大学入学共通テスト(数学) 過去問
令和7年度(2025年度)追・試験
問14 (数学Ⅰ・数学A(第2問) 問3)

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問題

大学入学共通テスト(数学)試験 令和7年度(2025年度)追・試験 問14(数学Ⅰ・数学A(第2問) 問3) (訂正依頼・報告はこちら)

〔1〕花子さんと太郎さんは、コンピュータを使って、関数y=ax2+bx+cのグラフを表示させている。

(2)花子さんと太郎さんは、a=2、b=−7、c=7と定めたとき、関数y=2x2−7x+7のグラフが、点P(1,2)と点Q(3,4)を通ることに気づいて、コンピュータの画面を見ながら、次のように話している。

花子:このグラフは点P(1,2),Q(3,4)を通っているね。
太郎:aの値を変えるとグラフはどうなるのかな。
花子:aの値だけを変えたら、P,Qを通らなくなったよ。P,Qを通るようにするには、aの値に応じてbとcの値をどう変えたらよいのかな。

0でない実数aに対して

b=( オ )―( カ )a
c=( キ )+( ク )a

とすれば、関数

y=ax2+([ オ ]―[ カ ]a)x+( キ )+( ク )a・・・①

のグラフは2点PとQを通る。

(3)太郎さんと花子さんは、aの値を0より大きい範囲で変えながら、関数①のグラフを表示させて、頂点のy座標について考えている。

太郎:aの値をより大きい範囲で変えながら、関数①のグラフの頂点を考えてみようよ。
花子:グラフの頂点のy座標が最大になるような関数はどのようなものなのかな。
太郎:グラフの頂点の座標をaの式で表して考えるのは、私たちには難しそうだね。別のやり方はないかな。
花子:グラフを表示してみたら、2点P(1,2),Q(3,4)とグラフの頂点との関係がわかるね。
太郎:どのaに対しても、関数①のグラフは必ずPとQを通るね。
花子:しかもaが正の実数だから、関数①のグラフは下に凸で、頂点はグラフの一番下になるね。
太郎:そう考えると、頂点のy座標が最大になるようなグラフが予想できるね。

グラフの頂点のy座標の最大値は( ケ )であり、頂点のy座標が最大に

なるaの値は( コ )/( サ )である。

( ケ )にあてはまるものを一つ選べ。
問題文の画像
  • ケ:1
  • ケ:2
  • ケ:3
  • ケ:4

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この過去問の解説 (2件)

01

問題の参考図を見ると、「点Pが2次関数の頂点の時」が、頂点の y 座標が最大値になる場合ではないかと推測できます。
a が正なので2次関数のグラフは「下に凸(とつ)」の形であり、
点Pよりも頂点の y 座標が大きい2次関数は、点Pを通る事ができないからです。

 

ただし、より正確には2次関数の頂点が点Pの位置になり得るか検証が必要です。
その検証は次の設問の(コ)(サ)により行われる事になりますが、
ここでも記しておきます。
点 P のx座標と(オ)(カ)の結果 b = 1 -4a を使う事により
1 = -b/(2a) (右辺は頂点の x 座標を表す式で、設問(ア)~(エ)でも考察しています。)
b を代入すると
2a = -1+4a
⇔ 2a =1
⇔ a=1/2 の時に頂点は点Pの位置にあり、aは正の値という条件に合います。
(この a の値は次の設問(コ)(サ)の解答となります。)

 

よって、グラフの頂点のy座標の最大値は点Pのy座標の値である「2」であり、それが設問(ケ)の解答となります。

 

設問(ア)~(エ)より

公式を覚えていれば直接的に解答を得られますが、
そうでない場合は a≠0のもとで式を変形して
ax2+bx+c = a(x2+b/a)+c = a{x+b/(2a)}2+c-b2/(4a)

 

よって、この2次関数の頂点の座標は x=-b/(2a), y=c -b2/(4a) です。

 

設問(オ)~(カ)より

a, b, c の値が不明である条件のもと、
(1,2)および(3,4)の座標の値を2次式に代入すると
2 = a + b + c
4 = 9a + 3b + c
 

これら2つの式は b と c に関する連立1次方程式になっています。

第2式の両辺から第1式の両辺を引くと、
2 = 8a +2b ⇔ b= 1-4a
この  b の値を第1式に代入すると
2 = a+ 1 -4a +c ⇔ c= 1+3a

選択肢2. ケ:2

「2」は点Pのy座標の値です。
次の設問を先に見ると解答の選択肢により a >0 の範囲で存在し得る事が分かるので、
ここで計算をする事なく「点Pが頂点になるという推測は正しいはず」と判断する事は可能です。

 

計算による検証は次の設問で行われるのですが、ここでの解説でも記しておきました。

計算はより複雑になりますが、図からの推測の後の検証は点Pのy座標からもできます。

 

y=c -b2/(4a) から、
1+3a -(1 -8a + 16a2)/(4a) = 2 とします。
両辺に a を掛けて
4a + 12a2 -1 +8a - 16a2 = 8a
⇔ 4a2 -4a +1= 0
⇔ (2a-1)2 = 0
⇔ a=1/2
x 座標を使った時と同じ結果が得られ、重解であるため解が1つだけである事も含めて合致しています。
 

まとめ

この設問は図が大きなヒントになっています。
点Pと点Qを必ず通るため、頂点のy座標は最大で点Pの位置であると推測できます。


その推測で実際正しいので、即座に選択肢を選ぶ事も本設問では結果的に可能ですが、
より正確には頂点が点 P の位置になり得るかを調べる必要があります。
その計算による検証は、本来は次の設問で行われます。

参考になった数0

02

今、下に凸の放物線を考えていますので、頂点のy座標が放物線の中で最小値になることがわかります。
2点P(1,2),Q(3,4)を同時に通るので、
この2点のy座標の小さい方、P(1,2)が頂点になるときが、頂点のy座標の最大値となります。

まとめ

条件を満たす放物線の形を思い浮かべましょう。

参考になった数0