大学入学共通テスト(数学) 過去問
令和7年度(2025年度)追・試験
問30 (数学Ⅰ・数学A(第3問) 問7)

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問題

大学入学共通テスト(数学)試験 令和7年度(2025年度)追・試験 問30(数学Ⅰ・数学A(第3問) 問7) (訂正依頼・報告はこちら)

△OABの内心をIとし、△OABの内接円と辺ABとの接点をLとする。また、△OABの内接円と辺OA,OBとの接点を、それぞれM、Nとする。さらに、∠AOB=2θ,∠OAB=2α,∠OBA=2βとおく。

(4)直線MNとBI,AIとの交点を、それぞれP,Qとする。
θ=32°,a=34°のとき、4点M,N,P,Qは直線MN上に( セ )の順に並ぶ。

( セ )については、最も適当なものを、次の選択肢のうちから一つ選べ。
  • M,P,N,Q
  • M,P,Q,N
  • P,M,N,Q
  • P,M,Q,N

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この過去問の解説 (2件)

01

α > θ の場合なので、まず点 P に関しては設問(カ)(キ)(ク)(ケ)により M, P, N の順に並んでいるはずです。


次に、θ = 32°, α = 34° なので β=90° - 32° -34° =24° 
よって本設問では β < θ となるなので、
設問(ク)(ケ)と同様に考えて、線分AIを伸ばした直線は「点Nと異なり、線分NB と交わる」事になります。

すると、直線MNと直線AI の交点である点QはM, P, N の次に来る事になります。
 

以上から、4つの点がM, P, N, Q の順に並んでいる選択肢が設問(セ)の解答となります。

 

 

設問(ク)(ケ)からの図の再掲載(※点Pの位置に注目しましょう。本設問では線分AIを伸ばした場合に点Qがこの図のように三角形の外側に出ます。)

 

 

設問(カ)(キ)(※α > θ の時には∠OXI は鈍角となり、下図において直線 MN と直線BI の交点を P とすると、直線 MN上で点が M, P, N の順に並ぶ事になります。)

設問(エ)(オ)より
∠OXI = 90° + α - θ 


つまり、
α < θ の時に∠OXI は鋭角で、前問(イ)~(オ)で描いた図のようになり、
点 X は「点 M と異なり、線分AM 上にある」事が分かります。

 

他方、α > θ の時には∠OXI は鈍角となり、次の図のようになります。

その時に、点 X は「点 M と異なり、線分OM 上にある」事が分かります。

 

よって、
カ:点 M と異なり、線分AM 上にある
キ:点 M と異なり、線分OM 上にある
の組み合わせの選択肢が本設問の解答となります。

 

設問(イ)~(オ)

まず、辺OM(および辺OA)は内接円に点Mで接するので∠OMI=90°です。

 

 

次に三角形OXBの角度の関係を見ると
∠OXI + β+ 2θ =180° である事が分かりますが、
問題文には β を使わないようにと記されています。


問題文中の関係式 θ+α+β=90° を使って、
第1式の両辺からから第2式の両辺を引いてβ を消去すると
∠OXI + θ -α = 90° ⇔ ∠OXI = 90° + α - θ

選択肢1. M,P,N,Q

θ, α, β の大きさを計算して大小関係を比較し、

前の設問の結果や図からも考えるとこの選択肢の順番に並びます。
 

選択肢2. M,P,Q,N

直線AIについて、直前の設問の場合を単純に反転させて考えればよいのでは、と考えてしまうとうっかり選んでしまう誤答となります。

気を付けましょう。

まとめ

何をどう判断するのか、即答するのは難しい設問かもしれません。
まず α > θ という事は問題文から直接読み取れますが、
次に β の値も計算して θ との大小関係を比較すると解答を求める方法が分かる事になります。
前の設問の図形的な意味を正しく把握している事が前提にもなるので、やはり難しめの設問に該当すると思われます。

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02

空欄(イ)〜(オ)

空欄(イ)〜(オ)の解説の画像へのリンク

内接円の半径IMと、内接円に接するOMのなす角は90°ですので、
∠OMI=90°

 

次に、Iが内心であることから、BIは∠OBAの二等分線なので、
∠OBI=∠OBA/2=β

よって△OXBは、

2θ+β+∠OXI=180°
∠OXI=180°-2θ-β

ここでθ+α+β=90°よりβ=90°-θ-αなので
∠OXI=180°-2θ-(90°-θ-α)
=90°+α-θ

となります。

 

空欄(カ)、(キ)

作図してみると一目瞭然ですが、
OXの長さを求めてみます。

MX≠0(つまり∠OXI≠90°)のとき、

tan∠OXI=MI/MX

MX=MI/tan∠OXI

より
OX=OM+MX

=OM+MI/tan∠OXI

となります。

 

0°<∠OXI<90°のとき(∠OXI=90°+α-θ<90° → α<θ)、
tan∠OXI>0となるためMI/tan∠OXI>0となります。よって、

OX=OM+MI/tan∠OXI>OM
図としては、上記、空欄(イ)〜(オ)で使用した図の形になります。

 

∠OXI=90°のとき(∠OXI=90°+α-θ=90° → α=θ)、

MとXが一致しますので、OX=OMとなります。

 

90°<∠OXI<180°のとき(90°<∠OXI=90°+α-θ → α>θ)、

tan∠OXI<0となるためMI/tan∠OXI<0となります。よって、

OX=OM+MI/tan∠OXI<OM
図としては以下の形になります。

空欄(カ)、(キ)の解説の画像へのリンク

 

空欄(ク)、(ケ)

空欄(ク)、(ケ)の解説の画像へのリンク

△ONPを考えます。

点Oから延びる内心円への接線との接点がM、Nなので、

OM=ON

よって、△ONPは二等辺三角形なので、

∠ONM=∠OMN

よって、

∠MON+∠ONM+∠OMN=180°

2θ+∠ONM+∠ONM=180°

(∠ONP=)∠ONM=90°-θ

 

∠OBIは、Iが内心なので、BIは∠OBIの二等分線となるので、
(∠OBP=)∠OBI=∠OBA/2=β

 

空欄(コ)、(サ)

△NPBを考えます。
∠NPB+∠OBP=∠ONP
∠NPB+β=90°-θ

∠NPB=90°-β-θ

このとき、空欄(イ)〜(オ)の問題分にもあったように、θ+α+β=90°なので、90°-β-θ=αとなるので、

∠NPB=α

 

点I、M、Pと同一円周上にある点を考えます。

IMに注目し、△MAIを考えます。
Iが内心であることから、AIは∠OABの二等分線なので、
(∠MAI=)∠OAI=∠OAB/2=α

よって、△MPIと△MAIの対応関係を考えると、共通の辺IMを持ち、その対角はαとなります。

これは、同一円周上に頂点を持つ2つの三角形のとなります。

 

空欄(ㇱ)、(ス)

空欄(ク)〜(サ)と全く同様に、
∠ONP=90°-θ

∠OBP=β

∠NPB=α

と、∠NPBを求めることができます。

点I、M、P、Aが同一円周上にあるかを考えます。

∠IPM=180°-∠NPB=180°-α

となります。

□IPMAを考えたとき、

∠MAI+∠IPM=α+(180°-α)=180°

となり、同一円周上に頂点を持つ四角形ということがわかります。

 

θ=32°、α=34°ですので、

β=90°-θ-α=24°

となり、β<θ<αの大小関係となります。

 

点Pを考えると、θ<αなので、空欄(ㇱ)、(ス)と同じ状況になり、線分MN内に点Pがあることがわかります。
 

点Qは、点Pの挙動と同じでAB反転させた状況であると考えられます。
よって、β<θ(θよりも角度が小さい状況)なので、空欄(コ)、(サ)と同じ状況になり、点Qは線分MNの外側(空欄(コ)、(サ)では、M側の外側でしたが、AB反転させた状況なので、この場合N側の外側)にあることがわかります。

 

以上をまとめると、M、P、N、Qの順番になります。

まとめ

今までの状況をAB反転させて考えてみましょう。
なお、問題文にあるθ=32°、α=34°ちょうどの角度ではありませんが、β<θ<αの三角形のときの概形は以下のような位置関係になります。

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