。

このうち(1+a)だけが問題文中に書かれている事から、もう片方の(1-a)は分子の何らかの因数と約分されて消去されると予想できます。

選択肢5. (1−2a)(1−a)

正解となる式と似ていて紛らわしい選択肢です。計算した後は、落ち着いて正しい因数分解ができているかを確かめるとよいでしょう。

まとめ

この設問に関しては当初のベクトルや図形の問題から離れて、文字式の計算や比較的容易な因数分解の計算を行う問題となっています。

参考になった数0

02

※ ベクトルaは→aと表記します。

 

空欄(ア)

最初の空欄(ア)の左辺は|→(OC)|2とありますので、→(OC)の長さの2乗を問われていることに気がつけるかがポイントです。
そこで、問題本文中のOとCの位置関係に注目します。
最初の空欄(ア)の一行上に「CがS上にあるとき」とあります。
また、問題文冒頭では球面Sについて「Oを中心とする半径1の球面をSとする。」と記載されています。
つまり、点Cは点Oを中心とする半径1の球面S上にあるので、OC間の距離は1となります。
よって、最初の空欄(ア)は、→(OC)の長さの2乗が入りますので、回答は12=1となります。
x2+y2+z2=1 ... ①

 

空欄(イ)

△OAC(橙色三角形)と△OAB(緑色三角形)の2つの三角形の対応関係は、
→(OA)は共通
点Cも点Bも球面S上なので、|→(OC)|=|→(OB)|=1
△ABCが正三角形であることから|→(AC)|=|→(AB)|
だとわかります。
以上から、
→(OA)・→(OC)=→(OA)・→(OB)
になります。

 

空欄(ウ)

各ベクトル成分は問題本文より以下のとおりです。
→(OA)=(1, 0, 0)
→(OB)=(a, √(1−a2), 0)
→(OC)=(x, y, z)
各ベクトルの成分から
→(OA)・→(OC)=1*x+0*y+0*z=x
→(OA)・→(OB)=1*a+0*√(1−a2)+0*z=a
となりますので、よって
→(OA)・→(OC)=→(OA)・→(OB)
x=a ... ②
となります。

 

空欄(エ)(オ)

各ベクトルの成分から
→(OB)・→(OC)=a*x+√(1−a2)*y+0*z=ax+(√(1−a2))y
→(OA)・→(OB)=1*a+0*√(1−a2)+0*z=a
となりますので、よって
→(OB)・→(OC)=→(OA)・→(OB)
ax+(√(1−a2))y=a ... ③
となります。

 

②より
x=a

③より
y=(a(1-x))/√(1−a2)=(a(1-a))/√(1−a2)
①より
z2=1-x2-y2
=1-a2-(a2(1-a)2)/(1−a2)
=1-a2-(a2(1-a)2)/((1+a)(1-a))
=1-a2-(a2(1-a))/(1+a)
=((1-a2)(1+a)-a2(1-a))/(1+a)
=(1-a2+a-a3-a2+a3)/(1+a)
=(1+a-2a2)/(1+a)
=((1+2a)(1-a))/(1+a)
となります。

まとめ

ぱっと見た目、計算が大変なように思えますが、ときには因数分解を駆使して、楽に計算できるようにしていきたいです。

 

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