大学入学共通テスト(数学) 過去問
令和7年度(2025年度)追・試験
問10 (数学Ⅰ・数学A(第1問) 問10)

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問題

大学入学共通テスト(数学)試験 令和7年度(2025年度)追・試験 問10(数学Ⅰ・数学A(第1問) 問10) (訂正依頼・報告はこちら)

〔2〕以下の問題を解答するにあたっては、必要に応じて三角比の表と、平方根の表を用いてもよい。

水平な地面の上空を飛行機Pが飛んでおり、太郎さんはその地面上の点Oから飛行機Pを見ている。以下では、目の高さと飛行機Pの大きさは無視して考える。飛行機Pから地面に下ろした垂線と地面との交点をQとするとき、∠POQを飛行機Pを見上げる角といい、線分PQの長さを飛行機Pの高さという。飛行機Pは、高さと速さを一定に保ちながらまっすぐに飛んでいるものとする。
ある時刻に、飛行機Pを見上げる角が45°であったとし、そのときの飛行機Pの位置をA、点Aから地面に下ろした垂線と地面との交点をBとする。また、その140秒後に、飛行機Pを見上げる角が30°であったとし、そのときの飛行機Pの位置をC、点Cから地面に下ろした垂線と地面との交点をDとする。さらに、∠BOD=150°であったとする。
飛行機Pが点Aから点Cまで線分AC上を飛ぶ間における、飛行機Pを見上げる角∠POQの大きさについて考察しよう。

(2)太郎さんは、飛行機Pが点Aを通過してから何秒後に∠POQの大きさが最大になるかを、∠POQの大きさと線分OQの長さの関係に着目して考えている。
∠POQの大きさが最大になるのは、点Qが( ニ )のときであり、飛行機Pが点Aを通過してから( ヌネ )秒後である。また、このときの∠POQの大きさは( ノ )である。

( ニ ),( ヌネ )にあてはまるものを一つ選べ。
問題文の画像
  • ニ:線分BDの中点  ヌネ:35
  • ニ:線分BDの中点  ヌネ:50
  • ニ:∠BODの二等分線と線分BDとの交点  ヌネ:35
  • ニ:∠BODの二等分線と線分BDとの交点  ヌネ:50
  • ニ:点Oから線分BDに下ろした垂線と線分BDとの交点  ヌネ:35
  • ニ:点Oから線分BDに下ろした垂線と線分BDとの交点  ヌネ:50

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この過去問の解説 (2件)

01

(※問題文と同様に、辺 PQ の長さを PQ と表します。)
tan∠POQ =h/OQ ですから、OQ が最小の時にtan∠POQ は最大となり、∠POQ も最大になります。

 

OQ が最小になるのは、辺OQと辺BDが垂直である時です。これが設問(ニ)の解答です。
(辺OQと辺BDが垂直となる位置からQを少しでも動かすと OQ は最小値よりも大きくなります。)

 

次に、
設問(タ)(チ)(ツテ)より

cos∠OBD = 5/(2√7) (=5(√7)/14) であると分かっています。
辺OQと辺BDが垂直であるなら
BQ = OB・cos∠OBD = h・cos∠OBD = 5h/(2√7)  


設問(ソ)より、BD =(√7) h なので、
BQ/BD=5/{(2√7) ・ (√7)} =5/14

 

問題文より「飛行機」は一定の速度でAからCまで140秒かかり、
四角形ABCD は長方形なので AC = BD であり、BからDまでかかる時間と考えても同じです。
同様にAQ =BQ なので BQ/BD = AQ/AC
よって、「飛行機」はAからP まで 140・(5/14)=50 秒かかる事になります。

 

点Qが「点Oから線分BDに下ろした垂線と線分BDとの交点」である時に「50」秒かかるという組み合わせが設問(ニ)(ヌネ)の解答となります。

 

設問(タ)~(テ)

OB =h

OD = (√3)h

BD = (√7)h です。
余弦定理により、
OD2=OB2+BD2-2・OB・BD・cos∠OBD
辺の長さを代入すると、
3h2 = h2 + 7h2 -2(√7)h2cos∠OBD
⇔cos∠OBD = 5/(2√7) =5(√7)/14

 

設問(セ)(ソ)

30°, 60°, 90° の三角形の辺の比より 
OD = (√3)・CD =(√3)h

∠BOD = 150°
OB =h
OD = (√3)h により、
余弦定理を使えば BD の長さが分かる事になります。
余弦定理を使うと、
BD2 = OB2 + OD2 -2・ OB・OD・cos∠BOD

= h2+3h2-2・h・(√3)h・(-√3)/2

=4h2+3h2=7h2
よって、
BD2 = 7h2 により BD = (√7)h となります。

選択肢6. ニ:点Oから線分BDに下ろした垂線と線分BDとの交点  ヌネ:50

(ニ)は直角三角形を思い浮かべれば、辺OQが斜辺に該当する時よりも「高さ」に該当する時のほうが必ず小さくなる事を把握できます。

斜辺の長さより高さが小さくなる事は図からの直感からも分かりますが、式では三角不等式や三平方の定理から分かります。

 

(ヌネ)はBQをどのように求めるかという事が問題になりますが、前の設問をよく思い出せば直角三角形の斜辺OBとcos∠OBDが既に分かっているので簡単な計算で求められます。
BQ/BD を計算したら、それに140(ACまでの「飛行機が飛ぶ時間」)を掛ければ解答が得られます。 
問題文に「高さと速さを一定に保ちながらまっすぐに飛んでいる」(一定の速度で直線状に飛んでいる)とあるので、そのように単純な計算ができます。

まとめ

三角形の性質と前の設問の結果を落ち着いて把握すれば解答が得られます。

 

本設問の後半(ヌネ)では、最終的には AP/AC (本設問ではBQ/BDに等しい)に140を掛けて得られる値が解答である事は問題文から把握できます。

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02

空欄(ス)

△POQについて考えます。PQ=hより、
tan∠POQ=PQ/OQ=h/OQ
となります。

 

今、hは一定なので、tan∠POQが最大となるのは、OQが最小となるとき。
つまり、点Qが、点Oから線分BDに下ろした垂線と線分BDとの交点となるときです。

空欄(セ)、(ソ)

空欄(セ)、(ソ)の解説の画像へのリンク

△AOBは1つの角度が45°の直角三角形なので、辺の比は1:1:√(2)。よって、AB=hよりOB=h
△CODは1つの角度が30°の直角三角形なので、辺の比は1:2:√(3)。よって、CD=hよりOD=√(3)h

空欄(セ)、(ソ)の解説の画像へのリンク

△BODの余弦定理

BD2=OB2+OD2-2OB・OD・cos∠BOD

より

BD2=(h)2+(√(3)h)2-2(h)(√(3)h)cos(150°)
=h2+3h2-2√(3)h2・(-√(3)/2)

=7h2

BD=√(7)h

 

空欄(タ)〜(テ)

空欄(タ)〜(テ)の解説の画像へのリンク

△OBDの余弦定理

OD2=OB2+BD2-2OB・BD・cos∠OBD

より
cos∠OBD=(OB2+BD2-OD2)/(2OB・BD)
=((h)2+(√(7)h)2-(√(3)h)2)/(2(h)(√(7)h))

=(h2+7h2-3h2)/(2√(7)h2)

=5/(2√(7))
=5√(7)/14

 

今、∠OQBは直角なので、
BQ=OB・cos∠OBQ=h・(5√(7)/14)=5√(7)h/14
となります。t秒後だとすると、飛行機の速度は
飛行機の速度=AC/ACにかかる時間=√(7)h/140

一方で、
飛行機の速度=AP/APにかかる時間=BQ/t

以上が等しいので、

√(7)h/140=BQ/t
t=BQ・140/(√(7)h)
=(5√(7)h/14)・140/(√(7)h)
=50

まとめ

OQの条件に気がつくことが大切です。

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