大学入学共通テスト(数学) 過去問
令和7年度(2025年度)追・試験
問34 (数学Ⅰ・数学A(第4問) 問4)

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問題

大学入学共通テスト(数学)試験 令和7年度(2025年度)追・試験 問34(数学Ⅰ・数学A(第4問) 問4) (訂正依頼・報告はこちら)

箱の中に、1から6までの自然数が一つずつ書かれた6枚のカードが入っている。ただし、異なるカードには異なる自然数が書かれている。
次の試行Aと試行Bを考える。

試行A
箱の中から2枚のカードを同時に取り出し、書かれている自然数を確認してからもとに戻す。

試行B
箱の中から1枚のカードを取り出し、書かれている自然数を確認してからもとに戻す。

カードを2枚取り出す方法は、試行Aを1回行うことと、試行Bを2回行うことの二つあり、この二つの場合について、花子さんと太郎さんは話をしている。

花子:二人が別々に、試行Aを1回ずつ行う場合を考えてみよう。
太郎:例えば、花子さんが取り出したカードに自然数1、2が書かれていて、私が取り出したカードに自然数2、3が書かれていたら、二人が1個の共通の自然数2を取り出したことになるね。
花子:一般に、二人が取り出す共通の自然数が何個であるときが最も起こりやすいのかな。
太郎:試行Bを2回行う場合と比べてみるとどうなるのかな。

(2)花子さんと太郎さんが別々に、試行Bを2回ずつ行う場合を考える。
花子さんが取り出した2枚のカードに書かれた自然数だけを要素にもつ集合をGとし、太郎さんが取り出した2枚のカードに書かれた自然数だけを要素にもつ集合をHとする。
例えば、花子さんが取り出した2枚のカードに書かれた自然数がどちらも6であるとき、G={6}である。
以下、集合G∩Hの要素がないという事象をB0とし、集合G∩Hの要素の個数が1個、2個であるという事象をそれぞれB1、B2とする。

(ⅰ)事象B2が起こる確率P(B2)は( ク )/( ケコサ )である。

( ク ),( ケコサ )にあてはまるものを一つ選べ。
  • ク:1  ケコサ:103
  • ク:3  ケコサ:103
  • ク:5  ケコサ:108
  • ク:7  ケコサ:108

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この過去問の解説 (3件)

01

問題文もヒントにしながら題意を読み解きます。
(「例えば、花子さんが取り出した2枚のカードに書かれた自然数がどちらも6であるとき、G={6}である。」)


事象B2 すなわち「集合G∩Hの要素が2個である」という事は、
まず最初の2回(「花子さんが取り出す2枚のカード」)においては、

同じ番号のカードが続けて出てはいけません。

そのため 6・5 (=30) 通りの場合があります。
(問題文の式で書くと例えば G ={1, 2}などの場合です。それに対して、例えば1が連続で出た場合の G={1}ではいけません。)

 

続く3回目と4回目の試行(「太郎さんが取り出す2枚のカード」)は、
例えば最初の1回目と2回目において G ={1, 2} であれば、

同じく 番号1と番号2が出なければいけません。(問題文の式で書くと H={1, 2}です。)
ただし、その組み合わせが起こる場合は 2通りあります。
ここでの例では番号1が3回目に出る場合と、4回目に出る場合の2通りです。

 

したがって、事象B2 が起こる場合の数は 6・5・2 通りです。

 

他方で全ての起こり得る場合の数は、

6つのカードを1枚取り出す試行が4回続けて行われているので 64通りあります。
 

よって、事象B2が起きる確率は
6・5・2/64= 5・2/63 = 5/(36・3) = 5/108

 

ク:5 ケコサ:108 の組み合わせの選択肢が本設問の解答となります。
 

選択肢1. ク:1  ケコサ:103

分母に相当する(ケコサ)について、全ての起こり得る場合の数が 64 通りですので、
確率の分母は 6を何かで割った自然数となるはずです。

そのため、その数として 103 はあり得ない事になります。

選択肢3. ク:5  ケコサ:108

実質的に「6つのカードを1枚」取り出す試行が4回行われます。
そのため確率の分母は64です。
(6つのカードを1枚取り出す試行は 6 通りですが、これを組み合わせの数の記号で書くと 6C1 です。)

 

確率の分子については、次のようにここでは考えています。
最初の1回目と2回目の試行で出た組が{1,2}の時、
1が1回目に出た場合と2回目に出た場合はもちろん区別されますが、
ここでの考え方では両方の場合が 6・5 = 30通りの中に含まれています。
他方で3回目と4回目については、組み合わせは {1,2} でも、
3回目に 1 が出て4回目に2 が出た場合と、
3回目に 2 が出て4回目に1 が出た場合の区別は最初の 6・5 = 30通りに2を掛ける形で行っています。
そのため確率の分子は 6・5・2 (=60)通りとなっています。

 

分子と分母の両方に 6 が含まれている事に気付くと、64(=1296) をそのまま計算せずにすみます。
 

まとめ

本設問から「試行B」を使った確率の計算が行われます。
場合の数や確率の計算は1通りではない事が多いです。
ここでは前問と同じく、事象が起こりえる場合の数を、起こりえる全ての場合の数で割る方法で計算しました。
 

設問(ウ)~(オ)のまとめより

確率は「ある事象の起こり得る場合の数」/「全ての起こり得る場合の数」で計算できます。
これは「ある事象の要素の個数」/「全事象の個数」と言い直しても同じです。

参考になった数0

02

花子さんと太郎さんが別々に試行Bを2回ずつ行うとき、起こりうるすべての事象UBの場合の数n(UB)は、
n(UB)=(6C16C1)・(6C16C1)

次に集合G∩Hの要素の個数が2個であるという事象B2を考えます。

花子さん1回目 ... 場合の数は6C1

花子さん2回目 ... G∩Hの要素数が2になるためには、花子さんの1回目の数以外のカードである必要があるので、場合の数は5C1

太郎くん1回目 ... 花子さんが取り出した2枚のカードと同じカードとなるので、場合の数は2C1

太郎くん2回目 ... 花子さんが取り出した2枚のカードのうち、太郎くんの1回目の数以外の残りのカードである必要があるので、場合の数は1C1
よって、事象B2の場合の数n(B2)は、

n(B2)=(6C15C1)・(2C11C1)
以上より、事象B2が起こる確率P(B2)は、
P(B2)=n(B2)/n(UB)
=((6C15C1)・(2C11C1))/((6C16C1)・(6C16C1))

=(5C12C1)/(6C1)3

=(5✕2)/(6)3
=5/108

まとめ

事象Bが起こる確率 P(B)=n(B)/n(UB) より、
起こりうるすべての事象UBの場合の数n(UB)と
事象Bが起こる場合の数n(B)に明確に分け、
また、その中でも花子さん、太郎くんそれぞれの2回目のカードに当てはまる条件を考え、
丁寧に場合の数を求め、確率を求めましょう。

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03

解答:5/108

 

解説:

試行Bを2回行うときの場合の数は62=36通りであり、

事象B2が起こる場合、集合の要素が2種類必要であるため、

1、2の組み合わせを取り出す場合(1,2)(2,1)の2通りあります。

そのため、花子さん、太郎さんどちらの確率も2/62になります。

また、数字の組み合わせとしては、

(全体の場合の数)-(同じ数字を取り出す場合の数)/2です。

ここで2で割る理由は、同じ数字を取り出す組み合わせがあるためです。

これらを考慮すると以下の式になります。

 

P(B2)=(2/62)×(2/62)×(36-6)/2=5/108

参考になった数0