大学入学共通テスト(数学) 過去問
令和7年度(2025年度)追・試験
問29 (数学Ⅰ・数学A(第3問) 問6)

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問題

大学入学共通テスト(数学)試験 令和7年度(2025年度)追・試験 問29(数学Ⅰ・数学A(第3問) 問6) (訂正依頼・報告はこちら)

△OABの内心をIとし、△OABの内接円と辺ABとの接点をLとする。また、△OABの内接円と辺OA,OBとの接点を、それぞれM、Nとする。さらに、∠AOB=2θ,∠OAB=2α,∠OBA=2βとおく。

(2)辺OAと直線BIとの交点をXとする。このとき、辺OA上における2点M,Xの位置関係について考えよう。そのために、∠OMIと∠OXIの大小関係を調べる。まず

∠OMI=( イウ )°

である。また、△OBXに着目し、θ+α+β=90°であることに注意して、
∠OXIをβを用いずに表すと

∠OXI=( イウ )°+( エ )−( オ )

となる。
このことから、( エ )<( オ )のとき点Xは( カ )ことがわかり、( エ )>( オ )のとき点Xは( キ )ことがわかる。

(3)直線MNとBIとの交点をPとする。

・( エ )<( オ )とする。このとき直線MN上での3点P,M,Nの位置関係に注意すると、∠ONP=( ク ),∠OBP=( ケ )となるので∠MPI=( コ )となる。したがって、4点I,M,P,( サ )は同一円周上にある。

・( エ )>( オ )とする。このとき∠MPI=( シ )となる。したがって、4点I,M,P,( サ )は( ス )。

( シ ),( ス )にあてはまるものを一つ選べ。
  • シ:θ  ス:同一円周上にはない
  • シ:α  ス:同一円周上にある
  • シ:β  ス:同一円周上にはない
  • シ:90°−θ  ス:同一円周上にある
  • シ:90°−α  ス:同一円周上にはない
  • シ:90°−β  ス:同一円周上にある
  • シ:180°−θ  ス:同一円周上にはない
  • シ:180°−α  ス:同一円周上にある
  • シ:180°−β  ス:同一円周上にはない

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この過去問の解説 (2件)

01

(エ)>(オ)の場合、すなわち α > θ の場合に再び∠MPIを求めます。

この時に∠OXIは鈍角です。

設問(ア)と同様に考えて点O, M, I, N は同一円周上にあります。(設問(ク)(ケ)もその方法で解答を得れます。)

 

 

線分 MI に対する円周角の定理により、∠PNI = θ
他方、三角形の外角に対する性質より、∠NIP = 90° + β
次に三角形NIPに対して三角形の外角に対する性質より、∠MPI = 90° + β + θ
α+ β + θ = 90°なのでβ + θ = 90° - α
よって、∠MPI = 90° + β + θ = 180° - α(設問(シ)の解答)


すると、四角形 I, M, P, A について(「A」は前問(サ)より)
∠MPI + ∠ MAI = 180° - α + α = 180°
四角形の対応する対角の和が 180° になるので、
点 I, M, P, A は同一円周上にある事になります。(設問(ス)の解答)
(もとの定理は「円に内接する四角形の対角の和は180°になる」ですが、逆も成立します。)


シ:180° - α ス:同一円周上にある の組み合わせの選択肢が本設問の解答となります。

 

 

前問(サ)(※この設問での∠MPI はα < θ の場合)

三角形NPB の外角の性質に着目して、
∠NPB + ∠OBP = ∠ONP


設問(ク)(ケ)により
∠ONP =90° - θ
∠OBP= β  なので、
∠NPB = 90° - θ - β

 

∠MPI = ∠NPB なので (M とN は同一直線上、I とB は同一直線上にあります)
∠MPI = ∠NPB = 90° - θ - β 
設問(コ)は∠MPI を求めるものですが、
90° - θ - β は選択肢にありませんので変形できないかを考えます。

 

α+ β + θ = 90° なので
α = 90°  - θ - β
よって、∠MPI = α (設問(コ)の解答)
∠MAI = α なので、∠MPI = ∠MAI 
円周角の定理は逆も成立するので、
点 I, M, P, A は同一円周上にあります。(設問(サ)の解答)

 

設問(ク)(ケ)

まず、三角形の内接円の性質から∠OBP= β が分かります。
(三角形 IBL と三角形IBN は合同であるためです。)

 

次に∠ONP についてですが、
ここでは、最初の設問(ア)を利用した方法を考えてみましょう。


設問(ア)と同様に考えて点O, M, I N は同一円周上にあります。
すると、弦OM に対する円周角の定理により ∠OIM = ∠ONM (=∠ONP) 
ここで三角形OIM は直角三角形であり、∠OIM =90° - θ です。
よって、∠ONP = ∠ONM = ∠OIM =90° - θ となります。

 

設問(イ)~(オ)

まず、辺OM(および辺OA)は内接円に点Mで接するので∠OMI=90°です。

 

次に三角形OXBの角度の関係を見ると
∠OXI + β+ 2θ =180° である事が分かりますが、
問題文には β を使わないようにと記されています。


問題文中の関係式 θ+α+β=90° を使って、
第1式の両辺からから第2式の両辺を引いてβ を消去すると
∠OXI + θ -α = 90° ⇔ ∠OXI = 90° + α - θ

 

 

 

設問(ア)

本設問では4つの点が同一円周上にあるとされていて、
そのうち3つは A, I, L であるとされています。


すると、∠ALI は直角なので
そのような円は「線分AIを直径とする円」であると分かります。

 

同様にして∠AMI も直角なので、
A, M , I も「線分AIを直径とする円」の円周上の点である事になります。
よって、同一円周上にあるのは A, I, L と M です。

選択肢8. シ:180°−α  ス:同一円周上にある

図が込み入りがちですが、落ち着いて見ると三角形の基本的な性質から∠MIP (設問(シ)の解答)を求められます。
設問(コ)同様に式変形が必要です。

 

設問(コ)

∠MPI = ∠NPB = 90° - θ - β 
設問(コ)は∠MPI を求めるものですが、
90° - θ - β は選択肢にありませんので変形できないかを考えます。
α+ β + θ = 90° なので
α = 90°  - θ - β
よって、∠MPI = α (設問(コ)の解答)

 

設問(ス)は、四角形の対角(対角線上で向かい合っている角)の和が180°かどうかで同一円周上にあるかどうかを判定します。

 

α+ β + θ = 90°  は 2α+ 2β + 2θ = 180° から導出されます。

まとめ

一見難しく感じられる問題かもしれませんが、設問(シ)の選択肢を見ると解答は比較的簡単な形であると分かります。

意外と簡単な方法で解答できるかもしれないというヒントになるでしょう。
設問(シ)で∠MIP を計算して、

次の設問(ス)で点 I, M, P, A が同一円周上にあるかが問われています。(点A については設問(サ)の解答です。)

そのため四角形の対角の和が 180°であるかどうかを使うのではないかと予想できます。
 

参考になった数0

02

空欄(イ)〜(オ)

空欄(イ)〜(オ)の解説の画像へのリンク

内接円の半径IMと、内接円に接するOMのなす角は90°ですので、
∠OMI=90°

 

次に、Iが内心であることから、BIは∠OBAの二等分線なので、
∠OBI=∠OBA/2=β

よって△OXBは、

2θ+β+∠OXI=180°
∠OXI=180°-2θ-β

ここでθ+α+β=90°よりβ=90°-θ-αなので
∠OXI=180°-2θ-(90°-θ-α)
=90°+α-θ

となります。

 

空欄(カ)、(キ)

作図してみると一目瞭然ですが、
OXの長さを求めてみます。

MX≠0(つまり∠OXI≠90°)のとき、

tan∠OXI=MI/MX

MX=MI/tan∠OXI

より
OX=OM+MX

=OM+MI/tan∠OXI

となります。

 

0°<∠OXI<90°のとき(∠OXI=90°+α-θ<90° → α<θ)、
tan∠OXI>0となるためMI/tan∠OXI>0となります。よって、

OX=OM+MI/tan∠OXI>OM
図としては、上記、空欄(イ)〜(オ)で使用した図の形になります。

 

∠OXI=90°のとき(∠OXI=90°+α-θ=90° → α=θ)、

MとXが一致しますので、OX=OMとなります。

 

90°<∠OXI<180°のとき(90°<∠OXI=90°+α-θ → α>θ)、

tan∠OXI<0となるためMI/tan∠OXI<0となります。よって、

OX=OM+MI/tan∠OXI<OM
図としては以下の形になります。

空欄(カ)、(キ)の解説の画像へのリンク

 

空欄(ク)、(ケ)

空欄(ク)、(ケ)の解説の画像へのリンク

△ONPを考えます。

点Oから延びる内心円への接線との接点がM、Nなので、

OM=ON

よって、△ONPは二等辺三角形なので、

∠ONM=∠OMN

よって、

∠MON+∠ONM+∠OMN=180°

2θ+∠ONM+∠ONM=180°

(∠ONP=)∠ONM=90°-θ

 

∠OBIは、Iが内心なので、BIは∠OBIの二等分線となるので、
(∠OBP=)∠OBI=∠OBA/2=β

 

空欄(コ)、(サ)

△NPBを考えます。
∠NPB+∠OBP=∠ONP
∠NPB+β=90°-θ

∠NPB=90°-β-θ

このとき、空欄(イ)〜(オ)の問題分にもあったように、θ+α+β=90°なので、90°-β-θ=αとなるので、

∠NPB=α

 

点I、M、Pと同一円周上にある点を考えます。

IMに注目し、△MAIを考えます。
Iが内心であることから、AIは∠OABの二等分線なので、
(∠MAI=)∠OAI=∠OAB/2=α

よって、△MPIと△MAIの対応関係を考えると、共通の辺IMを持ち、その対角はαとなります。

これは、同一円周上に頂点を持つ2つの三角形のとなります。

 

空欄(ク)〜(サ)と全く同様に、
∠ONP=90°-θ

∠OBP=β

∠NPB=α

と、∠NPBを求めることができます。

点I、M、P、Aが同一円周上にあるかを考えます。

∠IPM=180°-∠NPB=180°-α

となります。

□IPMAを考えたとき、

∠MAI+∠IPM=α+(180°-α)=180°

となり、同一円周上に頂点を持つ四角形ということがわかります。

まとめ

空欄(ク)〜(サ)と同じ流れで行くことはわかりやすいですが、
同一円周上の証明が、四角形の対角の合計が180°になることを用いることに変わっています。

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