大学入学共通テスト(数学) 過去問
令和7年度(2025年度)追・試験
問16 (数学Ⅰ・数学A(第2問) 問5)

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問題

大学入学共通テスト(数学)試験 令和7年度(2025年度)追・試験 問16(数学Ⅰ・数学A(第2問) 問5) (訂正依頼・報告はこちら)

〔1〕花子さんと太郎さんは、コンピュータを使って、関数y=ax2+bx+cのグラフを表示させている。

(2)花子さんと太郎さんは、a=2、b=−7、c=7と定めたとき、関数y=2x2−7x+7のグラフが、点P(1,2)と点Q(3,4)を通ることに気づいて、コンピュータの画面を見ながら、次のように話している。

花子:このグラフは点P(1,2),Q(3,4)を通っているね。
太郎:aの値を変えるとグラフはどうなるのかな。
花子:aの値だけを変えたら、P,Qを通らなくなったよ。P,Qを通るようにするには、aの値に応じてbとcの値をどう変えたらよいのかな。

0でない実数aに対して

b=( オ )―( カ )a
c=( キ )+( ク )a

とすれば、関数

y=ax2+([ オ ]―[ カ ]a)x+( キ )+( ク )a・・・①

のグラフは2点PとQを通る。

(4)次に、花子さんと太郎さんはaの値を0より小さい範囲で変えながら、関数①のグラフを表示させている。このとき、次の(A),(B),(C)のうちで、起こり得るものは( シ )。

(A)  関数のグラフが点(0,3)を通る。
(B)  関数のグラフとx軸の負の部分が交わる。
(C)  関数のグラフの頂点のx座標が2以下である。

( シ )にあてはまるものを一つ選べ。
問題文の画像
  • ない
  • (A)だけである
  • (B)だけである
  • (C)だけである
  • (A)と(B)だけである
  • (A)と(C)だけである
  • (B)と(C)だけである
  • (A)と(B)と(C)のすべてである

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この過去問の解説 (2件)

01

(A)(B)(C)の3つの正誤の組み合わせを問う問題ですが、
実質的には3つの問いがあると考えるべきでしょう。

 

a が負の時、
x = 0 とすると y = c = 1 + 3a < 1 で、(0, 3) を通る事はできません。(A)の場合は「起こり得ない」事になります。
また、この計算結果から x 軸の負の部分と交わるかどうかは「交わる場合(a の絶対値が小さい時)」と「交わらない場合(xの絶対値が十分大きい時)」がある事が分かります。a が負の時には、頂点のy座標が正であればグラフはx軸の負の部分と交わり、頂点のy座標が負であれば交わらないからです。

本設問は「起こり得るか」を問題にしているので、(B)の場合は「起こり得る」事になります。

 

次に頂点の x 座標 -b/(2a) = -(1-4a)/(2a)= 2-1/(2a) >2 であり、頂点のx座標は「2 より大きい値」となり、
(C) の場合は起き得ない事になります。

 

よって、起き得るのは「(B)だけである」という選択肢が設問(シ)の解答となります。

 

 

設問(ア)~(エ)より

公式を覚えていれば直接的に解答を得れますが、
そうでない場合は a≠0のもとで式を変形して
ax2+bx+c = a(x2+b/a)+c = a{x+b/(2a)}2+c-b2/(4a)

 

よって、この2次関数の頂点の座標は x=-b/(2a), y=c -b2/(4a) です。

選択肢3. (B)だけである

 a が負の時に(B)は必ず起こるわけではありませんが、

本設問は「起こり得るか」を問題にしているので、(B)の場合は a の値によっては「起こり得る」事になります。


それに対して(A)と(C)は a が負の時は「起こり得ない」ものになります。

まとめ

実質的に3つの問いがあり、3つとも正しい結果が得られないといけないのでやや難しい設問かもしれません。


ただし(A)(B)(C)の問いの性質は似ていて、グラフを動かした時の座標軸との交点や頂点の座標の取り得る範囲が問われています。

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02

空欄(オ)〜(ク)

y=ax2+bx+c
に点P(1,2), Q(3,4)を代入して、b, cをaで表す形で求めます。

点P(1,2)より 2=a+b+c ... (1-1)
点Q(3,4)より 4=9a+3b+c ... (1-2)
(1-2)-(1-1)より
2=8a+b

b=1-4a
3✕(1-1)-(1-2)より

2=-6a+2c

c=1+3a

 

空欄(コ)、(サ)

①より

y=ax2+(1-4a)x+(1+3a)

=a(x2+(1-4a)x/a+(1-4a)2/(4a2))+(1+3a)-(1-4a)2/(4a)

=a(x+(1-4a)/(2a))2+(-4a2+12a-1)/(4a)

頂点が点P(1,2)=(-(1-4a)/(2a), (-4a2+12a-1)/(4a))となるので、x座標から

-(1-4a)/(2a)=1
a=1/2

 

(A)

①に点(0,3)を代入します。

y=ax2+(1-4a)x+(1+3a)

3=1+3a

a=2/3
a<0ではないので、条件に合いません。

 

(B)

①より、y軸の切片y1

y=ax2+(1-4a)x+(1+3a)
y1=1+3a

上に凸の放物線なので、y1>0であれば、x軸の負の部分と交わることがわかる。

つまり
y1=1+3a>0
-1/3<a
よって、-1/3<a<0のとき、x軸の負の部分と交わります。

 

(C)

頂点のx座標が2以下になるため、

-(1-4a)/(2a)<2

-1/(2a)<0
a>0
これはa<0という前提と異なります。
 

まとめ

様々な角度による検証が必要になりますが、上が凸の放物線(a>0)の特徴をよく思い浮かべて対処しましょう。

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