共通テスト(数学) 過去問
令和7年度(2025年度)本試験
問105 (数学Ⅱ・数学B(第6問) 問9)

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問題

共通テスト(数学)試験 令和7年度(2025年度)本試験 問105(数学Ⅱ・数学B(第6問) 問9) (訂正依頼・報告はこちら)

画像内の空欄( セ )にあてはまるものを1つ選べ。
Oを原点とする座標空間において、Oを中心とする半径1の球面をSとする。S上に二つの点A(1,0,0)、B(a,√(1−a2),0)をとる。ただし、aは−1<a<1を満たす実数とする。S上の点Cを、ΔABCが正三角形となるようにとれるかどうかを考えてみよう。
問題文の画像
  • −1<a<1
  • −1<a≦1/2
  • −(√2/2)≦a≦√2/2
  • −(1/2)≦a≦1/2
  • −(1/2)≦a<1
  • 1/2≦a<1
  • −1<a≦−(1/2)または1/2≦a<1
  • −1<a≦−(√2/2)または√2/2≦a<1

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この過去問の解説 (2件)

01

設問は、前問の結果(2a +1)(1-a)が0以上となる条件を求めるものとなっています。
すなわち、2次関数の問題となっています。


この2次関数は、0になる値はa =-1/2 と a =1 です。
グラフを思い浮かべると分かりやすいと思いますが、
この2次関数は2次の項の係数が負であり、グラフは「上に凸(とつ)」の形です。
 

よって、(2a +1)(1-a)≧0 となる範囲は -1/2 ≦ a < 1であり、この不等式が正解の選択肢になります。
(この問題では -1 < a < 1 という条件がありますので、-1/2≦a≦1ではなく-1/2≦a<1となります。)
 

 

 

前問までの結果(ア)~(オ)および(ス)(本設問(セ)に直接必要なもの)

 

(ス)

式① x2 + y2 + z2 = 1 (点Cが球面S上にある事を表す式)
式② x = a (△OACと△OABの合同関係と内積計算から導出)
式③ ax + √(1-a2) y= a(△OBCと△OABの合同関係、②と内積計算から導出)
y を表す式は設問にはなっていませんが、

②③からy=(a-a2)/√(1-a2) =a(1-a)/√(1-a2)


次に、設問は①からz2 を計算するものとなっていて、
z2 =1 - x2 -  y2 = 1 - a2 - a2(1- a)2/(1-a2

= 1 - a2 - a2(1-a)2/{(1-a)(1+a)} = 1 - a2 - a2(1-a)/(1+a)
=(1 + a -a2 -a3 -a2 + a3)/(1+a)=(1 + a -2a2)/(1+a) = (2a +1)(1-a)/(1+a)
設問は計算結果の分子だけを問うものなので、解答は (2a +1)(1-a)の選択肢となります。

 

(ア)

まず、点Cは原点を中心とする半径1の球面S上にあると問題文に書いてありますから、
原点であるOと点Cの距離は1です。
したがって辺OCの長さの2乗である|→OC|2は12=1です。

これが(ア)の解答となります。

 

(イ)

内積とは2つのベクトルの長さと、なす角の余弦(cosθ)の積です。
問題文中の△OACと△OABは「合同である(つまり対応する辺の長さが等しい)」「対応する角の大きさも等しい」という記述から、
「△OABにおける、△OACと対応する辺のベクトル同士の内積」という選択肢である→OA・→OBが(イ)の解答となります。

 

(ウ)

→OA・→OB=(1・a)+(0・√(1-a2))+(0・0)=a

また→OA・→OC=→OA・→OBですから、→OA・→OC= a という事になります。
この時点では点Cの座標 x,y,z のいずれも値が不明ですが、
→OA=(1,0,0)ですので→OA・→OCの計算に関しては→OA・→OC=(1・x) +(0・y)+(0・z)=x となります。
他方で→OA・→OC= a でしたから、x = a となります。これが(ウ)の解答となります。

 

(エ)(オ)

設問(イ)の解答により
→OB・→OC=→OA・→OBであり、

設問(ウ)の解答により
→OA・→OB= a ですので、
→OB・→OC=→OA・→OB= a 
他方、→OB・→OC を成分によって計算すると、

 →OB・→OC = a・x + √(1-a2) ・y +0・z = ax + √(1-a2) y 
よって、 ax + √(1-a2) y= a
(エ)には a, (オ)には √(1-a2) が入るので、その組み合わせの選択肢が解答となります。

選択肢1. −1<a<1

この問題では -1 < a < 1 という条件があり、その条件そのままが書かれた選択肢です。

設問(シ)の解答にあるように -1 < a < 1 の範囲内に条件を満たさない値がありますから、この選択肢は解答にはなり得ません。

選択肢2. −1<a≦1/2

正解の不等式と符号が逆になった選択肢で、紛らわしいです。

選択肢5. −(1/2)≦a<1

2次関数のグラフを考える方法が一番分かりやすいかと思いますが、

他には例えば -1/2 ≦ a < 1の範囲の a=0 を代入してみて確かに(2a +1)(1-a)≧0となっているといった確認方法もあります。

 

また、設問(シ)の a= -3/5 (<-1/2)を代入すると (2a +1)(1-a) <0 となる事(したがって点Cが球面S上にあり得ない事 )も分かります。

選択肢7. −1<a≦−(1/2)または1/2≦a<1

もしグラフが「下に凸(とつ)」(2次関数の2次の項の係数が正)の形であれば、

この選択肢のように範囲が「グラフの外側」になるような不等式の解答の選択肢もあり得ます。
 

まとめ

前問に引き続き当初のベクトルや図形の問題からは直接的には離れた問題となっています。

本設問は2次関数が取り得る値に対する変数の範囲を問う問題です。

参考になった数0

02

※ ベクトルaは→aと表記します。


空欄(ア)

最初の空欄(ア)の左辺は|→(OC)|2とありますので、→(OC)の長さの2乗を問われていることに気がつけるかがポイントです。
そこで、問題本文中のOとCの位置関係に注目します。
最初の空欄(ア)の一行上に「CがS上にあるとき」とあります。
また、問題文冒頭では球面Sについて「Oを中心とする半径1の球面をSとする。」と記載されています。
つまり、点Cは点Oを中心とする半径1の球面S上にあるので、OC間の距離は1となります。
よって、最初の空欄(ア)は、→(OC)の長さの2乗が入りますので、回答は12=1となります。
x2+y2+z2=1 ... ①

 

空欄(イ)

△OAC(橙色三角形)と△OAB(緑色三角形)の2つの三角形の対応関係は、
→(OA)は共通
点Cも点Bも球面S上なので、|→(OC)|=|→(OB)|=1
△ABCが正三角形であることから|→(AC)|=|→(AB)|
だとわかります。
以上から、
→(OA)・→(OC)=→(OA)・→(OB)
になります。

 

空欄(ウ)

各ベクトル成分は問題本文より以下のとおりです。
→(OA)=(1, 0, 0)
→(OB)=(a, √(1−a2), 0)
→(OC)=(x, y, z)
各ベクトルの成分から
→(OA)・→(OC)=1*x+0*y+0*z=x
→(OA)・→(OB)=1*a+0*√(1−a2)+0*z=a
となりますので、よって
→(OA)・→(OC)=→(OA)・→(OB)
x=a ... ②
となります。

 

空欄(エ)(オ)

各ベクトルの成分から
→(OB)・→(OC)=a*x+√(1−a2)*y+0*z=ax+(√(1−a2))y
→(OA)・→(OB)=1*a+0*√(1−a2)+0*z=a
となりますので、よって
→(OB)・→(OC)=→(OA)・→(OB)
ax+(√(1−a2))y=a ... ③
となります。

 

空欄(ス)

②より
x=a
③より
y=(a(1-x))/√(1−a2)=(a(1-a))/√(1−a2)
①より
z2=1-x2-y2
=1-a2-(a2(1-a)2)/(1−a2)
=1-a2-(a2(1-a)2)/((1+a)(1-a))
=1-a2-(a2(1-a))/(1+a)
=((1-a2)(1+a)-a2(1-a))/(1+a)
=(1-a2+a-a3-a2+a3)/(1+a)
=(1+a-2a2)/(1+a)
=((1+2a)(1-a))/(1+a)
となります。

 

問題文にあるように、Z2≧0から
Z2=(2a+1)(1-a)/(1+a)≧0
また、-1<a<1から1+a>0なので、
(2a+1)(1-a)≧0
となります。
また、-1<a<1から1-a>0となり、
2a+1≧0
a≧-1/2
となります。
-1<a<1なので、最終的には、
-1/2≦a<1
となります。

まとめ

二乗の解を求める過程で、項目の正負により解の存在個数が変わるパターンは解けるようにしておきましょう。
一つ一つ、変数の取りうる範囲と、解を取りうる範囲を丁寧に確認しながら進めましょう。

参考になった数0